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急なお盆休み
「明日からお盆休みなんだ」
僕はお好み焼きを切り分けながらそう言った。
「あぁ、それで急に食事に誘ってきたのね」
彼女はビールを飲みつつ適当に頷いている。
「本当に急にでさ、明日も仕事の予定だったんだよね。でも、今日ひま過ぎてさ、予定繰り上げで明日から連休なんだよ」
僕は自分の言いたい事だけ自分勝手にしゃべり続けた。
「ふーん、そうなんだ。自分が明日から休みだから誘ってきたんだ。明日も仕事の私を」
彼女は冷たい反応をしながらお好み焼きを突いている。
「まあまあ、今日は僕のおごりだからどんどん食べてよ」
「炭水化物ばかり食べてもねぇ・・・太らせたいの?」
「痩せすぎだよ、コンビニ弁当ばっか食べてるんでしょ?」
「まぁ、そうだけど・・・あ、野菜食べたいから頼んどいて」
「肉も食べなよ、栄養偏るよ?」
「そうなのよねぇ・・・コンビニ食ばっかりだからか最近やたらと疲れるのよねぇ」
「野菜も売ってるじゃん、買わないの?」
「買ってるけど、足りてない感じ」
「いっぱい買えば?」
「食べれないわよ」
僕と彼女は他愛もない話をしながら腹一杯食べた。
明日、体重計に乗るのがこわい。