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【チラシの裏】僕と彼女たちの小話  作者: 農民
高校生エッチなイチャ甘ラブコメ メイン
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国際寛容デー

「今日は国際寛容デーだそうだよ」




放課後の生徒会室で、僕はニコニコとしながら彼女に話しかけた。




「そうなの、どうでもいいことは知っているのね」




彼女は心底どうでもよさそうに相づちを打った。




「だから、今日は何をしても許されるよね?」




僕はこれを言いたいがために、


今日一日ずっと授業中も聞かずに妄想を膨らませてニヤニヤしていた。




「たぶん、そういう日では無いわ」




彼女は呆れ返った表情をして、読んでいた文庫本を閉じた。




「まずは、膝枕からしてもらおうか」




僕はタイツに覆われた彼女の美脚をガン見しながら、ヨダレを拭った。




我ながらゲスな表情をしていたと思う。




「どこまで要求してくるのか、逆に気になってきたわ」







そんな事を言いつつ、彼女はスカートからタイツが露出するように膝元を整えた。




僕はスライディングするような勢いで、彼女の目の前で正座した。




「勢い良すぎ」




彼女は若干苦笑いして僕をたしなめる。




「もういい?もういい?」




僕はステイ状態の犬のように、鼻息荒く彼女にせがんだ。




「はい、どうぞ」




彼女は苦笑しながらも膝をポンポンと軽く叩き、僕を誘う。




「わぁい!失礼しまぁす!」




僕は無邪気な笑顔で、彼女の膝にゆっくりと頭を乗せた。




もちろん顔面が彼女の膝に来るよう、うつ伏せの状態でだ。




スカートが捲られているので、タイツの感触がモロに顔全体で堪能できる。




タイツ越しに感じる彼女の体温は、


まるで包み込むような慈愛の優しさのように感じられ、


リラックスした僕は身体から余計な力が抜けていくのを自覚した。




ちょうど太ももの間に鼻が挟まり、柔らかい内モモの肉感が堪らなく心地好い。




息を吸い込むと、彼女の華やかな甘い香りが鼻孔全体を満たす。




顔をモゾモゾとさせれば、タイツのすべやかな肌触りが僕の脳神経を刺激する。




僕はエベレストを登る気持ちで、徐々に顔をモゾモゾと動かし、


モグラが土を掘り進めるが如く、スカートを鼻で押し退け、


タイツのパンティ部まで達する事が出来た。




タイツから透けて見える彼女の純白のパンティは、


意匠の凝らされたレースに彩られており、


純白故に、そのパンティから更に奥から透けて見える、


彼女の髪の色と同じ茂みに、僕は生唾を飲み込んだ。




彼女の茂みに目を奪われていた僕は、ハッとして当初の目論みを思いだし、


パンティ部の頂きに鼻を埋めておもいっきり深呼吸した。




先程とは比べ物にならないくらい、濃厚な彼女の香りが脳を刺激する様は、


まさかハーブをキメているかのような錯覚に陥った。




『|天上の豪香《テンジョウ ノ ゴウカ》』と表現しても違和感が無いくらい、


濃密で重厚な至高の香りだと思った。




「ちょっと、恥ずかしいのだけれど」




頭上から彼女の困惑した声が聞こえる。




「寛容な心で許して」




僕は相変わらず彼女のタイツに顔を埋めたまま喋る。




内モモに顔を埋めているので、くぐもった喋り声になった。




口を開いた事により、彼女の芳醇な香りが口内に含まれる。




それはまるで彼女を召し上がっているような、


蕩ける甘美さで、幸福な気持ちが胸の内から沸き上がってきた。




恥ずかしがっているのか、


太ももから感じられる彼女の体温は熱を帯びているように思え、


ムズムズと腰を決まり悪げに動かしていた。




顔を直付けしている彼女のタイツのパンティ部の頂きからは、


ムワッとした湿り気と共に、より一層豊潤と化し、


花の密に似た芳しい匂いを鼻で感じ取り、


僕の脳内は興奮物質で満ち溢れていくのを自身で感じ取った。




「深呼吸を繰り返すのは止めなさい」




辛抱堪らなくなったのか、彼女は膝に埋もれていた僕の顔を両手で掴み、


グイッと引き上げ忠告してきた。




「寛容な心で許して」




僕は捨てられた子犬のように澄みながらも悲しそうな目線を彼女に送った。




「もうダメ、はいお仕舞い」




僕の視線を気にする事なく、彼女はそう言って立ち上がった。




もっと色々したかったが、彼女の寛容さはここまでだった。

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