寒い
「しばれるねぇ」
校庭のベンチで彼女は手を擦り合わせながら呟いた。
「シチューのCMでも見たの?確かに寒いけど、しばれるを使うにはまだ早いよ」
しばれる、と言う単語を聞いて、僕が思い浮かべたのはシチューのCMだった。
「さーむーいぃー!」
彼女は足をバタつかせ、落ち着きなく体を揺する。
「そりゃあ、そんな短いスカートはいてりゃ、そうなるよね」
彼女が足をバタつかせる度に、肉付きの良い太ももがたわむ。
「暖めてぇ」
彼女は手を広げて上半身をこちらに向け、甘く微笑みながら、
その柔らかそうな潤いのある唇を突きだしてきた。
「ミニスカとニーハイの間にある素肌をスリスリしてもいいの?」
彼女の艶やかな唇も気になったが、
僕の意識はニーハイのゴム口が食い込んだ、ムチムチした太ももに奪われていた。
「どうしていやらしい方向に持っていくかなぁ・・・
肩を寄せ合うとか、もっとトキメク事してよぉ」
彼女は突きだした唇を尖らせ、拗ねるように広げていた手を腰に当てた。
「魅力溢れる君の太ももがいけないんだ」
晒された素肌はシミひとつ無くキメ細やかで、
まるで陶磁器のように美白の輝きを放っていた。
「責任転嫁してきた事を怒るべきか、
スケベ心満載だけど褒めてきた事を喜ぶべきか判断に悩むよぉ」
彼女は柳眉を下げ、困ったような表情をした。
「素直に喜んでおけば?」
僕は彼女の太ももをガン見するのに夢中で、投げやりに答えた。
「上から目線ぇ・・・喜んでおくのが人間関係を円滑にするコツかなぁ」
彼女は僕のぞんざいな態度を見て、若干キレかけていた。
「大人だね」
僕は視線を上げ、彼女の自己主張の激しい爆乳を見ながら言った。
「どこ見て言ってるのぉ」
彼女はニヤニヤと笑い、わざと自身の豊かな乳房を揺らした。
「ダメだ、胸に浮気してしまった」
たっぷんたっぷんと音が聞こえてきそうな程、
ダイナミックに揺れる彼女の爆乳に魅蕩れていた僕は、
慌てて首を振って太ももに視線を戻した。
「私になら、いくらでも浮気してくれていいよ?」
彼女はその白魚のように細い指先を自身の瑞々しい唇に当て、
妖艶に微笑みながらシナを作り、僕を誘惑する。
「ダメだぁ、今日は太ももの日なんだぁ」
さっきからガン見していたせいか、
今の僕は無性に彼女のニーハイに手を突っ込みたい衝動にかられていた。
「なにそれぇ、太ももの日って、乳の日もあるのぉ?」
「あるよ、昨日がそうだった」
「道理で胸ばかり見てくるわけだよぉ」
「それで、そろそろニーハイに手を入れてもいい?」
「いやらしさ満載で、ロマンチックの欠片もないよぉ」