テスト結果
「うわぁーん!テストの結果散々だったよぉ!」
僕は放課後の生徒会室で情けなく彼女に泣きついた。
「あらぁ、残念だったわねぇ」
彼女はイスに座りながら、やれやれと首を振った。
「慰めて」
僕は彼女の前まで甘えるようににじり寄った。
「自分から声を上げるのは良いことだと思うわ」
彼女は足を組みながら僕を見つめてきた。
「足、舐めさせて」
僕も彼女を見つめ返し、真剣な表情をして本気さを訴えた。
「ただ欲望に忠実な所は減点ねぇ」
彼女は呆れた顔をして足を組み替えた。
「ぐはっ!止めてくれ、今の僕には減点と言う言葉は心に刺さる」
僕は胸を押さえ、膝をついた。
「自業自得なのよねぇ」
眼前に広がる彼女の脚線美に、僕は鼻息を荒くした。
「うぅー、落ち込むよぉ」
僕は彼女おみ足をもっとローアングルから見たくて、泣き真似をしながら頭を垂れた。
「残念ねぇ、本当に残念だわ。
きっといい結果を聞かせてくれると期待して、頑張ったご褒美に、
色んなトコロを好きにさせてあげようと思って綺麗にしてきたけど、
無駄になったわねぇ」
僕の視線に気づいているであろう彼女は美脚を斜めにしながら少し膝を空け、
パンティがチラリと見えるようにしてくれた。
「あぁーっ!せっかくのチャンスを逃してしまったぁっ!」
「昨晩は丹念に身体を磨いて、足爪のマニキュアも新調したのになぁ」
「いぃー」
「今朝は寒かったけど、君が喜ぶ顔が見たくて、
薄い黒色のストッキングを選んだのになぁ」
「うぅー」
「昼間には食事も取らずに化粧をし直して、
今日のために用意した香水を振りかけて、
少しでも可愛く見られるよう努力したのになぁ」
「えぇー」
「放課後、ここで待ってる間、
どんな言葉をかけてあげたら君は笑うのか、
どんな事をしてあげたら君は喜ぶのか、
ずっとドキドキしながら色々考えてたのになぁ」
「おぉー」
「そんな顔しないの」
「どうかご慈悲を」
「しょうがないわねぇ・・・おいで?」
彼女は膝をポンポンと手で叩き、小首を傾げて甘く微笑んだ。
「失礼しまぁす!」
僕は彼女にすり寄り、ゆっくりと頭を彼女の膝に乗せた。
乗せた瞬間、柑橘系のいい匂いが僕の鼻孔をくすぐった。
「よしよし、頑張ったね」
彼女は僕の頭を、慈愛溢れる手つきで優しく撫でてくれた。
「一生このままでいたい」
黒ストの滑らかなナイロンの肌触りと、
彼女の甘い香りに包まれた僕は心の底からそう思った。
「一生このまま?ここから先へは進めてくれないの?」
彼女はイタズラっぽく笑いながら、僕に問いかけてくる。
「ガンバリマス」
母性溢れる彼女に僕はたじろぎながら答えた。
「頑張って頂戴、楽しみに待ってるわ」
そう言って微笑む彼女は、花開くように美しかった。