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第4話 スタイルを決めよう。

いやぁ、一週間後とか言っておきながらも、投稿。


まぁ、ブクマが来ててテンション上がって書いちゃいましたwww


そこ‼︎単純とか言わ無い‼︎

風呂からネネの空間に行った時と同じような感覚が身を襲う。

これが次元の壁を下っていく感覚なのだろう。

体感時間で10分ほどすると森の中の獣道のような場所に降り立った。

さて、ネネが予定通りの場所に落としてくれているのなら後、2時間程度で目的の一行が通る事だろう。

2時間と聞くと長く感じるだろうがやる事がある為そうでもない。やるべき事が多過ぎるのだ。

とりあえず大前提として、早急にやらなければならない事を上げていこう。


1個目 実態として顕現する事。

2個目 とりあえず最低限の知識、スキルの使い方を身につける事を。

3個目 着る服、戦い方を決めてそれに合わせた武器を持つ事。


この3個である。

1個目は簡単だ。ただ自分の体に魔素を流して、この世界に定着されれば良いだけだ。

が、色々な事を周りを気にせずやりたいので、コレは最後に回すとしよう。


そして3個目の中でも服は大事だ。

ネネと話していた時は不思議な空間な事もあって気にならなかったが、冷静に考えたら風呂のまま来たため全裸だ。


だが、服を作るにも、魔素を操作して作る他ない為、早急にスキルを身にする必要がある。


まぁ、取り敢えずはステータスの確認だ。

やり方に関しては自立スキルである『智恵』が、教えてくれた為何と無くわかる。


「『メニュー』オープンステータス」


手をかざして唱えると右端にメニュー画面が出てきて、その中のステータスを選択すると視界の中央に大きなwindowが出てくる。


ステータス


サヤキ・ハバキリ


種族:神精霊(人族


成長度:1レベル


命:100%

体力:infinity(150

魔力:15(200

力:700(50

俊敏:980(80


状態

《偽装》

《顕現》


スキル


ランク《ワールド》

『基礎スペック10』


ランク《ドリーム》

『メニュー』

『全能』


ランク《ジェネシス》

『智恵』

『始祖の魔法』

『理の扉』


権限


【管理者権限・劣化版】


ふむふむ。おそらく( は、状態に有る偽装の効果だろう。

とすると、おそらく( の中にある数字がいま現在の成長度1レベルでの、一般的な数値だという事になるのか。

後は命を表す%はどれだけ死にかけているかって事か?

まあ、それは置いといても体力が無限なのは有難い。

スタミナを気にせず行動できるというのは大きいところだ。

後はスキル。

『基本スペック』と、『全能』に関しては、発動云々ではないから置いておくとして……。

『メニュー』は、まだ機能が色々ありそうだな。

あとは、『智恵』は、少し居て見て分かったが、自立稼働している。

それと、得た情報や、行動などをある程度はオートで処理して蓄えたり、僕に届けてくれているようだ。

そして『始祖の魔法』だが、魔素に干渉できる能力で、まあ、何と無く魔素が漂っているのもわかるし、つかむと言うか、動かしたり出来るのは分かった。

ただ、それだけではなく、変質のさせ方やイメージなど、色々と必要な為、基本的な魔法等の原理とイメージを理解してからだろう。

となると、『理の扉』なのだが、少し開いて見て分かったことが、情報量がとてつもなくて、適当に魔法で検索をかけた結果、それだけでも出てくる情報の量が大変な事になったため、とてもではないが捌き切れないという事だ。

だがこれに関しては『智恵』と相性が良いようで、『理の扉』の扱いは全て『智恵』を経由して行う事にしよう。


「さてさて、魔法の知識等、その他諸々に関しては『智恵』に『理の扉』を使って調べさせるとして……。こっちは『メニュー』を調べるか。」


そう決めると、まずはステータスを閉じたあと、『智恵』に情報をまとめて最適化するように命令して『メニュー』を触り始める。


一通り見て回ったが、『メニュー』は、大変便利な能力だった。

まず、殆ど視界を邪魔せず、少し念じただけで綺麗に透明になる為に常に発動しておけること。

そして何より、左上にはには自動マッピング付きのミニマップ、タッチで拡大可能。が、搭載されており、その下には、アイテムボックス内のアイテムや、所持している魔法。登録しているワザなどをセットでき、意識するだけで自動発動、自動使用 取り出しが、出来るのだ。

岩いるショートカットってやつだ。

右下にはアイテムボックスがある。

意識してそこにアイテムをかざすと収納できるようになっている。

そして右上には日付 時間等の情報やアイテムボックス内の所持金を換算して表示してある。

これで買い物や時間で迷うことはないだろう。

しかもタイマー機能もある為、目覚ましはもちろん、料理にも使える便利使用だ。

そして最後に、その下にメニュー一覧があり、今まで説明したものも、そこから選択したり、詳しい詳細を表示さできるようになっている。


コレは本当に便利な機能だ、ネネも偶には良い仕事をしたもんだと、感心してしまった。


一通りあさり終わって大きく表示した各windowを閉じると、ちょうど『智恵』も、魔法等の解析、最適化が終わったらしく、自分に取り込むべく指示を出した。


指示を出し終わると


情報を取り込みますか?


Yes/No


と言う確認画面が出て来たがもちろんYesを選択する。


だが失念していた。知っていたはずなのに。

大量の情報を一度に取り込むとどうなるかを。


Yesを選択した途端【とてつもない量の】情報が脳に入ってきた。


「グガァァァア‼︎ヴィィィィアァァア‼︎うおぉぉ。痛いぃぃ‼︎」


本日もよろしく、2度目の激痛だ。

脳裏を焦がす様な痛みに耐えつつ、そりゃそうなるわな。と、反省していた。


いくら『智恵』により、纏めて分かりやすく最小限に最適化されていたとしても、魔法等の全てに関する情報が入って来たのだ。

少し考えれば、どれだけの情報量になるのか、少なくとも耐え得るレベルではないことくらいすぐに分かったはずだ。


この事を次回の反省点だな。と考えながら、いつ止むかもわからない激痛に悶えるのだった。


10分ほど続いた激痛に耐え切った後は手に入れた知識を元に、やるべき事を進めていった。


まずは服だ。これに関しては魔法の一種の錬成の魔法を応用して作る事にした。

錬成とは岩いる物質変換だ。

魔法の場合はスペルなどが決まっている為に、できる事とできない事が有るが、魔素を操れる鞘鬼には関係ない。

鞘鬼は錬成の魔法で、魔力から指示を受けた魔素が、物質を変換していくプロセスを真似て近くにあった木を変換していく。

一旦粒子となり大気に流れ出した元木だった物を自分の体に纏うと、着慣れていて動きやすい服をイメージし、物質に変換していく。


出来上がったそれは、黒をベースとして、所々、縫い目や裏地に白が入っている。

形としては夏によく見かけるあれだ。

リア充共が祭りでキャッキャウフフやっている様な服装だ。

そう、つまり浴衣である。


その後動き回って、その度に気になるところをチョチョイと治していき、最後に下駄を出して服装は完成である。


服には満足した鞘鬼は、魔素を使った攻撃手段に入る。


色々とやってみて、やはり知識として持っている事は大抵なんでもできるという事が分かった。

大気を動かして天候を変えたり。

擬似的な水爆や核爆発を起こしたりと。

基本的に2つ。

温度や振動数、移動などの状況の変化と、必要な物を集める為の物質変換の、組み合わせで科学兵器の再現はもちろん、イメージどうりの魔法的な現象も大抵は起こす事ができる。


ただ物質創造。

何もないとこから何かを生み出したり、1の物をその物質だけを使用して2や3に増やす事はプロセスは何となく理解できるが、実際にやる事は不可能だった。

コレは多分イメージの問題だろうと思われる。

魔法的な現象は、自然現象に触れてきた事と化学による、何故そうなるかという理解のおかげで明確なイメージが可能だし。

物質変換に至っても、化学反応で物質を取り出したり、違う物に変えたりする知識があるため、これも又、明確なイメージが出来た。

ただ、鞘鬼がいた世界は、物理現象の世界でありゼロから何かを生み出す事は不可能であり、その経験も感覚も皆無なため不可能で有る。


まあ、質量が少なきため、時間もかかり大変ではあるが、大気中のチリや、水素などの元素を利用して用意が何もなくても物理現象を起こす事は可能である。


さて、色々とできる事も分かったが、大事なのは普段どんな攻撃を使うかである。


確かに水爆や核爆発は強力であるし、周りの被害も爆発を閉じ込めたりできるため実用的ではあるが、それでは面白くない。

鞘鬼は狂闘家では無いが、強すぎで戦いを一方的に終わらせるのでは、面白く無いと考えている。

そして第一にそんな事をしたら目立ち過ぎてしまってアレであるために、もっと魔法らしい手段が必要である。


その為、ある程度実用性があり、かつ一方的過ぎず、○○魔法だ、とごまかしの効く物が好ましい。


色々と思考した末に、鞘鬼は3つの魔法のプロセスに目をつけた。


1つ 錬成魔法のプロセス

2つ 重力魔法のプロセス

3つ 空間魔法のプロセス


で有る。

実はこの3つの魔法はとても難易度が高く、この魔法だと誤魔化したところで目立ってしまうのは、鞘鬼の知る由も無い事であった。


何故この3つを、選んだこか。


まず錬成魔法のプロセスは、武器を作るためである。

鞘鬼は体術全般は得意でありる。

そして武術の中でも剣術。剣術の中でも短剣術や投擲術に秀でているために、武器を瞬時に出したりしまったりする事が楽な錬成魔法のプロセスを選択した。

このプロセスを使えば投擲した刃物を回収する手間も必要なく、痕跡も残りにくい。

また、武器を持ったり、持たなかったりを意識するだけでできるという事は、接近戦で体術や受け身、投げなどの武器を持っていては不可能な事と、剣術や、剣の軌道を逸らしたり、四肢を正確に切り裂いたり、強い殺傷能力を持つ攻撃など、武器を必要とする事を、両方ともできるという事である。

これによって、接近戦においては出来ない事はほぼ無くなり、その状況において最も最適な行動をとる事が出来るだろう。


そして重力魔法のプロセス。

これは重力というよりも、引力と斥力、感性。

力の流れ、ベクトルを操る事のできる能力だ。

これを選んだ理由は3つある。


1つ目は錬成魔法のプロセスや戦いの相性である。

コレは戦闘中に、武器や自分の感性を操作して、速度を上げたり。また瞬間的に重量をあげたりして威力をあげたりなど。

戦闘において、スピードと破壊力を両立させるためである。

そして2つ目は、遠距離攻撃ようである。

重力や流れを操る事によって、作り出した刃物等の武器を操ったり。

投擲した物を支援したりして、制度をあげたりする事だ。

しかも、錬成のプロセスと重力のプロセスの組み合わせにより、上空や敵の背後に武器を精製、そのまま貫いたりする事ができるのだ。


そして最後3つ目は、カッコイイからだ。


うんカッコイイ。

だってさ、変幻自在に剣を生み出し操り戦うってカッコイイじゃん?

鞘鬼が良くやっていた、某黒尽くめの妖精さんが、2つの剣を使って無双しまくるゲームに出てきた敵(味方にできる)が使っていた技で、周囲に剣を作りだして、飛ばして攻撃するというのがとてもカッコイイと思ったのである。


剣のふくせry…。


まあ、重力魔法の原理を利用する理由についてはこんな感じである。


そして最後に空間魔法のプロセス。

これの理由は3つ。

一つ目は空間魔法には収納と言う魔法があり、これは文字通り物を収納できるため、空間魔法を使えるという設定にして『メニュー』のアイテムボックスをごまかすためである。

2つ目は防御だ。

空間魔法と聞けば転移やワープを思い浮かべるだろうがそういった事はできない。

実際に転移やワープ等の魔法は存在するしもちろん鞘鬼もできるのだが、ひとまずは置いておこう。

空間魔法のプロセスは空間そのものを把握、掌握。指定した物を通さない空間を作ったり。空間を捻って攻撃を流したりする物である。

物理的な攻撃なら、武術と錬成、重力操作で防ぐことは可能だが、熱や電気、風といった物は防ぐとこができ無い。

その対応として熱や電流を拒絶したり、風を受け流したりする為である。

そして最後、3つ目は索敵だ。

空間を把握掌握するプロセスを利用して、広範囲の熱源、魔力源を感知、高度のレーダーの役割をしてもらっている。


とまぁ、空間魔法のプロセスを選んだ理由もこんな感じである。


「ふう…。」


なんとか戦闘スタイルも決まり一通り終わったことで少し気を抜き安心する。


時間を確認すると、ここに着いてから1時間40分も経っていた。

目的の物が来るまで20分ほどあるが誤差を考えて10分前には行動したい。


そう思い残りの10分を何に使うかを考えていると、マップに無数に映る魔物に目が行き、ふと思いつく。


実際に考えたスタイルでの戦闘だ。

試作として木や空に向かって攻撃したり。

シャドウに合わせて武器を切り替えたりと、練習はしてみたが実際に動く物相手にやってみたくなったのだ。


そう思いつくと、すぐさま実態として顕現した後。一番近くの魔物の反応に向かって進む。


剣を生み出すのに使う素材だか、試し打ちでボロボロになった木を片っ端から集め、極限まで質量を多く、体積を小さくした物。つまり密度を極限まで高めた物質を作り出し、着ている服、浴衣の縫い目や裏地などのいたるところに、しまっている為小さめの山位なら精製可能になっている。


そうこうしているうちに3匹の獣の様な魔物に遭遇する。


近接戦闘に関しては対人では無いので今回はパス、とりあえず〈飛剣演武(ひけんえんぶ)〉を使って倒すとしよう。


ネーミングセンスについては触れてあげないいでください。


まず密度が高めの物質で小さなダーツを作り真ん中の魔物目掛けて投擲する。


ダーツが魔物の眉間にクリンヒット、突き刺さり、そのまま体内を通過していく。


これで1匹目は絶命。


今度は1匹目の体内を通り抜けつつあるダーツを、密度の低い物質に変換。

体積を増やすと、先程と同サイズのダーツを6本精製。最初の魔物の肉を引きちぎりながら、左右にいる魔物目掛けて、それぞれ3本ずつ飛翔する。


密度が低くなっているせいで少し質量が心許ないが、そこは感性操作で重量を倍増することで、貫通力を増し。問題なく残りの2匹の魔物も貫いた。


「こんなもんか。」


大体の感覚はつかめたが、もっと慣れる為に、素早く飛ばした物質を回収して、魔物の死骸を土に変換してから次の反応目指して駆け抜ける。


あの後も何度か戦闘したところで、時間になり最初いた獣道に戻ることにした。


戻っている途中から、鞘鬼のレーダーに目的の物が映っていた為、スピードを上げて戻ると、ソレに回収してもらうべく、その為の行動をするのであった…。








鞘鬼がイフュラに旅たった後。

ネネはモニターで鞘鬼の行動を見ていた。


「行っちゃったね。

いやぁ〜でも本当、物好きだよね。サヤキは。

まぁ、おかげでどんな展開になるのか、とっても楽しみな訳だけど。



頑張ってね……。






物好きな奴隷君。」




そう言ってネネが見下ろすイフュラを写したモニターの中では、そこに通りすがった"奴隷を捕まえ売る"仕事をしている盗賊が、""生き倒れたフリ""をしている鞘鬼を隷属化している途中であった。

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