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第9話 モビルスーツ

投稿遅れてすみません。

言い訳は後書きに。


今回は投稿遅かったくせにとても短いです。

ご了承ください。


また、今回から投稿ペースは上げれると思います。

読んでくださってる方はよろしくお願いします。

◇◆◇◆フィリップ視点◇◆◇◆



紙をめくる音だけが部屋の中に響く。


一枚、一枚と目を通し仕掛け、また次ので紙に目を通す。


「ん、んゔぁ〜〜。」


最後の一枚を仕分け終わると1度グーっと伸びをして肩の力を抜き椅子に深く座る。


「ふぅ。」


時刻はまだ昼の2時。

食堂で昼食をとるか、軽食を部屋で取るかを時計を見て考える。


この時計も作ったのはオキトだ。

彼が、魔法道具まで作れると知った時は驚きだった。

本人曰く、魔法道具ではなく、コレはカラクリの一種らしく、動力に使う少しの魔力を魔石で補っているだけらしいのだが、それを聞き実際に見て余計に驚いた。


ギザギザした丸い板。

歯車と言うらしいのだが、それらを重ね合わせて作られていて、ゼンマイを巻くと一定のスピードで秒針という一番細長い針が動き、それが一周すると分針という中くらいの長さの針が一コマ動く、そしてまたその分針が10コマ動くと今度は一番太く短い針が一コマ動くようになっている。


ゼンマイの力一つで3つの針を同時に動かして時間を知らせる実に巧妙なカラクリだった。


それをゼンマイを巻き力を加えると言う動力部分を魔石を使い一定の力を与え続けるだけ、ということらしい。


魔法道具のように全てをプログラムして魔石で起動させるのではなく始まりの部分だけを魔石で動かすという仕組み。

この、与える力も微々たるものでほとんど魔力を消費せずオキト曰く物理的に壊れぬ限り数年は動き続けるだろうとの事だ。



この説明を聞いた時は何かが自分の中で壊れたような気がした。

今までの常識とはなんだったのか。

一般的にカラクリとは余り復旧していない。

存在は知っているものの殆ど作り手がおらず用途も子供の遊びやちょっとした悪戯心程度だ。


それも、そもそもカラクリは人形やそういう趣味を持った貴族が紐を引くと通路が現れるなどのちょっとした娯楽のようなものであり、決してこの時計のような、暮らしの補助、実用的なものでは無かったのだ。


確かにカラクリで時計などを作るよりかは複数の魔石を用いて【時間の経過を記録する】【数字を表示する】etc……などの命令を組み立ててする方がカラクリの仕組みをいちいち考え、実際にそうなるように組み立てるよりかは簡単で楽ではある。


実際にフィリップの家もそうしていて、魔石も1ヶ月ほどしか持たないため、少なくない出費となっていた。


しかしオキトはその考えを『無駄』のひと言で切り捨て、それをやってのけたのだ。


そして現在も凄いスピードで改装は続いており、外見は一緒でももはや別物の屋敷となりつつあるのだ。


それもそのはず。

時計の様に、魔石を用いてやっていた事をほとんどカラクリ仕様に作り変えて行っているのだ。


風呂もトイレもキッチッンも、水供給にこそ魔石を丸々使うものの、運搬から使用までカラクリで作り上げ、動力源も一つにまとめあげた。

これにより動力の魔石の消費量は増えるものの取り換えも一箇所で済む様に成っている。


また、それだけではなく階段を取っ払い広くし、エレベーターなる物を設置、最初こそ戸惑ったものの使い慣れ始めれば楽であり、オキトが来てから早1ヶ月、カラクリなしの生活には耐えられないとさえ思える様に成ってきた。


また、オキトがクラミーに使え家から離れるときのことも考え、メンテナンスの仕方や屋敷に施されたカラクリの設計図、初歩的なカラクリの作り方などの講義をセバスに施しており、今ではオキトを手伝えるほどにセバスはカラクリについて理解している。


オキトの様に錬金術は使えない為にパーツを作るのも一苦労では有るだろうがそれもオキトがパーツを作るカラクリ、オキトは機械と呼んでいたが、そんな物まで作り上げてしまっているから心配は要らないだろう。



そして手元にあるカラクリの設計図と命名を見る。


れーるがん?なにそれ?


今オキトが何をしているのか、それは今朝オキトと、二人で朝食をとっていた時のオキトの一言が原因だ。


因みに最近オキトは二人きりの時だけ砕けた口調で居てくれている。

主従関係的にどうかと思うかもしれないがそれは俺が頼んでいることであるし、セバスと違いやはりオキトに敬語を使われるとどこかむず痒いものがある。


話をもどそうか。

今朝朝食中にオキトに、すっかり屋敷が快適に成ったよ。と言ったところ。


「んー、でもまだ防衛面がザルじゃない?」


と言ってきたのである。


ただ、コレだけは声を大にして言わせてもらおう。

決してザルではない‼︎寧ろ最高レベルの攻撃力と防御力を持っている‼︎


魔石に魔法を登録し、範囲に入った的にたいして自動迎撃、欠損した防壁も自動修復機能が付いている。


これを指摘したところ今度は。


「それだけじゃん。」


とのこと。

一瞬なんのことを言っているのかわからなくなってしまった。

最新鋭の技術を「それだけ」の一言で両断したのだ、カラクリの技術は戦闘にも応用できるらしく、魔石に記録した魔法もお粗末らしい。


もう一度言おう。

最高峰の魔導士が記録した魔法がお粗末と。


ただこの事については魔法自体がお粗末なのではなく、記録する魔法や使い方がお粗末との事、はっきり言って意味が分からなかったので全てオキトに一任した。



だが現在少しだけその事を後悔している。

ていうか理解が追いついていない。

おそらく何をやっているのか理解しているのはセバスだけ、そのセバスも驚いている事から完璧にわかっているわけではないのだろう。


さて、何故後悔しているのか?

だってさ。

確かに任せたけどさ。

屋敷の防御施設?



「原型とどめてねーじゃん‼︎

防壁どこいった?地面から生えてきてんじゃねーよ‼︎

バカなの?バカだよね?何あれ?レールガンだっけ?山吹き飛びましたけど?

何あれ?

あれ一つあれば隣の国落とせんじゃね?ふざけてんの?

見た目防御力0の癖に過剰防衛すぎだろ⁉︎」


「フィリップ様!どうかなされましたか?」


おっと、侍女の一人がきてしまった、まぁいい機会だから聞いてみるか。


「なんでもない。ところでコレ、オキトがなにやってるかわかる?」


「私にはわかりません。オキト君のやる事はいつも私どもの理解を超えていますので、ただ……」


ただ?

目線で続きを促す。

うん、促しちゃった。


「この防衛施設は戦争にも代用できるそうなのですが、戦争を誘発するのは自分の望むところではないそうで、この仕組みのコアの部分はセバスさんにもお教えされていないとのこと。

また、その技術や防衛機が外部から見られて知られる事を防ぐ為に防衛時にのみ起動する様にしたとの事です。」



……。

確信犯じゃん!

絶対わざとだよね?

てかそれで壁が生えてきてたの?

意味わかんねーし。

イヤほんとバカだろ?

ぜったい王城より安全だよねここ?

全く……


「常識どこいった‼︎」


「ヒッ‼︎」


おっと侍女さんを驚かせてしまった様だね、いけないいけない。



侍女には下がってもらい防衛施設を再び見る。


まずオキトは銃というものを作った。

これにより打ち出した魔法は速度と威力が軽く倍に上がっていた。


なんでも、魔法を放つ時力が逃げているらしく、まずオキトは打ち出す魔法の種類を土と氷に絞った。そして、銃を使い方弾を放つという魔法を弾の作成と発射の二段階に分けたらしい。


まず一つの魔法で氷と土を生成。

コレも、氷の方にはタンクから水を供給、土の方は地下の土を供給。

これにより魔力の消費を極端に抑えられている。


この時出てきた地下シェルターなるものには僕は触れない事した。


そして発射には火魔法と雷魔法。

筒の中で方向を指定。

その中で爆発を起こす事により、筒で一方向に誘導された力によって弾が打ち出される。

それだけでも凄い威力なのだが、雷魔法による電磁何なら、反発が何たらとか言う意味分かんない理由で回転とさらなる加速を加え打ち出すというものらしい。


さらに、さ・ら・に‼︎

そうやってできた銃をデフォルトとして、付与(エンチャント)の要領で様々な属性を帯びた弾を打ち出す仕様に成っている。


それを量産。

そして連射からチャージショットなるものまで可能という。



そして、防壁。

コレはさっきも言った様に壁が生えてくる、

それにはさっきの銃がはめ込まれており、あくまで攻撃用らしい。


既存にあった防壁より硬い素材でできたものが屋敷を覆う様に生えてくる。

コレが攻撃用の銃をつけるための施設に過ぎないと。


そろそろ自重しようかオキト君。


さて、本命の防衛手段は多層防壁らしい。

曰く、一番外側が水魔法による薄いコーティング。

そのすぐ後ろに鉄をさらに精錬して何やかんや物質を混ぜて作ったとか言う強化石材。

石材とか言ってるがぜったいあれは石材じゃないと思う。

だってなんか黒光りしてるもん。

そしてその後ろに衝撃を吸収する?とか言って土魔法で作った砂、その後ろに木材。風魔法と何やかんやあってサンドイッチみたいな防壁の完成。


なんか古代竜の突進位なら耐えるらしい。


もう驚かないよ?



そして遂にやってきた、さっき山を吹き飛ばした、ていうか思いっきり"穴"空いてますけどね。

レールガン。



まずコレは銃の様に筒になっておらず、ゴツいカラクリから二つの太い棒が伸びているって感じだ。

この二つの棒に電気魔法で直流で循環する電気回路とやらを作るらしい。

また、これの弾には魔石を使用。

魔石の9割を錬金術の応用でエネルギー体に変換。

プラズマというなんか青白く光ってる高エネルギー体に変換するそうだ。

そして発射時に残りの魔石をプラズマが追い越さない様に魔石にはプラズマを前方向に透過させないように書き込み。

また、電流が逃げないようにレールガンの等身全体を水魔法による絶縁体の純水で薄くコーティング。

それと同時に発生する大量の熱量で本体がやられないようにするのだが、この時も熱を発散させるだけでなく、打ち出す弾に発生した熱をそのまま使用して付与(エンチャント)して火力アップとともに処理する。


フィリップはここでさらに火力アップさせた意味がわからないらしい。


また、発動準備中に極端にプラズマ等の体積が膨張する為にそれに耐えうるための硬化魔法のコーティング、膨張力も発射力に加算するための尾栓も圧力に耐えうる様に設計。

そして何より、起動時に一瞬で大量の電気を消費する為に魔石3つ分から作られた電気を貯蔵可能なバッテリー。

そしてこれらの冷却装置。


コレラの設備を得て打ち出される魔石は、白銀に輝き、紫、白、青と色を変える稲妻の軌跡を残し軌道上にあるもの全てを抉り取る。


コレは屋上に全カラクリの制御室が有るのだがそこに設置するらしい。


試し射ちでは上空に向かって発射したため被害は山だけで済んだものの直線上に発射した場合、遠くにある町なども巻き添えで吹き飛ばすことだろう。



この事についてオキトはセバスに、


「コスパを最小限に抑えて効率化した上でたくさんのコストをかけるとこうなる。」


と言っているのだがフィリップはそれを知らない。


実際にレールガンのコストが今までの攻撃手段のコストと大差ないと知ってフィリップが失神しかけるのはまだ後の話。


またこれらのすべての魔石には、各属性を持ったメイド達が必死に魔法を込めていた。

この込められた魔法だか、付与されているのは魔法、炎の槍。のようなものでは無く純粋な火。といった様な魔法などを込めておりそれを利用する様にオキトは設計している。

その為、魔法の専門家でもないメイド達でも、属性さえあれば供給できるらしい。


魔力を込めて肩を上下させているメイド達を見て、オキトがブツブツと。


「自然現象の火や雷を魔力に変換して供給できれば永久的動力が……。」


とか呟いていたが恐くて聞かなかった事にした。


フィリップは思考にふけっていると、改装の音が止まった事に気付く。

時刻は4時、思った以上に考え込んでいた様で2時間も経っていた。


音が止まった事を疑問に思っていると今度はとてつもない魔力反応を感じる。


敵か?いや、コレはオキトたちがいる方だな。



フィリップは立ち上がると何事か見に行く為に駆け足で庭へと向かう。



玄関を飛び出て左え向かう。屋敷の角を曲がりオキトたちを視界に入れたフィリップが見たものは……。








「シン・アスカ、デスティニー、行きます‼︎」



巨大な機動戦士(ゴーレム)デステ○ニー・ガ○ダムに乗り込んだオキトの姿だった。

今回の言い訳コーナー。


最近ですね。

スマホのソフトウェアアップデートがきたじゃないですか?


それがそろそろ投稿しなきゃなって思ってた時期で、アップデートしたからメモに書いてる物をPCで書き写して投稿しようと思ったんですけど。

アップデートしたらデスね。




あれ?メモのデータ消えて?


って発狂してふて寝。


そして時が経ち、またアップデートがきた時やる気出すかってメモ見たんですが。


別のフォルダ的なとこに残ってるじゃないですか!



そしてなんか恥ずかしくてふて寝。




つまり。


学校で疲れたしててやる気なくて投稿してませんでしたすみませんorz。



でも、いろいろあって通信制高校に転校したんで時間はあるからそこそこのペースで投稿できると思います。

《注意》必ずしもやる気があるとは言っていない。

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