西へ
「終わった…のか?」
白い石の廃墟に白い雪と氷、そして白い竜の骨の残骸に覆われた町の中を静かに雪が降り、静寂が戻った景色にカタリナが呟いた。
「うん、終わったみたい…でも結局あの竜の骨が何の為に襲って来たのかは解らなかったね。」
その声に振り向くと、意識の無い櫻をお姫様のように抱き抱え歩いて来るアスティアの姿が在った。背中の6枚の羽根がふわりと白い霧になり空へ溶ける。
(何の為…か。確かにそうだ…アスティアが狙いのような動きはしてたが、アレは十中八九魔法によるものだろう…それなら魔法使いがアスティアを狙っていたという事になる。何の為に…?)
口元に手を添え難しい表情を浮かべるカタリナ。だが
「取り敢えず精霊殿に行こう?サクラ様におっぱいあげないといけないし、ここじゃサクラ様が凍えちゃうよ。」
アスティアの言葉に
「ん?あぁ、そうだね。」
と、考えても答えの出ない疑問は後回しにする事とし、精霊殿へ戻る事にしたのだった。
《二体目の主精霊契約、おめでと~♪》
櫻の意識にウキウキとした声が響いて来た。勿論ファイアリスだ。
《…あぁ、ありがとさん。全く、お前さんはお気楽だねぇ。あたしは今とんでもないのとひと悶着有ったばかりだってのに。》
《本当にねぇ。アレは一体何なのかしら?》
さして興味も無いという声で言うファイアリスに、櫻は呆れたような溜め息を漏らした。
《まぁお前さんが解らないならあたしらが解る訳も無いと思うがね。ともあれ精霊殿の使い方を教えてくれただけでも感謝だ。何だか借りばかり増えて行く気がするが、これからも宜しく頼むよ。》
《ふふ、どんな風に貸しを返して貰えるか楽しみにしてるわね。》
《…お手柔らかに頼むよ?》
フフッと互いの楽し気な声が意識の中に響いた。するとその時、櫻は意識が覚醒して行く感覚を覚える。
《お…そろそろ起きる頃合いのようだ。それじゃまた。》
《えぇ。また何か面白い事が有ったら聞かせてね♪》
ファイアリスの声が遠ざかると共に、櫻の意識がハッキリとして行く。
薄っすらと瞼を開いた先には、アスティアの白い肌。そして舌先には慎ましく突起する乳首の感触。
「あ、サクラ様…良かった~…。」
櫻の身体を抱きながら、開いた瞳に気付いたアスティアが安堵の息を漏らした。
『チュッ』と吸い上げるようにして唇を離すと、アスティアがピクンと身体を揺らす。
周囲に目を向けるとどうやら精霊殿の祭壇の間のようだが、明かりはランプの炎だけで周囲は真っ暗。どうやら既に夜中になっていたようだった。
「おはよう、アスティア。ちゃんと体調は整えてたみたいだね?」
「うん、サクラ様に美味しいおっぱい飲んで貰う為だもん。」
捲り上げていた服を戻しながらニコリと微笑むアスティアに櫻も安堵の表情を浮かべた。
「まさか意識の無いお嬢の血を飲むなんてなぁ。以前だったらアタイらが言っても絶対に拒否してたのに。」
意外と言う表情のカタリナを他所に、櫻が頭を撫でるとアスティアは嬉しそうに瞳を細める。
「でも、今回はサクラ様が何を言いたいのか解ったから飲んだけど、本当はサクラ様が起きてる時じゃないと嫌なんだよ?」
唇を少し尖らせ、アスティアが不満を漏らした。
「そんなに気にする事じゃないだろう?あたしは寝ている時に吸われたって気にしないさ。」
櫻はその唇にそっと人差し指を添え、ぷにっと押す。
「う~ん、気にするって言うのも有るんだけど…。」
「ん?他に何か理由が有るのかい?」
「えへへ…えっとね…。」
そう言ってアスティアが櫻の耳元に唇を近付けると
「血を吸う時のサクラ様から聞こえる可愛い声が好きなの。」
と、囁くように答えた。
耳元に掛かるアスティアの吐息と、快楽の声を聞かれていた事に櫻の頬がボッと赤くなり、冷たい精霊殿の空気に湯気まで上がるようだ。そんな櫻の様子をカタリナと命は首を傾げ見つめるのだった。
「それはそれとして、お嬢、良く駆け付けてくれたね。風の主精霊様に参った時には随分と日が掛かったもんだから、今回も1日程度は掛かると覚悟してた処だったよ。」
「ん?あぁ、それはね…。」
そう言うと櫻は立ち上がり、掌を上に向けるとその上に光輝く小さな玉を浮かべ、近くに在った祭壇のような台座に歩み寄り照らし出すと
「コイツのお陰なんだよ。」
と、ポンと手を付いた。
「へ?祭壇…?」
「うん。実はな…?」
そうして語り始めたのは、櫻が光の主精霊から契約の印を刻まれた直後の事。
『ふぅ~、やっと終わった…。』
祠の中からのそりと這い出るようにして姿を現した櫻は、腰に手を当て背伸びをした。
『キミは不思議な存在だね?これ程印を刻むのに時間が掛かるなんて。』
『あはは、ちょっと特異体質なもんでね。』
光の主精霊の声に笑って誤魔化す。すると、
《サクラ、一息付きたい処でしょうけど、一つお知らせが有るわよ。》
と頭の中にファイアリスの声が響いた。
《ん?何だい?》
《貴女の大事なお嬢ちゃん達が妙な物に襲われてるわ。結構ピンチみたいだし、向かうなら早くした方が良いと思うわよ?》
「何だって!?」
話の内容にそぐわない全く危機感の無い声に櫻は思わず声を上げた。
そして迷わず飛び上がろうと身体に風を纏わせた。すると、
《待って。今から飛んだって遅いわ。》
と言うファイアリスの呑気な声。
《間に合うかどうかじゃない!間に合わなきゃいけないんだ!》
思わず怒気に満ちた声を浴びせてしまう。しかしファイアリスはそんな事はお構い無しという風に言葉を続けた。
《もう、せっかちさんね。私は間に合う方法を教えてあげようって言うのに。》
《…何だって?》
知らず握り締めていた拳が緩む。
《貴女達が精霊殿って呼んでる場所が有るでしょう?あそこの…『祭壇』を思い出して。そして今授かった光の主精霊の力を向けてみて。そうすれば後は貴女自身がどうすれば良いか解る筈よ。》
藁にも縋る思いの櫻は言われるがままに瞳を閉じ、精霊殿を思い浮かべる。そしてイメージしつつ光の力を引き出そうとした時、ファイアリスの言う事が解った。
理解では無い。何故そうなのかというレベルを越え、そう出来る事が解るのだ。そして櫻は迷わずその力を使った。
一瞬、櫻は自身の身体が世界に溶けたような感覚を覚え、次の瞬間には精霊殿の祭壇の上に立っていたのだった。
驚き周囲を見回す。すると、外から激しい音が聞こえて来た。櫻は慌てて駆け出し精霊殿を抜けると、目の前には巨大な竜の骨と、それに追われるようにするカタリナの姿が在ったのだ。
「…後は知っての通りさ。で、結局あの骨は何だったんだい?」
「そんなのアタイが聞きたいよ。ただ…。」
カタリナはちらりとアスティアに視線を向けると櫻の耳元へ口を近付け
「アスティアを狙っているような動きだった。それにアレは恐らく魔法で動いてた物じゃないのか?トツマの町で見たような…。」
とアスティアと命に聞かれないように耳打ちした。
「…魔法使いが近くに居た…?」
「分からない。あの竜の骨を倒してから今まで静かなモンだからね。嗾けるだけ嗾けて逃げたのか、何処か遠くから命令していたのか、それとも…近くに居ながら未だコッチの様子を窺っているか…。」
二人は思わず精霊殿の出口へバッと目を向けると、互いに周囲をキョロキョロと見回す。だが吹き込む雪以外には何者の姿も見当たらず、ふぅと小さな安堵の息を漏らした。
「サクラ様、どうかしたの?」
そんな二人の様子にアスティアが首を傾げる。
「ん?いや、何でも無いよ。ただ此処は寒いから一先ずテントで一晩明かそうって話を、な?」
「あ、あぁ。アタイらにはこの寒さは辛いしさ。いつまでも風を浴びてたら凍っちまうって相談してたんだよ。」
わざとらしく自身の肩を抱き摩る二人。命製のインナーのお陰でそれ程寒い訳では無いが、心苦しい嘘に顔が引き攣るとその言葉が真実に見えたのか
「うん、そうだね。それじゃ早く準備しちゃおう?」
アスティアは本気で心配するような表情を見せた。櫻とカタリナはそれに少々の罪悪感を覚え、互いに顔を見合わせると苦笑いを浮かべる。そして命はそんな不器用な様子に呆れたような目を向けていたのだった。
「そう言えばお嬢、あの竜の骨に向けた力、アレは光の精霊術だよな?ありゃぁ一体何が起きたんだい?」
テントの中、櫻が生み出したポカポカと陽の光のような温かさを仄かに放つ光の玉に手を翳しながらカタリナが尋ねる。
「あれはね、イメージとしては強い太陽の光を凝縮して当てたようなものなんだ。テントの革なんかも長く使ってるとバサバサのボロボロになって来るだろう?まぁ厳密にはちょいと違うが、あんな感じかな。」
「いっ!?コレ大丈夫なのかい!?」
カタリナが慌てたように今まで手を翳し暖を取っていた光の玉から身を引く。
「ははっ、アレとコレじゃ出力が違い過ぎるよ。そもそも光の力は『活性』を司るって話だ。本来ならば、生物にも無機物にもそれ程悪い影響は無い。だが何でも度を過ぎればソレは毒になる、ただそれだけの事さ。今回は精気切れを起こす程に全力で照射したからあれだけの事が出来たんだよ。」
「そ…そうかい?」
「ま、そろそろテントの中も意外と温まって来たし、寝るとしようか。今の内に寝入っておかないと寒くて寝付けなくなりそうだしね。」
「あぁ、そうだね。今日は疲れたし、この陽だまりみたいな温かさは何だか妙に眠気を誘う。グッスリ眠る事が出来そうだよ。」
櫻達はテントの中へ横になる。すると天井付近に浮いていた光の玉はスゥと薄れ、やがて辺りは闇に包まれた。
「サクラ様、お休みなさい。」
「あぁ。お休み。」
こうしてテントの中に寝息が聞こえ始めると、そのまま平穏な夜は更けて行った。
「よし、忘れ物は無いね?」
一晩を明かしテントを片付けるとガランと物寂しい精霊殿の中を見回す。
「あぁ、問題無いよ。全部この中だ。」
カタリナが背負った荷物を見せ付けるように揺すると、その上に乗ってカタリナの肩に掴まる命の身体が大きく跳ねた。
「カタリナ?私が居る事を忘れているのではないですか?」
「ははっ、忘れてないって。」
二人のやり取りを眺め頬を緩ませる櫻。するとその腕にアスティアが抱き付く。
「さ、行こ?きっとケセランも待ちくたびれちゃってるよ。」
「あぁ、そうだね。」
いつものアスティアの元気な声に櫻の表情も明るい。
櫻達は精霊殿を出ると、雪の深々と降る廃墟を見回した。既に戦いの跡も雪に覆われ、まるで遥か以前の出来事のように見える。
(またこの地に人類が住めるようになるまで、後何千年掛かるのか…あたしはその景色を見る事が出来るのかねぇ。)
そんな事を思いながら、櫻を中心に風が巻き起こると皆の身体がふわりと舞い上がる。
白い景色を見下ろすと一度光の主精霊の方を振り向き、それから櫻達は南へと進路を取った。
途中、廃墟の町並みを抜け防壁を超えると少しして、大きく地面が崩れている場所を見つける。
「あそこからあの骨が出て来たのか?」
通り過ぎ際に櫻が目を向けた。
「多分そうだろうね。それにアレ、崩れちまってたけどダンジョンだったんじゃないかな?」
「え?それじゃ、瘴気が生物じゃなく生物『だった』物に入っちゃってあんなのが生まれたの?」
カタリナの所感にアスティアが驚きの声を上げる。
「…そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。今となっては判らないね。だがもうあれ程崩落してしまってはダンジョンとして機能はしないだろう。もうあんなモノが生まれる事は無いさ。」
不確かな不安を与えないように櫻は答えをはぐらかせた。
「うん、そうだね。それにまた出て来たって、サクラ様とボクが居ればきっと倒せるもんね。」
「おいおい、アタイとミコトもアテにしてくれよ。」
「私としてはご主人様とお嬢様には戦わせずに済ませたい処ですが。」
「はははっ、そうだね。力を合わせるなら皆でだ。」
そう言ってまだ雪深い景色を眼下に収めながら、櫻達は南へ進む。
そして二日程を掛けて遂にオートムントの町まで辿り着くと、そこにはケセランを胸元に抱えたエレミースを始めとしてミランダとケビンの姿が揃って居た。
「あ、ほら、おばあちゃん!やっぱりそうだよ!」
エレミースが空から町の入り口前に降り立つ櫻達を指差す。
「エレミース…どうしてあたし達が戻って来るのが判ったんだい?」
櫻が驚いたような表情を浮かべると、その元へ駆け寄って来たエレミースの手の中からケセランがぴょんと飛び出し、櫻の頭の上へと飛び乗った。
「お帰りなさい、使徒様。実は少し前からその子が何だかそわそわし出して、こっちに飛び出して来ちゃったの。それでひょっとしてと思って。」
ニコリと微笑むエレミースに、櫻達もフッと笑顔が浮かぶ。
「そうだったのかい。それで態々総出で?済まないね。処でこの子は大人しくしててくれたかい?」
「うーん、少し薬草を食べちゃったりしたけど、そんなに困る事は無かったですよ。」
アハハと笑いながらそう言うエレミースとは対照的に、ミランダは顔を青褪めさせて櫻達の態度に気を配ってオロオロとしているように見える。
「それは済まなかったね。薬草の代金は払わせて貰うよ。」
「いえいえ、滅相も無い。アタシらがお世話を仰せつかったんです。その程度の事でお手を煩わせる事等…。」
ミランダは委縮し、曲がっていない筈の腰が折れてしまい本当にヨボヨボの老人のようだ。
「商売人がチャンスを棒に振るんじゃないよ。それにあたしらはただの旅人だ。そんなに気を遣われちゃ、そこに居る番兵に変な目で見られちまうよ。」
チラリと櫻が町の入り口に立つ番兵に目を向ける。
「おばあちゃん、こう言って下さってるのに遠慮する方が失礼だと思うよ?」
「そうですよ、ミランダさん。折角のご厚意なんですから、ここは有り難く頂きましょう。」
若い夫婦に言われ、ミランダもチラリと櫻達を窺うと『ふぅ』と小さな諦めにも似た溜め息を漏らし、
「分かりました…それでは、大金貨1枚を頂きます。」
と、やや言い出し辛そうに口に出した。
「いっ!?お前さん、一体どれだけの量の薬草を食べちまったんだい…?」
頭上で櫻の髪と同化するようにへたり込んでいるケセランに上目を向ける。ケセランはそんな事等お構いなしという風に耳をパタパタと動かしていた。
そんなやり取りをし、櫻達が宿へ戻ると久々のベッドに皆夢も見ない程の快眠を遂げ、翌朝。
「さて、次は西大陸か。海を渡る事になるんだろうけど、港町は何処から向かうんだい?」
ベッドの上、素肌を晒し血を飲むアスティアの髪を撫でながら櫻がカタリナに問い掛ける。
「あぁ、確かこの町から西に延びる道を通っても通じてる筈だ。街道を戻る必要は無いと思うよ。」
久しぶりの光景にテーブルに肘を立て頬杖を付きニヤケ顔のカタリナ。
「ただ、アタイが知ってるのはそこまでだ。西大陸の事は話に聞いた程度の事しか知らないからね。今までみたいに順調に行くとは思わないで欲しいね。」
「あぁ。それは覚悟の上さ。だがまぁ、何も分からず旅をするのも悪く無いもんさ。」
「ハハッ、確かに。あのワクワク感は最初の頃しか味わえないからね。そういう意味では楽しみだ。」
こうして楽し気な声の響く朝を過ごした櫻達は、昼過ぎまで掛けて旅の準備を整えるといよいよ町を出発する事となった。
「使徒様方、旅の道中どうかご無事で。これ、道中で食べて下さい。」
町の西口を少し出た所、エレミース達が見送りに来てくれており、その手から籠一つ分の果実が差し出された。
「あぁ、ありがとう。有り難く頂くよ。そっちも壮健でな。きっとまた来るよ。」
「ふふ、楽しみにしてます。その時には一人目が産まれてるかもしれませんよ。」
エレミースが微笑むとケビンは頬を染めて頭を掻いた。しかしその横でミランダが緊張の面持ちで控えている事に気付く。
「…ミランダ、お前さんが何をそんなに気にしてるのかは知らないが、あたしらを特別扱いしないでおくれ。確かにあたしらは使徒だが、その事で誰かを縛り付けるような事はしたくない。出来る事ならこの立場を知られる事無く皆の中で普通に居たいんだよ。」
櫻の言葉にミランダは少しばかり黙り込んだ。そして
「…分かりました。今直ぐは無理ですが、次にお会いになる時には、この子達と同じように振る舞えるよう図太くなりましょう。」
と言ってエレミースの頭の三角帽子にポンと手を乗せて見せた。
「ただ、今は本心から使徒では無く旅人としての貴女方の旅の無事を祈らせて下さい。町の危機を救って下さり、本当に有り難うございました。」
「あぁ。有り難う。」
櫻達は其々に別れの挨拶を交わすと、遂に手綱の音が渇いた空気に鳴り響き荷車が走り出した。
「さ~て、次は火の主精霊か。」
アスティアの膝の上で、冬が近付く乾いた風に髪を靡かせながら西の空を見上げる。
「次は暑そうだから、ボクがサクラ様にずっとくっついててあげるよ!」
そう言って櫻を背後からギュッと抱き締めるアスティア。
「アタイ、実は暑いの少し苦手なんだよね…。」
カタリナはそう言いながらも、その表情は何処か楽しそうだ。
「それならカタリナは全裸で居てはどうでしょう?」
幌の中から姿を現し、カタリナの首筋にソッと手を掛けケープを少し摘まみ上げてみる命。その様子にカタリナは慌てたように肩を竦めてみせた。
街道に楽し気な声が響き、カポカポとホーンスの足音と共に荷車は進む。空は櫻達の旅路を見守るように秋晴れに澄み渡り、陽の光が眩しく照らしていた。
ひとまずここで『第二部(暫定)』は終了となります。
ここから暫くの間、投稿休止となります。
2か月と少々、ここまでお付き合いくださった方々がいらっしゃいましたら、本当にありがとうございます。1話目を投稿してからほぼ1年というタイミングは計った訳では無いのですが感慨深いものです。
一部終了の時にも言ったとは思うのですが、
続きを書く気は充分に有るのですが、如何せん執筆(?)に掛けられる時間が少なく、恐らく第三部の投稿開始までにまた数か月の間が空いてしまうと思われます。
『もういいや』と離れてしまう方も多いかと思いますが、『まだ付き合ってやっても良いよ』という方がいらっしゃいましたら、投稿再開までお待ち頂けたら幸いです。
執筆を続ける気力を与えて下さる、ブックマークをして下さった方々、評価を付けて下さった方々、本当にありがとうございました。