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【チラシの裏】僕と彼女たちの小話  作者: 農民
高校生エッチなイチャ甘ラブコメ メイン
43/169

シルクスイート

「あ、焼き芋屋の屋台がある」


学校の帰り道で彼女はめざとく食べ物屋を発見した。


「今まであった?」


昨日までの帰り道に焼き芋屋の屋台なんて無かったはずだ。


「今日から始めたんじゃない?ほら、秋だし」


彼女は既に買う気満々なようで財布の中身を確認している。


「シルクスイートだって、聞いたこと無い芋の名前だね」


「スイートって名前だけで甘い感じがする!」


彼女は目を輝かせよだれを垂らしている。


「でも焼き芋ってぼそぼそしたイメージなんだよね」


「それは分かる、でもシルクだよ?」


シルク、と言う言葉を聞いて確かにぼそぼそとした印象より、きめ細やかなイメージを受ける。


「とりあえず、当たるも八卦当たらぬも八卦の精神でチャレンジするしかないね」


「私の感はめちゃうまと囁いている!」


彼女は足早に焼き芋屋の屋台に近づいて行った。


屋台のオヤジは手ぐすね引いて待っていた。

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