宵戎
「巫っ女みっこみぃーっ!」
あざとくも髪型をツインテールして、
彼女はちょっと古いオマージュネタを披露してきた。
「可愛いぞぉ!似合ってる!」
僕は腕を突き上げて喜びを表した。
今日から地元の神社でエビス祭りが執り行われていた。
普段は寂れているこの神社も、
福笹を持った大勢の人が押し寄せて大変な賑わいを見せていた。
この神社は今日から三日間、今年一年分の生活費を稼ぐくらい忙しいので、
毎年何人かバイトを雇って繁忙期を凌いでいる。
そんな短期バイトに彼女も参加すると言っていたので様子を見に来た僕だが、
まさか彼女が巫女衣装に身を包んでいるとは思わなかった。
「えへへぇ、でも寒いぃ!」
薄手の巫女服しか着ていない彼女は、身体をガクガクと震わせ腕で自身の身を抱いた。
彼女のたわわに実った爆乳が、腕により下から持ち上げられ強調される。
たっぷん、と擬音が聞こえてきそうなくらい重量感があった。
ピッチリと肌に張り付いた巫女服はその白さ故、
いくらホワイトトーンのブラジャーを着けていようと透けて見えてしまっていた。
透けて見える分、余計に扇情的に感じた。
襟がはだけ、雪化粧をしたエベレスト級の双丘によって生まれる深い谷間が露になる。
僕は鼻の下が伸びているのを自覚しつつ、鼻血だけは出さないよう心がけた。
「見るからに薄着だからね、カイロあげようか?」
僕は彼女の谷間をガン見しながら提案した。
「わぁーい!ちょうだぁい」
彼女はあざとくも前屈みになり、わざとご自慢の爆乳を突きだし、
上目づかいで腰をフリフリと振り僕を挑発してきた。
「それでは失礼して」
僕は突き出された彼女の寄せて上げられた爆乳によって生まれた、
胸の谷間にカイロを挟んでやった。
柔らかくも張りのある感触がカイロ越しに伝わってくる。
ちょっとだけ素肌に触れることが出来た。
信じられないくらいスベスベした滑らかな肌触りに、僕は思わず腰が抜けかけた。
「いやんぅ、温かぁーい」
彼女は上半身を起こし、自身の爆乳を両腕で挟み、
あろうことかムニムニと卑猥に乳房を動かした。
縦横無尽にカタチを変える彼女の爆乳に、
僕のカイロはゆっくりと胸の内に沈んでいった。
「この歩く青少年の味方め、戻る時はちゃんと襟元閉めといた方がいいよ?」
「そりゃそうだよぉ、こんな姿、君にしか見せられないよぉ」
「それは光栄だ」
「もうちょっとした終わるから、一緒に出店見て回ろぉ?」
「巫女服で?」
「流石にこれ以上は寒いよぉ」
この後二人並んで肩を寄せあい甘酒を飲みながら、エビス祭りを楽しんだ。