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【チラシの裏】僕と彼女たちの小話  作者: 農民
書き初め、試行錯誤中
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夏のボーナス

夏のボーナスが出た。


額を見たが去年と一緒だった。


予想通りと言えばそうなのだが、「もしかしたちょっと多いかも」と少し期待していた自分がいた。


まぁボーナスを決める評価面談では手応えもなかったし、評価してもらえる程の仕事もしていない。


妥当の額だし、世の中ボーナスが無い会社もいくらでもあるし、あっても寸志程度なんてもっとある。


貰えるだけありがたい話である。


「ボーナス出たから今日は焼肉でも食べに行こうか」


僕はくつろいでいて彼女に声をかけた。


「え、今晩は唐揚げよ?もう準備してあるもの」


彼女は雑誌から顔を上げ、僕の方に向いた。


「唐揚げ食べに行く?」


僕はおどけて言う。


「なんでよ、私の唐揚げが嫌なの?」


彼女は呆れた顔をしながら答えた。


「せっかくお金おろしてしたのになぁ」


「それなら明日ケーキバイキングに連れて行ってよ。ちょうどこの雑誌に載ってて行ってみたいと思っていた所なのよ」


彼女は雑誌を僕に手渡してきた。


確かに美味しそうだった。


「それじゃ明日ここに行こうか」


密かに夕食の唐揚げを楽しみにしながら彼女に雑誌を返した。


実は彼女の唐揚げは好物なのだ。

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