表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【チラシの裏】僕と彼女たちの小話  作者: 農民
書き初め、試行錯誤中
3/169

広告の効果

「ただいまー、あぁ涼しいー」


帰ってきた彼女はそう言いながら部屋に入ってきた。


そのまま冷蔵庫に直行する。


「どうしたの、これ」


冷蔵庫の中を確認し、缶ビールを取り出しながら彼女は僕に聞いてくる。


「おかえり。チラシを見てたら食べたくなってね。買ってきた」


スーツ姿の彼女は上着とスカートを乱雑に脱ぎ捨て、缶ビール片手に近づいてきた。


「餃子に麻婆、青椒肉絲の中華かぁー・・・作ってね」


彼女はだらしなくソファに座り、缶ビールをあおる。


「あぁ~つーかーれーたー」


缶ビールをほぼ飲み干して、ブラウスにパンスト姿でソファへ沈みこんだ仕草を見て僕は苦笑する。


「お疲れ様。もちろん作るよ」


ソファに沈みこんだ時に揺れた彼女の大きな胸を見ながら僕は言う。


「でもあの量は買いすぎじゃない?3日分はあるわよ」


「つい買いすぎちゃってね。どれも美味しそうで食べたかったんだよ」


「君が買い物に行くといつもそうだよね」


彼女は少し呆れぎみに言いながら体を起し、脚を組んだ。


薄手の黒いパンストに被われた彼女のほっそりとした脚に目を奪われながら僕は言う。


「3日間!中華三昧!」

「え、私は嫌よ」


彼女は嫌そうな顔をしながらそう言った。


本当に嫌そうだった。


「じゃあ今日の残りは冷凍庫行きということで」


僕は夕食のプランを下方修正する。


「また冷凍庫の中身が増えるの?もう一杯よ」


彼女は呆れた顔をしながら脚を組み換えた。


僕はその肌色と黒色が織り成す魅惑の脚線美へ視線を釘付けにしながら思った。


まずは冷凍庫を整理しよう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ