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【チラシの裏】僕と彼女たちの小話  作者: 農民
高校生エッチなイチャ甘ラブコメ メイン
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新学期の始まり

「おっはよー!久しぶりだね!」




夏休み明けの今日、久しぶりに学校へ登校した。


「おはよう、久しぶりだね」


今日から二学期が始まると思い憂鬱な気分だったが、彼女の明るい笑顔付きの挨拶に、僕もつられて笑顔になった。


「おっ、日に焼けて男前が上がったんじゃない?」


彼女は手のひらで僕の肩を叩きながらニシシと笑い、からかってきた。


「ワイルドだろぉ?そっちも良い感じに焼けて女が上がったんじゃない?」


僕はお返しにニヤリと笑いながら、彼女の肩を軽くつついた。




「セクシーでしょ?」




彼女は右手を首の後ろに回し、左手を腰に当てた。


潤いのある唇を付きだし、アヒル口を作りながら、うっふん、とか言いって彼女なりのセクシーポーズをとっていた。




「セクスゥィイッ!」




僕も彼女のノリに乗って右手で彼女を指差し、左手を腰に当て、仰け反って馬鹿みたいなオーバーアクションで答えた。




「あははっ、なにそのリアクション」


正直、引かれてもおかしくない行動だったが、何とかウケて安心した。




「宿題やってきた?」




彼女はセクシーポーズを止めて普通に話しかけてきた。


「何とか昨日の夜に終わったよ。最後の方は頭の中が支離滅裂になってたから、ほとんど間違えてると思う」


僕はやれやれと首をすくめながら言った。


「終わってることには終わってるのよね?」


彼女はいぶかしみながら僕に聞いてきた。


「一応、終わってるよ」


僕は彼女の態度を不振に思いながら言った。




「お願い!数学写させて!」




彼女は両手を合わせ拝むように、頭を下げてお願いしてきた。


上目使いでのお願いが実に男心をくすぐり、あざといと思う。


「朝早くに来てると思ったら、そうゆう事か。いいよ・・・でも間違っててもクレームは受け付けないよ」


僕は鞄から数学の宿題を取りだし、彼女に渡した。




「やったぁー!ありがとうございますぅ!」




彼女は大仰な動作で、僕の差し出した宿題を受け取った。


「後でジュースおごれよ」


机に座り、猛烈な勢いで宿題を写し始めた彼女に言う。


「うぃー」


宿題を写すことに没頭する彼女は、気の抜けた返事をした。






「終わったぁ!疲れたよぉー」




彼女は突然両手を上げて万歳ポーズをしたかと思うと、机に突っ伏し項垂れた。


「お疲れ、思ったより早く終わったね」


僕は彼女の豊かな胸が机に押し潰され形が変わる様を仰視しながら、労いの言葉をかけた。


「途中まではやってあったからねぇ・・・ありがとうっ!助かりました!」


彼女は机から起き上がり、笑顔で僕に宿題を返してきた。


上半身を起こした時に、彼女のその大きな胸が揺れた。




こいつ、ブラ着けてないのか?




そう思える程の揺れ方だった。


だが、彼女の白いブラウスからは水色のブラジャーが透けて見えている。


巨乳って素晴らしいな、と下心満載な事を考えていた。




「いやいや、それじゃあ報酬を払ってもらおうか」




僕は宿題を受け取り、邪悪な表情をし、下劣な声を出しながら、両手を前に出し、何かを揉む動作をするようにワキワキさせた。




「いやっ!私にエッチな事するつもりでしょっ!エロ同人誌みたいに!」




彼女は両腕をクロスさせ、胸を覆い隠しながら自身の体を抱きしめた。




「グッヘッヘッ、そのたわわに実った果実をたっぷり堪能してやるぜ!」




彼女は胸を押さえる腕を微妙に動かし、モニュモニュと揺らして柔らかさをアピールする。




「キャーッ、おーかーさーれーるぅ!」




僕と彼女はノリノリでコントをしていた。




だが、馬鹿をする時間は唐突に終わりを告げた。


教室とドアが開き、クラスメイトが挨拶しながら入ってきたのだ。




「さ、ジュースを買いに行こ?」


彼女はサッと立ち上がり何事もなかったかのように言った。


僕もそうだね、と呟き彼女の後についていったのだった。






「さっき私がジュースおごってあげたから、今度は君が私にクレープおごってくれるんだよね?」


学校が終わり帰り支度をしていると、彼女がニコニコしながら声をかけてきた。


「え、なにその謎ルール」


僕は突然の理不尽に戸惑った。


「あーっ、甘いものが食べたいなぁー、朝から勉強して疲れちゃったなぁー、クレープ食べないと明日学校に来れないなぁ」


彼女は腕を組み、その豊満な胸を下から持ち上げ、ゆさゆさ揺すり、体をクネクネ動かせながら言ってきた。




「ヒュウーッ!もっともっと!」




僕は彼女のあざといお色気攻撃に、馬鹿みたいに腕を振り上げ反応した。




「もぅ、しょうがないなぁ」




彼女は蠱惑的な微笑みを浮かべ、前屈みになった。




そして白魚の様な指先でブラウスの首元を広げ隙間から、その豊かな胸の谷間を見せつけてきた。




小麦色に焼けた肌と、彼女本来が持つ陶磁器のような決め細やかな白い肌の魅惑的な境界に、僕の視線は釘付けになった。




「と・く・も・り、だよ?」




彼女は妖艶に、上目使いでささやいてきた。


「はいっ!よろこんでぇ!」


この日、僕は彼女にデラックス・チョコレート・バナナ・クレープをおごるハメになった。

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