表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【チラシの裏】僕と彼女たちの小話  作者: 農民
高校生エッチなイチャ甘ラブコメ メイン
153/169

今年の終わり

焚火にくべられた薪がパキンッと小粋な音を奏でながら弾け、火の粉が舞う。




僕は甘酒を飲みながら、


メラメラと燃え盛る焚火の炎へ適度に近づいて暖を取っていた。




凍てつくような寒さだが、焚火の熱は非常に熱く、


周りでは衣服を溶かして慌てている人がいた。




今年も終わりか。




僕は甘酒を一口飲むと、溜息を溢した。




色々あったな。




頭の中で今年起こった事を振り返る。




甘いもあったし、酸っぱいも苦いもあった。




去年の今頃は何を思っただろうか?


今年の抱負は何を願っただろうか?


この一年の僕は、どうであったであろうか?




一人でボーっと焚火に当たっていると、そんな事ばかり考えてしまう。




「おーうぃ!年越しソバ食べに行こぉ」




彼女はニコニコしがながら僕に近づいてくる。




「いいね、大エビの天ぷら入ってるかな?」




僕は彼女の姿に頬を緩まし彼女の方へ歩きだした。




「伊勢海老の天ぷらのってたよぉ」




彼女と肩を並べて、同じ方向を向いて歩く。




「そいつは豪華だ、楽しくなってきた」




楽しくなってきたのは、ソバの豪華さではなく、


きっと彼女が傍に居るからだろう。




あ、<ソバ>と<傍>が被ってる・・・ダジャレじゃん。




一人ふふっと笑う僕を、彼女は不思議そうな表情で見つめてきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ