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【チラシの裏】僕と彼女たちの小話  作者: 農民
書き初め、試行錯誤中
22/169

眠気が強い

「めっちゃ眠い」


僕は晩酌中に急に眠気に襲われた。


「そりゃあ、日の出る前に起きて、ビール飲んでたら眠くもなるんじゃない?」


彼女は僕の晩酌に付き合いながら相槌を返した。


「ビール飲んだら何もできなくなるよ」


僕は風呂に入るのも億劫になりながら嘆いた。


「思考能力が鈍るからね」


彼女は料理を摘まみつつ単調に頷いた。


「明日昼からビール飲むつもりだったんだけど、やりたい事もあるから悩む」


僕は眠気を払うように首を振る。


「明日が休みな人は贅沢な悩みね」


彼女は羨ましそうに吐息をついた。


「やりたい事あるからビールは控えようかなぁ・・・でも飲むの楽しみにしてたしなぁ」


思考能力が鈍り、優柔不断になる。


あ、優柔不断は元からか。


「コーヒーで我慢したら?」


彼女のアドバイスにそれも有りかと僕は思った。


「う~ん、どうしよっかなぁー」


どっちつかずな僕は云々唸る。


「ま、どちらにしても散財には気を付けてね」


彼女は釘を刺してきた。


「そもそも財布に入ってないよ」


給料日前なのだ。




「明日は今日と同じ時間に起きるよ」


僕は寝る前に彼女に言った。


「あれ?明日休みって言ってなかった?」


淡い桃色のパジャマを着た彼女はキョトンと不思議そうに小首を傾げた。


「そうだけど、早起きする」


「・・・また始まった。どうせ起きれないんだから、ゆっくり寝たら?」


僕は幾度となく休日の早起きを試みたが、未だに成功した例が無い。


「いや、明日こそは起きてみせる!」


「はいはい、頑張ってね」


呆れきっている彼女は投げやりな態度で布団に潜り込んだ。

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