休日のビール
「昼前からビールを飲む、最高だと思わないかね?」
僕はテラス席でビールの小瓶をそのまま呷りながら彼女に言った。
「休日ならではね」
彼女は苦笑しながら器用にフォークを使いながらパスタを食べる。
「もう今週はずっとこうして昼からビール飲むって決めてたもんね、その思いで1週間頑張ったよ」
僕は染々と言いながらアテをつつく。
「お疲れ様、本当は家で寝てたかったんじゃないの?」
彼女はからかうような表情をしながら言ってきた。
「それもアリだと思ったんだけどね、やっぱりここのキンキンに冷えたビールでないと」
僕は腕を組み頷きながら言った。
「帰ってきたら直ぐに寝て、起きたら栄養ドリンク飲んで出ていってたから心配したわ」
彼女は労るような目で僕を見つめてくる。
「それは心配をかけたね、今週は月末月初でバタバタしてたんだよ」
僕は苦笑いしながら今週を出来事を脳内で思い返していた。
「明日からは大丈夫なの?」
「栄養ドリンクのドーピングは無しさ」
僕はおどけて言った。
「そう、じゃあ帰りにもう買って帰らないわよ?」
「代わりに君成分でドーピングするから問題ないよ」
彼女は僕の言を鼻で笑い飛ばした。
「そのくらい冗談が言えるなら大丈夫そうね、昼からも買い物に付き合ってもらうわよ」
「御随意のままに」
僕は気取って恭しく頭を下げた。