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第8話 グラ・アブソリューターとチェルシーさん。

投稿遅れて誠にすいません。


待って下っ去っている方(仮にもいたとしたらね!)

お待たせしました。

腐葉土と枯れ葉の匂いが風に揺られて鼻をくすぐる。


巨大な木に穴が開き洞窟のようになっている場所で意識が覚醒する。


最後に残っている記憶は、崖から落ち胸を貫いた木の枝と、致死量を軽く超えるほど吹き出した自分の血液。


ふと違和感を感じ体を起こす、しかしその胸には、あの目に焼き付いた自分の胸を貫く血塗れの枝は刺さっていない。


夢か?寝落ちしたのか?

そう考えかけてから、それは無いと否定する。



なんども潜ってきた山の中だ、安全の確保をせずに寝る事がどれだけ危険かは、自分の体が一番に本能レベルで学習している。


そして第一、きている服はボロボロで死にかけたのは。

いやアレは死んだのだろう。


死んだのを証明するかのように胸の部分は大きく破けており、血が黒く乾いている。


そして頭の近くには無造作に僕を貫いた血塗れの枝が置いてある。




だが、傷はまるで無かったかのように塞がっており、何の跡も残っていない。


それだけではなく、身体中の小さな切り傷も。

武術の訓練で打ち身してつけた打撲の後も。

車に跳ねられて付いた、消えることの無い背中の傷も綺麗さっぱりと消えていた。


わから無いことを考えても意味の無いと、現状を整理するためにあたりを見回す。


腐葉土や枯れ葉の匂いの中にわずかに残る人のような匂い。


誰かに助けられた?

そもそもあの怪我は助かるレベルのものだったか?


そう思いながら今度は枕になっていた布を広げる。


その布の隙間に一本の長い髪、明らかに自分のではなく、知り合いのでも無い長さの髪の毛。


女の子?


そう思いその布を広げる。


奥が透けて見えるほど薄く、しかししっかりとした生地でとでも肌触りの良いものであり、材質はシルクか何かかな?

と素人ながら思わせるものだった。



羽衣。と言うのが正しいのだろうか?


物語に出てくる、神子や神聖な姫様が羽織っているような着物に近い作りになっていた。



外から何かが近寄ってくる気配がする。

とてつもなく強大な何か、意識していなくても感じることが出来るほど強い存在感、それでいて危険な存在では無いと何故かわかってしまう。


ガサッ…、パキッ。


そんな存在感に惚けていると、入口の方からソレが草を踏み枝を踏みながら入ってくる。


「こども…?」


ツッ…⁉︎


つい漏れてしまった言葉に反応して、入ってきた長い髪の女の子は一瞬フリーズしてからこっちを向き直る。


助けてくれたのであろうこどもの方にお礼を言おうと向かおうとするが体が動かない。


「え?」


さっきまでは問題なく、むしろ爽快に動いていた思考も体の動きも段々と鈍っていくのがわかる。


「よかった‼︎起きたんだ。

ここから出てまっすぐ行けば麓に降りれるよ。」


女の子の安心したような笑顔と、優しい声を聞きながらまた、僕の意識は薄れていった。




ピピピピ。ピピピピ。ピピピピ。ピピピピ。


≪おはようございます。朝です。≫


頭に鳴り響くアラーム音と機械的な声で目がさめる。


こっちの世界に来てから聞きなれたメニューの目覚まし音と、『智恵』のモーニングコールを止める。


すっかり見慣れた奴隷商の個人部屋の天井にはじゃないことに少し戸惑うが、すぐにフィリップの館の部屋だと思い出す。


昨日は屋敷に着くと、その日はフィリップの家族や従える予定のクラミーとわ合わず、使用人達と一通り顔を合わせた後、住まう個室へと執事長のセバス・チャンに案内されて休むことになった。


あ、痛い。

石投げないで、ネーミング適当なのは認めるからやめて。


フィリップの家族と面会しなかった理由は単に、フィリップ本人が笑いすぎて動けなくなってしまったからだ。


門番さんはご愁傷様でした。


その代わりと言ってはアレだが、夜のうちに使用人達の分の和服を作ってくるということになって、昨日の夜遅くまで制作に励んでいた。


作ると言っても、錬金術でポイなので主にというかほぼ全部時間がかかったのは個人個人に合いそうなデザイン作りだ。


着心地は最初自分のを作った時の手直しで、どこらへんがどうで動きにくいとかは学習しているので最初から織り込んでいる。

あとは個人個人の微調整だろう。


『智恵』様様である。


しかも途中からはデザインすらも悩み決まらなかったため『智恵』頼みだった。


本当『智恵』さん便利っすね。


いちいち『智恵』ってのも打つのがめんど…ゲフォッ。


『智恵』ってのも活躍してもらってるのに他人行儀だし呼びにくいからあとで名前でもつけるとしよう。



回想が一通り終わりメニューを見ると時間が朝4時半を指していた。


起きてすぐだし顔を洗ったりしたいところだが、あいにく水場の位置は知ら無いし朝一でセバスさんの所に作った、浴衣や袴などなどの持っていく事に成っている。


空間魔法での反応をメニューのマップに写して確認すると、どうやらセバスは起きているらしい。


流石に朝早いためか、影に潜んでいる護衛の様な者以外のセバス他の使用人やフィリップを除く家族は寝ているらしく、セバスも部屋にいる様なので丁度いいから持っていく事にしよう。


持っていくと言っても、使用人の個室エリアはまとまっているため、二つ向こうの部屋がセバス部屋である。


コンコン。


「オキトです。セバスさん入っても良いですか?」


セバスのやっている事が終わるのを見極めてノックをし声をかける。


言葉遣いは昨日のうちに、公の場以外なら砕けていて良いと言われたので最低限タメ口ではない感じの言葉遣いだ。


どうぞ。

と言う言葉が返ってきたのを確認してドアを開ける。


「おはようございます。」


「オキト君おはようございます。

服ができた様ですね。早い仕事、流石です。」


挨拶をすると手に持っている服を見て部屋の中に案内される。


服を机に置いてセバスさんの分をコレですと渡すと、「ほう…。」と吟味した後にその場で着替え始める。


セバスさんは白髪な物の、体はしまっており強者と言う雰囲気が強いため、山伏の様な服装を執事らしく黒を基調としたデザインで作ってある。


見栄えはもちろん良いのだが、見栄えよりも動きを阻害し無い事を重視して作ってあるため、フィリップの執事として身の回りの管理、護衛の仕事を邪魔し無い作りになっている。


「これは良いですね。フィリップ様の仰られた通り着心地がとても…。それと布と布が重ねてある隙間に武器などを隠しやすいですし、見た目の割には動く事前提とした服の様ですな。」


と、大分気に入った様で色々な動きをしたりして、行動を確かめている。


また、セバスの言った通り。

山伏、つまり修験道の服装だけあって山道などの険しい道や、修行する事を前提といているため、とでも動きやすい作りになっている。

さすが執事長である。


その後は、それぞれ一人につき3着ずつを、コレは誰用、コレは誰用。

と仕分けた後に軽く朝の散歩がてら敷地内を案内してもらった。


一階は基本的に大勢でパーティする様な広間を除いて、書斎や食堂、調理場や個人部屋などの住居や、主に使用人やクラリス家の物が使う様に成っており。


二階は会議室や応接室、事務室、客室等の来客者を持て成す様な場所に成っている。


そして3階は大量の資料と本が眠る書庫なっている。



屋敷の広さや会話しながらゆっくりと回った事もあって一周した頃には5時半を回っていた。


セバスはフィリップの所に行ってくる様なので、自分は水場を借りて顔を洗ってくると言って別れた。


この屋敷の水場事情は、ファンタジーの定番‼︎


魔石という者をネエルギーに動く事魔法道具で水を生成して、同じく魔法道具で水を処理している。


しかし、科学技術が発達してい無いためか、たくさんある水場事の水道全てが魔法道具に成っており、コスパはお世辞にも良いと言え無いだろう。


ポンプだけでも作って一つの魔法道具だけで供給できる様にでも改造するか?


と独りでに考えていると、知った足音が近ずいてくる。


広範囲の索敵は常時発動してい無いため常に皆の行動を掌握しているわけではない。


やろうと思えば出来るが…。



顔を洗いに来たフィリップとセバスに顔を向けると、自分より先にフィリップが「よう!」と挨拶をしてきた。


「おはようございますフィリップ様」


何が不快だったのだろう?

一瞬、普通はわから無い程度にかおをしかめて近寄ってくる。


「君にそんな固くされるとなぁ。昨日みたいに砕けてていいのに。まぁ、二人きりの時はそうしてくれるかな?


それとどうだい?屋敷はどうかな?君の所の文化とは違うようだけど…。何か思う所とかないかい?」


と言ってくるが、二人きりならまだしもセバスがいる場所でタメ口なんて聞けるわけがない。

別に怒られはし無いだろうが、他人がいる時のせめてもの奴隷としてのけじめという物だ。


屋敷のについてはよく見て無いからわから無いが少なくとも水場は改善したい所である。


が、ストレートに水場がダメです。

とか言えるわけもなく、とりあえず大丈夫です。

と答えるが…。


「何か気になるところがあるみたいだね。遠慮せずに言ってくれて構わ無いよ。」


おっと、さすがフィリップさん。

顔に出したつもりはなくてもバレてますね。

いやぁ、それとなく伝える手間が省け…ゲフンゲフン。


いやぁ、遠慮なく言っていいと言われたら言うしかないですね、仕方ない仕方ない。



まだ、水場しか良く見ていないですが…。

と最初に付け加えた後に、さっき思っていた事を口にする。



水のコスパについてはフィリップ本人も思っていたが、魔法道具を減らして水場が限られるのは不便であるために仕方ないと考えていたらしい。


と言うわけで、一つから二つの魔法道具でタンクのような物に水を貯める。

それをポンプと言う物を使って各所に振り分けて送る。


と言う提案をしたところ。


その工事出来る?

マジで出来んの?


どれ位で完了する?

え?

水場を分解して家に少し穴開けていいかって?

おっけおっけ全然良いよ。


へぇそんな早くできるんだ。

じゃあ今日、家族とあってクラミーと契約した後に改装よろしくね‼︎


てな感じで速攻決まってしまった。



その後セバス達と早めの朝食をとり、僕は自由にして良いとの事だったので、庭を借り軽く運動をする事にした。


因みにクラリス家のご飯事情は、基本的に朝昼晩の時間であれば自由な時間に食べて良い事に成っている。


本当クラリス家って待遇良いよねw


庭に行く前にタンクの設置場所を決めるためにフィリップ達と屋上まで来ていた。

やはりタンクと言ったら屋上のイメージがあるし、じっさい下から上げるより上から下ろす方が楽なので当然といえば当然である。


庭で運動して来くると言ったら、クラミーが起きて飯を食べたら、使用人共々全員で庭に向かうからそれまで待っていてくれとの事だったので了解し庭に向かう。


その時に階段を降りるのが面倒くさかったので、庭に向かって飛び降りる事にした。


後ろからフィリップの「まじか……」って声は、聞こえなかった事にしても僕は悪くないだろう。

多分、きっとね。



この世界なら、というか、地球にいた頃も、4階程度の高さから落ちた所で怪我する事なんてない。

しかもこの世界に来てチート的な能力を持っているのだ、怪我しろって方が無理あるだろう。


窓から僕をみた使用人達がびっくりして首を窓から出して無事を確認していたのも、僕は悪くないだろう。


同じく窓から、着替え中のメイドの下着姿が見えたのも、僕は悪くないだろう。

大事な事だからもう一回言うよ?

僕は悪くないだろう。

強いて言うならこの時間に着替えているメイドさんが悪い。


水色のシマシマでした。

ご馳走様です。


痛い‼︎

だから石投げないで‼︎



因みに彼女の服は薄いピンクと薄い黄色の浴衣で、一番僕と歳が近い17位のペッタンな女の子だ。


何がペッタンかって?

言わせんなよ。


いやぁ、浴衣では胸が小さい方が似合うって言うけど、本当にあってるなー。


おっと、作者の妹から殺気が……。

ヒュンヒュン。



などと超速並列思考の無駄遣いをしながら、シュタッ、とほぼ無音に着地する。


なんか少し遅れて下りてくる浴衣の布がカッコいいとか思ってないよ。


さてそんなこんなで、最初は主に違う武器を決めていく。


錬金術の使ってスピード重視の短剣&投擲で戦うのは割と本気で戦う時であって、今から作るのは、そこら辺の盗賊狩りとか冒険者とかするに当たって主に使っていく武器って事だ。


岩いるメインウェポンってやつ。


とか言いつつ実はもう決めている。


基本的に空想でしか使われないソレをイメージしながら、鋭く、出来るだけ魔法が付属出来るように構築していく。


錬成(アルキメイト)


構築された身の丈の1.5倍ほどあるソレを素早く流れるように振り回す。


気分はさながら死神だ‼︎

ぶっちゃけそのための黒い浴衣だ‼︎


そう、その武器は大きな鎌です。


岩いるデスサイズとでも言うのかな?


デザイン的にはなんか白主体に、刃の生え目?クロスしてる所に、赤と黒でできた十字架をポンとやりーの。

刃の(やいば)の部分は黒と白のグラデーションしーの。

刃の峰の方?は、白い中に血管みたいな感じで赤と黒をなんか、禍々しい感じにシーの。


って感じである。


鎌、デスサイズと言われたら黒だろって思う人が多いと思う。


でも、でもだよ?

白い悪魔的なやつカッコイイじゃん?


てか実際、作って思ったけどむしろベースが白でそれに赤とか黒ぽいのとか色々入ってるおかげで、とっても禍々しい感じに仕上がってますねはい。


というわけでコレをメインウェポンに決定。


早速名前をつけよう。


なんで名前をつけるのかと言うと、メニューのショートカットに登録するためである。


普通の投げナイフや刀、短剣などは日本でも普段使っていたので速攻で思い描き作ることが出来るから必要はない。


ただし特別に性能を上げたりデザインを考えたりするなら別だ。


そしてこの鎌だが、ぶっちゃけこんなの毎回作ってたらタイムロスで即死です。



というわけで出てくるのがショートカット、魔法やスキル、アイテムを登録できるこれは、鎌の形ってか構造?的なものを登録してショートカットからポンと作っちゃおうって事だ。



さーて此処で重要なネーミングだ、何がイイだろうか?


たっぷり10分ほど悩んだ末に【暴食(グラ)絶対者(アブソリューター)】に決定した。


鎌どこ行ったって?

うるせーw



因みにこの名前にした理由だがちゃんとある。


マズ、武器について軽く説明しなければならないのだが……。


普通に鍛冶氏が剣を作ったら普通のけんが出来る。

当たり前だ。



しかし、武器にもデフォルトでスキルや属性、特性といったものがつく場合がある。


一つ目は、一流の鍛冶氏が複数の素材と生物の素材、魔石等の素材を使って武器を作った場合一定の確率で性能が上がったり効果がついたりする。


二つ目は外付け的に、魔法やスキルを記録した魔石を埋め込んだ場合だ。

この場合は魔石に含まれる効果がつき、効果付きの武器はこれが一般的だ。


そして最後、三つ目は【付与(エンチャント)】の魔法で一時的に属性を追加する場合だ。



さて、これを踏まえて【暴食(グラ)絶対者(アブソリューター)】を見てみよう。


オキトは魔法の媒体にしたり、多様な使い方をする事を想定して構築した為、此処は出来るだけ固く、此処は柔軟性を、芯を粘っこくしてetc……。


と様々な材質で構築している。

しかも、厨二精神で装飾にもこだわり、かつ邪魔になったり足ひっぱたりしない素材で作ってるために、無意識に高純度の魔石を使用したりしている。


そんなこんなして、単体の物理攻撃的にもぶっ飛んでるこの鎌は無意識のうちに、一つ目と二つ目の条件を満たしている。


その結果


特殊効果が付いたこの武器の性能がこちら。


==================

銘:【暴食(グラ)絶対者(アブソリューター)


耐久値:100%


斬撃力:SSS


打撃力:SSS


耐久力:SSS


暴食帝(グラトニー)

切った、もしくはつか部分で殴った対象のダメージ量に従い、対象から魔力、魔素を喰らい【暴食(グラ)絶対者(アブソリューター)】内に魔素として蓄える。


武器命魔素(ツクモガミ)絶対武器(アブソリュートウエポン)


魔素に反応する生きた武器。

魔素を与える事で自動修復する。


使用者の掌握できる魔素に応じて性能が上がる。

レベル:絶対武器(アブソリュートウエポン)

斬る、貫ぬく、などの意思を持って振るうと絶対武器の特性を持っていないもの全てに対して絶対的な斬撃力、貫通力を持つ。

絶対武器を持っているものに対しては魔素が多い方が勝つ。

==================



なんと言う事でしょう。

強すぎるのを抑えるために作った武器が。

とてつもなくぶっ壊れな性能なのです‼︎



どうしてこうなった?


オキトはたっぷり1時間ほど唸りまくった挙句、魔法切ったりできるのはカッコいいから良いか。


と考えるのをやめて、次のやるべき事に取り掛かり始めた。




さて、次にやる事は……。

『知恵』だな。

やはり、名前をつけるべきだろう。


『知恵』はどちらかと言えば、スキルと言うよりも、もう一つの人格といった方が近い。


あらかじめ決めた起動条件を成した時。

もしくは任意で起動した時に現れる人格という感じのもので、今はまだ、機械的な行動が多いが、人格面、性格や個性といった物もきちんと学習して成長、構築されていくようで、もっと人間らしくなるであろう。


むさ苦しいのは嫌なので設定は女の子にするつもりなので付けるなら可愛い感じのやつがいいと思う。



「智恵だからチエでどう?」


《その名称は拒否します。》


おふう。

俺のスキルなのに拒否しやがった。


まぁこれで受け入れられたら絶叫ものではあるが……。



いくつか案を上げていき、最終的に『知恵』に選ばせた結果【チェルシー】となずける事になった。



よし、命令。

『知恵』よ、お前の名前は今日からチェルシーだ‼︎




と、命名した途端、ネネのところでスキルを習得した時に聞いたような音声が鳴り響く。



『知恵』がチェルシーと命名されました。

これにより『知恵』にチェルシーを上書きします。


固有スキル『チェルシー』を習得しました。


チェルシーの人格を構築します。


チェルシーは属性【ボクっ娘】を習得しました。


チェルシーの演算能力、処理能力が上がりました。



お、おう。

なんかパワーアップしたな。


と言うか人格って命名したら芽生えるのか、成る程ね。


それと【ボクっ娘】も気になるし、取り敢えず呼びかけるか。


「チェルシー?」


《呼んだ?ご主人様?そうだ、名前くれでありがとね‼︎チェルシーか…僕、ご主人様のスキルで良かったよ》


グハッ…。

つ、強い‼︎

正真正銘のボクっ娘じゃないか‼︎

しかも、Tシャツ短パンとは…。


そう、なんとチェルシーさん。


な・ん・か・メ・二ュ・ー・の・画・面・の・中・で・動・い・て・らっ・しゃ・る!!!



《ご主人様はどんな服がお好みだい?いくつか着替えられるよ?》


画面でクルッとまわるチェルシーさん。

スルトそこには…。


負けた…orz……。




少し日焼けしてるボクっ娘が、スポーツウェァにスパッツ吐いてますよ。

しかも丈が短いやつね‼︎


《どうかな?ご主人様?》



あざっしたー!


これはアレだね、僕の願望が具現化されちゃったね。


《おーいご主人様?》


そう、実はこのオキト君、と言うより元のサヤキ君。


つまらない、退屈だって考えではあるし、じっさいそうなのだが。


もちろん人並みにカッコいいものにひかれたり、女の子に興味あったり、とかはするわけで…。


《あれれ?ご主人様固まっちゃったよ。》


厨二的な格好いいものや、モコモコもふもふにひかれたり。

好みの女の人も、どちらかと言えば小さめで(え?何がって?も、ももも、もちろん身長だよ?)ショートでいろも小麦色であり。

割と太ももフェチである。


え?

いや、別に作者の趣味で無理やりぶち込んでるとかじゃないよ?

そんな御都合主義じゃ無いよ?


《これ、ちょっとやり過ぎちゃったかな?》


つまり結論を言おう。


このチェルシーさん。




最強です‼︎‼︎



《おーい。》

反応がない僕を心配してかチェルシーがメニューの画面を覆うように手を当ててきた。


熱を測りたいのだろうか?

可愛い。

《ご主人様大丈夫?》


「ナイスチェルシー‼︎ソレを普段着で行こう‼︎

あと、ご主人様じゃなくてオキトってよ……。

やっぱりサヤキって呼んでくれ。あと、あざと可愛い‼︎」



《やっと反応した。心配したじゃないか!フリーズしたかと思ったんだよ?

まぁいいや。


っと、りょーかい。

でもサヤキで良いの?地球の名前でしょ?》


「うん。地球の名前だからだよ。」


《わかったよ。サヤキ君って呼ばせてもらうよ。


僕の事はチェルシーって呼んでくれると嬉しいな‼︎


とか言ってみたいのに、名前つけたのサヤキ君だから言えないじゃないか……。》




「チェルシー……。







君付けアザス‼︎


ご馳走様でした!!!!」


修正するべき点や、読みにくい点などの有りましたらコメントで指摘していただけたら嬉しいです。

特に意味のないコメントでもオッケー‼︎


コメント待ってます!

チラッ。

コメント、

チラッ。



え?投稿遅れた理由?


まさかノーパソのEnterとShiftとspaceがゲームのしすぎで全部殺られたとか言えない。


しかも金なくて買い替えれなかったとか言えない。



因みに主は暑すぎて溶けそうです。

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