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第6話 精霊の巫女

後書きにて、投稿が遅れた言い訳を長々とさせて頂いております。


興味ないかもしれませんが是非是非お読みください。


因みに投稿ペースは週に予定通り1〜2回できると思います。

奴隷商に売られて1週間ほど経過した。

ここは、さらった奴隷を売るような所だから酷いものかと想像していたがだいぶ違うらしい。

僕が売られる時、どうやら売りに来た相手は盗賊と知らず、中堅人と思っていたようで、僕の設定もお金がなく売られた子供と言う設定になっている。

しかも、ここは酷いと言うよりむしろだいぶ待遇が良い方だ。

奴隷は衣食住の最低限は保障されているものだが、衣食住以外は全くないものだ。

だが、ここの主人は、服はきちんとした服を毎日配布してくれるし、食に関しては、奴隷関係なく職員らと同じものを同じ場所で食べる。

そして住にかんしてだが、何と全員にそこそこ広い1人部屋があり、本なども求めればある程度は答えてくれ、自由時間等も中庭にあるグラウンド等で自由に暮らして良いことになっている。


ここに来た次の日、技能調査等が行われた後生活について説明を受けた時、余りにも『理の扉』の情報と違ったため、怪訝に思い。


「なぜ奴隷にここまで?」


と質問した所、驚くことに。


「奴隷は買われちゃったら場合によっては本当に酷い扱いされる所もあるし、良い所でも、苦しいだろうからね。最後って訳でもないけど、奴隷を扱う商人として、売る前まではせめても可能な限りの贅沢くらいはさせてあげたいしね。まぁ、奴隷になってる時点で贅沢ではないんだけど、そこは商売だからなんともね。」


と、なぜこんな良い人が奴隷商を?と思うような内容が帰ってきた。


そして更にここの奴隷たちは、そんな主人の好意もあってか、とても奴隷とは思えないほどにイキイキとしている。


最初に新入りとして入った時、設定上の家族に売られた。と言う話をしたら「元気出せ」「ここの主は良い人だから安心して良いぞ」など沢山の励ましをもらった。


そして何より皆、しつけ、訓練に熱心である。

1人曰く、ここの主にこれだけ良いようにしてもらっているのだから、恩返しとして、高く売られるように様々な技能を身につけたいらしい。

そんなこともあって、チートのおかげで完璧な僕に対して、講師を頼んでくる人も結構多かったりする。



そしてそんな回想をしている僕が今何をしているかというと、戦闘訓練である。

弓、ナイフの投擲などを使った的を射抜く訓練や、奴隷同士の組手である。


それもたった今ここに居る奴隷最強と言われているハーストンさんを組み伏せた所でだ。


パチパチパチパチ。


「いやぁ、参ったよ、若いのに本当、君は強いね。」


勝負がついて見学していたものの拍手が鳴り響く中。ハーストンさんの手を引くと起き上がりながら、笑顔を向けられた。


イケメンである。

いや本当、男じゃなかったら惚れてるね。

実際に惚れている女奴隷も居るとか居ないとか……。


そんなどうでもいいことを考えていると、拍手の人混みが割れて、その中から主人が出てくる。


何か僕に用事があるらしく、途中から見学していたらしい。

ひと段落ついたようだから出てきたわけだ。


そんなこんなで待合室のような場所に通されると座らせられた。


「いやぁ、さっきのは見事だったよ、所であるお方が奴隷を求めておられてね。条件を聞いたところ君にぴったりだったので紹介させてもらったよ。長い付き合いのある方だからくれぐれも粗相の無いように頼むよ。まぁ、君のことだから大丈夫だとは思うけど。じゃあもうすぐ女の人がくると思う。その後に合格だったら主人と会うことになるだろう、少し待っていてくれ。」


そう言って奴隷商が出て行って5分ほどで1人の女の人が入ってきた。


年は見たところ17.18位だ。

服装はざっくり言うと巫女服で、髪は腰元まで長く伸びている。

彼女を観察していると、それに気付いたのか目が少し合う。


少女がこちらに気づくとニコッと笑顔になり笑いかけてきた。

もう本当ニコッって感じの笑顔である。

いや可愛いね。


だけど僕は見逃しはしなかった。

彼女が僕の目を除いた瞬間、目の色が軽い驚愕に染まったことを。


僕は軽く思案する。この程度のことに『智恵』を使うまでも無い。


おそらく目を合わせたて、驚いたということは、鑑定系のスキルだろう。


鑑定系スキルは、その名の通り目を合わせた相手の特定の情報を読み解くスキルだ。


では何を読み取られたのか、それがわから無い。

種族等は偽られているからまずバレるはずはない。

そしてステータスも普通レベルになっているはずだ(実はそんな事なくて超高い


考えられるとすれば複数の鑑定系スキルや、見極め等のスキルを所持している場合。


無いとは思うが僕が所持しているスキルより上位の鑑定スキルを所持している場合である。


考えている途中で我に帰ったのか少女が笑顔を解き、真顔で見つめてくる。


「何故貴方は奴隷に成ったのですか?」


おそらくこの質問は彼女が確信を持って何かを確かめるために聞いてきているのだろう。

だが、彼女がどこまで知っているかをこちらが知ら無い以上迂闊な返答はでき無い。


「聞いていると思いますが、お金がなくて家族に売られてしまいました。」


僕は極めて自然を装いそう答えるが、やはり納得はし無いようだ。


「成った経緯ではなく、何故と聞いたのです。いえ、良いでしょう。なら質問を変えます。」


彼女は改まり姿勢を正すと、丁寧口調になり、言った通り質問を変えた。


「貴方様は何を成すために奴隷になられたのですか?」


心の中で静かに動揺する。

ばれている。確実に。

おそらく僕が人族で無い事はばれている。


そして、仕方ないなぁとため息をつく。

僕はこの世界に来てチートをもらった、この世界のバランスを壊すほどの、だからこの奴隷商の所に来た時に、最初に決めた〈飛剣演武〉以外のスキルはなるべく使わないと。

だが、初っ端からコレを破る事を軽く自虐しながら、目の前の少女に向かって『理の扉』を発動する。


この前『理の扉』はネットのようなものと説明したが、本質は物事にアクセスする力にある。

いろいろな知識を得るために僕は、世界の情報にアクセスして、物事を調べ見てきた。

その力を目の前の対象や現象に使ったら、どうなるか。

それは簡単な事で、対象の詳細や情報が詳しく、求めた分だけ出てくる。

その力を使い僕は彼女の、スキルを除き、またため息を深くはく。


「『真偽の目』を持つ精霊の巫女ですか。それは僕の事がバレるわけですね。」


今度は少女の方に動揺と驚愕が走る。


『真偽の目』

このスキルは、偽っているものを見通したり、言動の真偽を確かめる能力である。

本来は、鑑定スキルのように、ステータスを見抜くスキルではない為に、ステータスがバレる事は無いのだが、僕に関しては、ステータスを、全て偽っている為、僕の情報にアクセスできたわけだ。

でもそれだけではランクが違う為に見抜かれる事は無い。


精霊の巫女。

精霊の巫女とは精霊と触れ合うものであり、精霊を知るものである。

この称号は精霊に対する、理解と対話能力を極限まで高め、精霊と生命をつなぐものだ。


この二つが揃った為に、鞘鬼の正体に迫れたのである。


どちらか一つだけではだめだ、精霊の巫女だけだった場合、偽りに気づく事はない、そもそもステータスを覗く事ができ無いからだ。


だが、真偽の目で嘘偽りを見抜きステータスに触れる事ができた、そしてその対象が鞘鬼、精霊だった為、本来なら埋まら無い差のあるランクの壁により理解不可能な情報を、精霊の巫女の力により理解したのだ。


これは本当に運がなかったとしか言いようがないだろう。


だが、鞘鬼のさっきの言葉も少し早とちりであっただろう。

精霊の巫女とは普通一目見ただけで精霊と知ることができる力。

彼女は『真偽の目』を使うことでようやく精霊という可能性に気づけた、つまり、さっきまではかも?で、あったのである。

それを鞘鬼は精霊の巫女と言い立てることで、自分が精霊だと証明してしまったのだ。


「まぁ、奴隷の適性を調べるのに『真偽の目』は、非常に優秀でしょうね。まさか早々に精霊の巫女に合うとは思ってもいませんでしたけど。」


さて、それらしい事を言いつつもかんがえる。

どうするべきか。

よくよく考えれば調子に乗って言い当てて見せたけど、もっとうまく誤魔化すなり何なりすれば良かったな、まぁ終わった事は仕方ないな。


「はい、私は『真偽の目』を持っているために、クラリス家の当主様よりこの仕事を受けました。ユリサと申します。」


と頭を軽く下げてきた。

この巫女さんはユリサと言うらしい。

そんな事を考えて少し逃避していると。

仕事とは関係ないのですが……。

と、言葉を続けた。


「貴方様は何精霊様なのですか?こう言ってはなんですが、精霊の巫女と言われるまで半信半疑でした。精霊だと気付かないという事が今までなかった事ですし、真偽の目と連動してようやくわかった情報も、文字が霞んでおり読めず、かろうじて精霊という文字かな?とわかる程度でした。」


あ、やっぱり情報をあげちゃってたようだ、まぁ、過ぎた事だししかないか。


と思っていたら次の瞬間、衝撃な事を言ってきた。


「最上位精霊である、五代精霊様にあった時も、きちんと視認する事が出来ましたし。ですが貴方様を最初、精霊と認識できませんでした。つまり水・火・風・雷・土の五代精霊様よりも高位の精霊様という事ですか?ですが、最高位の精霊は五代精霊様のはず……。」


いまなんて言った?

五代精霊が最高位の?いやおかしい。

確かに最上位精霊ではあるがそれは、下級精霊の最上位だ。

その上には中級、上級の精霊、そしてその上には神と言われる僕やネネの様な存在がある。


「もし本当に高位の精霊様なら、いえ、たとえそうでなくても、何のために顕現されたのか、それでなくてもせめて、お名前を教えていただけませんか?」


その神の中でも俺やネネの様に力は天と地の差があるのだ。

五代精霊といってもせいぜい中級の最下位精霊様程度の力しかない。

なぜ、それが最高位なんかに?

いやもしかして、人間が認識できている最高位のって意味か?

中級以上のは殆ど世界に干渉しないみたいだしな。


「何か、理由があるのかもしれませんが……。もしかすると人を巻き込む事に何か思うところがあるのかもしれませんが精霊の巫女は精霊様を助けるための存在、むしろ貢献できる事を誇りに思うのです。」


でも時々天災という形でなら触れてるみたいだし……。

誰が知られている精霊で誰がそうでないかがわからないなぁ。

うかつに適当な精霊を名乗るのは、やめておいた方が良いだろう。

もちろん馬鹿正直に神精霊なんて答えるのは論外だ。


「いえ、何か事情があってお話しできない可能性もありますね、私が気づいた事こそ想定外の様でしたし……。ですがもし少しでもお力になれるのでしたら。」


という事は既存にない精霊を名乗る方が良いだろう。

となると、精霊としての名前、奴隷としての名前、もしかしたらネネの依頼で動く事もあるからその時の名前も決めとくか。


「もちろん多言は決してしません。精霊に契約して誓います。それでも使命のためダメでしたらせめて、せめてお名前だけでも教えていただけないでしょうか。もちろん精霊としてのお名前です。今後何かあった時など頼ってもらって構いませんから。」


何精霊かと精霊としての名前は使う技に合わせた方がもしもの時にごまかしやすいか……。

それと奴隷としての名前は……。

よし決めた。


「あの……えっと。もし貴方様の事を知ってしまう事自体がダメなのでしたら、記憶を……いえ、私の存在をお消しください。」


おっと危ない放置していたら変な方向に話後進んじゃってますね。

いえ大丈夫ですよ?話はちゃんと並列思考を使って聞いてましたから。


「いえ、すみません少し考え事をしていました。全然問題はありません。ですがこれから言う事は他言無用で、そしてもしかしたら頼みごとをするかもしれませんので。」


「はい。もちろんそれは。精霊の巫女ですから。」


「では、まず。僕の人としての名前はオキトです。これからはオキトとお呼び下さい。

そして僕の使命というのは特にありません。

強いて言うなら顕現してこの世界で過ごす事。ですかね。

奴隷はなんとなく面白そうだったからです。」


この際ネネのことは言う必要は無いだろう。

というかむしろ言うべきでは無いだろう。

この世界でも唯一神ネネは健在だ。


「面白いから……。ですか?わかりました、では奴隷に当たって全力で支援させていただきます。」


ちょっと待てなんでそうなる。


「いえ、結構です。普通の奴隷として過ごしたいのですよ。

その方が面白いじゃありませんか、普通に過ごすのではつまら無いですからね。」


ユリサはまったくもって釈然としないような表情だが、まぁ、問題無いだろう。

この考え方に賛同してくれたのは未だネネだけだったし。

放置が一番だ。

てか理解させるのはぶっちゃけめんどい。


「そういうことでしたら、普通に奴隷として対応させていた頂きます。

で、やはりお名前の方は秘密なのでしょうか?」


おっと名乗るの忘れてた。

ついでに刃刄切 鞘鬼という名前もしばらく封印することになるだろう。


演習的に魔素の渦で体を包み込む。

そして右手の掌を上に向けそこに見栄え重視の短剣を生成する。

切っ先を下にしてクルクルと回る短剣に目をやり、僕の名前は……と続ける。


「僕は、無限の刃と閃光の時間を司る【無時限刄精霊(イトリニティ・エッジ)】テオヤムク・イオだよ。まぁ、君らが言う最高位の精霊。五代精霊よりかは高位のとだけしかり言えないね。」


ウォォォォ‼︎

我ながら恥ずかしいぃぃぃい‼︎

何が、いえないね☆キラキラ☆。

だよ‼︎


てか名前、名前めっちゃ厨二なんですけど。

無いわぁ。自分でも無いゎ。


まぁ、ユリサはとっても敬意のこもった眼差しを向けてくれてるけども。


あ、ちなみにイトリニティは無限の時って意味で、エッジは刄って意味だからまぁ、嘘はついて無いよねウソは。

で、テオヤムクはたしか、どこかの国の死の戦神だった筈だからまぁ、うん。

まくら抱えて悶えたいね。


と人並みには羞恥心を持っている鞘鬼、改めてオキト君。

まぁ、これはこれで面白いしいいかといつの間にか三人称視点に逃げつつも、

これ終わり。

ここからは僕は普通の奴隷で、君は審判者ね。

と強引に話を進める。


「わかりました。普段は精霊のことは忘れます。では……と言っても詳しいことは、当主様より聞いてください。私の仕事は何か隠してい無いか、また、隠していた場合、それが危険では無いか、そして人格面で問題は無いか。

の確認ですので一応合格です。

話の中でウソはなかったようですし。

明らかに格下の私に丁寧な態度でしたので問題ありません。

精霊様であれば強さもウソでは無いでしょう。

危険かどうかはそれこそ本気で害をなす為に動かれたら我々では止めることもできませんので、問題ありません。

では報告に行ってまいりますので少しお待ちください。」


そう言って出て行くユリサを見て思う。

害とみなされたらどっちみち抵抗なんて意味の無いことだから考えるだけ無駄って、つまり危険って事だよね?

近づけ無い方がいいのでは?

投稿遅れてすみませんでした。


え?誰もこんな駄作なんか読んでねーよって?

うるせー‼︎

悪かったな……ちっ、。


まぁ、幾つか事情と事故が重なった結果でして。


まず前提として僕は書きだめなんてしてません。

大まかなストーリーとプロット的なのはありますがね。

それに合わせて行き当たりばったりで登場人物だし、御都合主義できに能力だし。って感じでやっていきますね。


で、これで今までは、と言っても5話までですが、は投稿できていて、現に2時間程度でかけるので時間もあるし大まかなストーリーが切れるまではかけます。はい。

かけていたのですが。


7月の終わり。前話投稿した後に祖母が倒れまして。

入院からの即手術って感じでドタバタ。

書きだめしていればなんとか投稿だけはできていたかもしれませんが、そこは心からすみません。


で、基本的にずっと病院か祖父の所にいたわけでpcには殆ど触れれませんでした。

そこで暇なのでスマホのメモに、書きだめとは違いますがまぁ、文章を書いてたわけですね。

そして、無事ひと段落ついて安心して家でグータラ出来るようになったのが先週。


そして先週の水曜日。

スマホにたまっているからサクサク書き写して投稿できる‼︎

筈でした。





メモのデータ消えてるぅぅぅぅぅ‼︎‼︎


はい、というわけで、軽くふて寝してゲームしてました。

ごめんなさい。


一ヶ月近く空けてしまい誠にすみませんでした。


え?誰もこの作品なんて覚えて無いって?

だからウッセーよ‼︎


まぁ、一度ストーリー組み上げてる分早く投稿できると思います。


覚えてない所多いけど。

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