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匂いと共に去りぬ

「やっぱり実家が一番だな」

「あの世なんてそうそう来るもんじゃありません」

見慣れた四畳半、爺むさいこの部屋。

「これはあなたのイメージです」

懐かしいなぁその台詞も。

「初めて来てから一ヶ月も経ってませんよ。こんなに何度も来たのはあなたが始めてです」

褒められた。

「はいはい。で、どうします?」

俺には一つ、心に決めたことがあった。

「・・・本当にそれでいいんですか?」

ニート同然の俺があんな荒くれの世界で生きていけている事がほぼ奇跡で、文句言いつつあの連中も嫌いではない。

「それがあなたの望みなんですね?もうこれ以上奇跡を与える訳にはいかないので、これが最後になります」

「・・・お願いします」


「目を開けたぞ!大丈夫か!?」

綺麗な声の美女が俺を抱き寄せる。・・・匂いが少し気になるが。

「ぶ、無事なんかぁ!?」

「神様ありがとー」

可愛いドワーフ娘の姿が二つ、俺の為に泣いてくれたのだろうか。目元が濡れている。

「そんな・・・私の魔法でもダメだったのに」

美しいエルフがそう言う。

「爆発した時はどうなるかと思ったぜ・・・」

皆、俺を心配してくれていたのだ。

そう、あの時。

可燃物を満載したタルの影で、男の子の日の行事を行おうと。いつも通り小さな女神フィギュアを召還したその直後、俺に魔が差した。

激しい手の動きに。フと、爪に火を灯すという言葉が浮かび。それがどういう意味だったか、考えると同時にイメージしてしまった刹那。目の前が光と爆音に包まれた。

悲しい・・・事件だった。


「神の力は、もう俺から離れました」

「兄ちゃん・・・、それはどういう事だ?」

「もうこんな奇跡は起こらないって事です。それが、当然の事だったんです」

美女に笑いかける。こんなに屈託なく笑顔が作れたのは久しぶりだ。

困った顔で美女も俺に笑顔を作る。

「どういう事なんだぁ!」

「教えてくれよー」

と、好奇心旺盛なドワーフ娘たち。

「片がついたんだよ、ほっといてやりな」

ブツブツ言うドワーフ娘たちを俺から引き離す気が利く美女。

「あなたは一体・・・」

残された高身長の美しいエルフが俺に問う。

「今まですまなかった。誤解はあると思うが、俺たちは仲間だ。一緒に探そう、生きる場所を」

エルフが小さくうなずく。いづれ誤解もとけるだろう、いや、益々深まる可能性も無きにしもあらず・・・。。

しかし、これで良かったんだ。


「分かりました。こんな願いを聞くのは初めてですが」

「俺の目を盗んでくれ」

「何の話ですか」

「俺の目と耳に魔法をかけてくれ」

「・・・本質は何も代わりませんよ?分かってますね」

でも見た目は変わる。あのオッサンたちが美女に見える、それだけで俺の心は満たされる。

「でも一つ、覚えておいてください。あなたには様々な可能性がある。そして、高望みしないのであれば手にできる物も決して少なくない、と」

「・・・ありがとう」

「では・・・、粉々になった体は元に戻しておきます」

「ひぃっ!?」

「行きなさい、そしてさようなら・・・」

あ、声優は俺がリストアップするから。と言いかけて意識が遠のく、最後に鼻神が笑ったように見えた。



「焼き尽くせ!」

俺の手のひらから飛び出した炎に、自らの手を焼かれ泣きそうになりながら。しかし前方の巨大な化け物はそのまま大きな火柱となってうねり、そして倒れた。

俺の、そして俺たちの勝利だった。

「やったぜ!」

「強いなお兄ちゃん!」

「さっすがー」

「手は・・・大丈夫ですか?」

美しいエルフよ、俺は嘘をついた。

一緒に探そうと言ったけど、俺はもう生きる場所を見つけたんだ。そう、君を含むこの場所。この仲間たちだ。

ありがとう、そしてありがとう。夜の生活がはかどります。

俺たちの冒険は続く、でも最後にこれだけは言わせてくれ。

「異世界の戦いはこれからだ!」



お付き合い頂いた方、ありがとうございました。

はい、無理やり終わらせました。


ごたごた言わずに次の書いてるから待って!

初めて書いたんだからこんな事にもなるでしょ!?


俺の次回作にご期待ください!

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