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作者: のーの

実際体験したはなし。

あぁ。今日もか。

長い長い廊下を歩く。もう、半年‥いや、一年。


最初は単純だった。長い長い廊下を歩いて、目的地についたとたん真っ黒な世界に変わっていて。

下をみると地面がなくて、大きな黒い穴に深く。

深く落ちたのだ。


次も同じだった。いや、ひとつだけ変わっていた。

廊下だ。廊下の左下に私たちの骨が並んでいた。大人から子供までも。長い長い廊下にすらりと。それでも目的地についたらなにもかもが消え真っ黒な世界に変わる。そして僕はまたオチル。


3回目は蛇がでた。僕は蛇が嫌いだ。

蛇は目的地にいた。嫌いだってのに僕は歩みを止めなかった。否、とめることもできない。あれほど嫌がっていた蛇を僕は、なにも感情を持たなかった。

そこで初めて、僕は僕じゃないことに気づいた。

最後は蛇に襲われてまた、穴におちていった。


4回目はよくわからなかった。長い廊下を歩いていたときだ。いきなりだ。いきなり風景がかわった。

日常生活を過ごしていた。そう、過ごしていたのだ。そして、目的地についていた。めまぐるしい。頭が混乱していた。2つの世界を同時に生きていた。

自分でもよくわからない。よくわからないまま、穴に落ちていく。


5回目からは、廊下から声が聞こえるようになった。けれどもなにをいっていたのかなにも覚えてない。そして僕は楽しくなっていた。頭がおかしくなっているかもしれない。僕は笑っていたのだから。


それから何回も同じ夢を見る。少し、変わっていたけど最後に真っ黒な穴に落ちるのは確定だった。


あぁ。でも。ひとつ疑問に思っていた。

僕がお漏らししていないことに。

だって、目的地はトイレだったから。

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