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【チラシの裏】僕と彼女たちの小話  作者: 農民
高校生エッチなイチャ甘ラブコメ メイン
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敬老の日

「敬老の日だぁ!」




「そうだね、9月最初の祝日だね」


休日なので家で読書を楽しんでいると、彼女はアポも無くやってきた。




「おばあちゃんにケーキ買って行くから、一緒に買いに行こぉ」




彼女は秋らしい色を基調にした装いで、胸元が大きく開いていた。




前屈みで、その大きな上乳の谷間を見せつけながら、


上目使いを乗せて誘ってくる彼女は非常にあざといと思った。




「一緒ケーキ買いに行くのはいいけど、僕は買わないよ?」


「え?なんでぇ?」


「うちのばあさん食わないから花でも贈るよ」


「そうなんだぁ、じゃあさっ、お花屋さんも行こう!」


「ありがとう」


「それじゃ、早速行くよ!」


「準備くらいさせてくれ」


流石に部屋着で外出する勇気は無かった。










「結構混んでるね」


彼女とケーキ屋に来たわけだが祝日と言うこともあり店は賑わっていた。


「売り切れる前に並ぼ?」


彼女は急かすように僕の腕を引っ張った。


「あれ?いつものフルーツ系じゃないの?」


ケーキのショーケースを眺める彼女はフルーツ系のケーキではないことに僕は違和感を覚えた。




「おばあちゃん、チョコ系が好きなの」




贈り物をするのに自分の好みではなく相手の好みに合わせるのは当然か。


「そうなんだ、あのザッハトルテとか美味しそうじゃない?」


「んぅー、どれも美味しそうで迷っちゃう」


彼女は腕を組み、うんうんと唸る。




腕が組まれたことにより、下から持ち上げられた彼女の乳房が強調された。


開いた服から見える谷間は深くなり、僕の視線はその谷底に吸い寄せられていった。




肌とほとんど密着しているトップスに張り付く双丘の頂には、


薄く突起が浮かび上がり、僕は突いてみたい欲求に囚われた。




「あ、ザッハトルテお持ち帰りと、イートインでフルーツタルトをお願いします」


僕が彼女の乳に見とれている間に僕らの番が来たらしい。




「え、イートイン?」




持ち帰りだけでなく、自分も食べて帰るつもりらしい。


「そだよ、君はどれにするの?」




彼女の胸のポッチが気になりすぎてケーキなんて目もくれてなかった僕は焦った。




「・・・秋のおすすめモンブランで」


僕はショーケースで目に入ってきたポップをそのまま読み上げた。










「んーっ!美味しっ!」


彼女はフルーツタルトを頬張りながら、幸せそうに笑っていた。


「このモンブランもいけるよ」


タルト生地に乗ったモンブランの頂には大粒の甘栗が乗っていた。




まるで彼女の乳房を食べるような気持ちになり、


しきりに甘栗を突ついている僕の姿を見て、


彼女は不思議そうな顔をしていた。




「そうなの?一口ちょうだい?」




彼女はあーんと大きく口を開けて僕にねだってきた。




彼女の小さな口の中は、白い歯が綺麗に並んでおり、


チロチロと妖艶に動くピンク色の舌に、


なんとも言えないエロスを感じた。




僕は沸き上がる興奮を押さえきれず、無理やり悪戯心に代えて、


彼女の小さな口には少し大きいモンブランをフォークで掬い、口の中へ放り込んでやった。




「ふひゃ!ふぉふぉふひ!」




彼女はそのパッチリとした目を大きく開き、


驚いた表情をしながら、何を言っているのか分からない言葉を発し、手足をバタつかせた。




「もう!大きすぎ!」




彼女はひとしきり飲み込むと少し涙目になりながら抗議してきた。




怒った表情と困った表情が入り交じった顔の中に潤んだ瞳を見た瞬間、


僕は今まで感じた事の無い嗜虐心をくすぐられた。




「美味しかった?」


「非常に美味でした!」


彼女は悔しそうに、その可愛らしい唇についたクリームを拭った。










「花はこれでいいかな」


花屋に来た僕は数分ほど考えて店頭に飾ってあったフラワーアレンジメントを手に取った。


「決めるの早くない?」


店に着いて早々の僕の言動に彼女は困惑しながら言ってきた。




「どんな美しい花々を見ても、今日の君には敵わない」




「なに言ってるんだか」


そう言う彼女だが、嬉しそうに笑う顔は、どんな大輪の華より美しかった。

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