テスト勉強会3
「ふえぇ、テスト勉強に全然集中できないよぉ」
放課後に帰り支度をしていると、彼女は泣きべそをかきながら僕に近づいてきた。
「僕も部屋の掃除が捗ってしょうがないよ」
帰り支度の手を止めて、彼女と向き合いながら僕は肩を竦めて言った。
「そうだよねぇ、マンガとか読んじゃうよねぇ」
彼女は染々と呟きながら腕を組んだ。
腕を組んだ事により、彼女のたわわに実った秋の果実のような胸が強調された。
ボタンの開いた茶色のカーディガンを押し退ける自己主張の激しい彼女のお胸は、
ブラウスから透けたビビッドトーンの、
鮮やかなブラウンのブラジャーが合わさる事により生まれるグラデーションの姿に、
まるで木に実る完熟したイガに被われた大粒の栗のように見えた。
「でもそろそろ性根を入れてやらないと、テストが酷い結果になりそうだよ」
彼女の胸をガン見しながら、
甘栗を食べた時の食感と甘味が脳内を駆け巡る中、僕は言った。
「ふえぇ、一人じゃ勉強に集中できないよぉ」
彼女は何かを期待するように、上目づかいでこちらをチラチラ見てきた。
パッチリとした大きな目は長いまつ毛が印象的で、
毛先がクルっとカールしておりキュートだった。
潤いを帯びた瞳は下がった目尻と合わさり、どこか小動物を彷彿とさせ、
守ってあげたいと思わせる庇護欲を刺激された。
「友だち誘ってファミレスでも行ったら?」
僕はあえてイジワルするように、笑いながら突き放す事を言った。
「あー、みんな予定あるんだよぉー、誰かいないかなぁー」
彼女は目を泳がせながら、棒読みでそんなことを言ってきた。
「僕も予定あるよ?」
僕は小動物的な彼女の姿に、嗜虐心をくすぐられていた。
「えぇーっ!聞いてないよぉ」
彼女は綺麗に整えられた柳眉を下げ、困ったような表情をした。
「いま聞かれたからね」
僕はニヤニヤしながらアワアワする彼女を眺めた。
「私と一緒に勉強したくなるダァーンスッ!」
何を思ったか彼女は、
豊満な自身の乳房をたっぷんたっぷん揺らしながら、
フリフリと腰をリズミカルに振り、
様子を伺うように上目づかいでチラチラと僕の方を見つめてきた。
「いぃぞぉーっ!もっと揺らせぇ!」
上下左右にたっぷんたっぷんと揺れる、
彼女のワガママな乳房に、僕の視線を釘付けになった。
「ほらほらぁ、私と一緒に勉強したくなってきたでしょぉ?」
腰振りダンスによってヒラヒラと舞うスカートからは、
太ももの付け根まで見えようかと思うほど舞い上がり、
見えそうで見えない彼女のパンティにチラリズムをくすぐられた。
「脱ぅげっ!脱ぅげっ!」
彼女のエロティックな踊りに僕は両手を叩き囃し立て、完全に輩と化していた。
「チャララァ~、チャラララァ~」
興が乗ったのか、彼女は可愛らしい声だが、ヘタクソな音程で歌を歌いだした。
「ヒュウッ!ヒュウッ!」
彼女は妖艶に微笑みながら、ゆったりとした動作でカーディガンを脱いでいく。
「続きはお家で、ね?」
カーディガンを半分ほど脱ぎ、
意味有りげな流し目で近づいてきた彼女は、
僕の耳元に息を吹き掛けるように囁いた。
僕は背筋に迸るゾクゾクした何かを感じながら、頷いた。
まぁ、初めから予定など無かったのだけれど。
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「エロ本探しだぁ!」
僕の部屋に入るなり、彼女はそう叫んだ。
「待って、ちょっと待って、勉強しに来たんだよね?」
彼女の発言に挙動不審になった僕は、慌てながら言った。
「うっひょおぉーっ!まずはベッドの下を探索だぁ!」
そう言って彼女は床に這いつくばり、ベッドの下を覗きこんだ。
「そんな所に無いよ」
僕はゴミ箱の中身をちゃんと捨てたかどうかヒヤヒヤしながら確認して、
空になっていることに安堵していた。
「無いもなぁーい、つまんなぁーい」
彼女は不貞腐れたように起き上がり、僕のベッドにダイブした。
「パンツ見えてるよ」
僕のベッドに寝転んだ彼女は、スカートが見事にめくり上がり、
セクシーなパンティがモロに見えていた。
ブラジャーと同色のパンティは薄いレース状に編まれており、
美白の肌が透けて見えていた。
肉感あるのお尻は、シミひとつ無い決め細やかな肌でハリがあり、
モゾモゾと彼女が動く度にぷるんぷるんと動く様は、圧巻の一言に尽きた。
少し肌に食い込んだパンティのお陰で、
ムチムチした肉感が存分に伝わってきて、
なおかつクロッチ部がうっすら縦に食い込んでおり、
僕の想像力は最大限にかきたてられた。
「今日は勝負下着なんだぁ」
そう言って彼女は僕のベッド上で、誘うように両足をパタパタさせた。
紺のニーハイソックスに被われた彼女の両足は、
プニプニしつそう感がありありとしており、
パタつかせる度に波打つナイロンを被った肉に、僕は生唾を飲み込んだ。
部屋に上がっているため、当然靴を脱いでいるわけだが、
普段見ることが出来ない彼女のニーハイに被われた足裏と爪先に、
僕はフェチズムを大いに刺激された。
「ヤバタニエン」
彼女から目を離せない僕は呟いた。
「何がヤバいのぉ?」
彼女は寝ころんだ姿勢から嬉しそうに振り向きながら、蠱惑的に微笑んだ。
「僕らのテスト」
僕は一瞬、まぶたを閉じて暴走する欲望を何とか抑え込めると、
おどけるように言ったつもりだった。
だが表情がうまく作れず、頬がひきつってるのが自分でも分かった。
「そっかぁ・・・じゃぁ今日はこれで勘弁してあげるぅ」
起き上がって微笑む彼女は、何だか少し残念そうに見えた。
その後、僕らは休憩を多大に挟みながら、一緒にテスト勉強をした。
夜眠る時、
ベッドにマーキングの如く擦り付けられた彼女の香りに今日の出来事を思い返し、
僕は興奮して全く寝つけなかった。