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牛乳
「やっほーっ!君も来たんだ」
停電で電気が使えず風呂が沸かせないため、僕は銭湯に来ていたところ、彼女に出くわした。
「おっすー、うちも停電中だよ」
「ホント参っちゃうよねぇードライヤーも使えないよ」
髪の長い彼女は乾かすのにも一苦労しそうだ。
「お風呂上がりは一緒にコーヒー牛乳飲もうよ!」
「え、風呂上がりはフルーツ牛乳じゃない?」
「なにそれっ!?邪道過ぎっ!」
「そうかな?美味しいけど」
「確かにフルーツ牛乳は美味しいケド、お風呂上がりにはやっぱりコーヒー牛乳だよ!」
「二本飲む?」
「二本飲むぅ!?お腹たぷたぷになるよ!」
「君の胸みたいに?」
「そうだよ!三つ目のお胸が出来ちゃうよ!」
「どっちかっていうと妊婦さんじゃないかな?」
「君が胸って言ってきたんだよ!そうなった場合、妊娠させたのは君だからね!」
「牛乳さんじゃない?」
「君の牛乳に妊娠させられたって大声で回りに言いまくるからね!?」
「奢るよ」
「ゴチになります!」
「僕の牛乳はいる?」
「機会があればね!」
「僕は君の牛乳が飲みたい」
「機会があればねっ!」
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