第11話 理由
さぁ、デスティニー他ガンダムも出てきた事ですし。
今回からスーパーロボット大戦が始ま……ゲフンゲフン。
対人の会話の描写難しいよね。
カッコいいスタイルがまとまらなくて、今回もブレブレの主人公でお送りしています。
カツカツカツ。
それほど長くもないが、そこそこ距離のある廊下を下駄の歩く音だけが響く。
この物語の主人公であるオキトは今、屋敷の主人であるフィリップに呼び出され、フィリップの書斎へと向かっていた……。
とか、それとなく物語風に脳内ナレーションしてるオキト君です。
俺は今、フィリップに話があると呼び出されていた。
クラミーにガ○ダムの手ほどきをした後、食事をとっていなかった俺たちは、フィリップと一緒に食堂に向い軽食をとった。
その時、フィリップが結構真面目な顔をして…
「オキト、ちょっと話がある。
そうだなぁ……、今日の夜寝る前に少し部屋に来てくれ。」
と、言い出したのだ。
なんの様だろうか?と考えたがやはりクラミーにだけあげたガ○ダムが欲しいのだろう。
心配しなくてもフィリップにはエピ○ンを用意しているから心配は要らないというのに…。
と、ふざけてもみたが、やはり十中八九オキトは何者だ?って事を聞かれるのだろう。
これについては、チェルシーも。
《きっとそうだろうね。だって自分の娘に得体の知れない男が付いてるんだよ?オキト君だってそんなの全力で排除するか相手を調べるでしょ?
まぁ、逆になんで今まで放って置いてくれたのかがわからないけど…。
触らぬ神に祟りなしってところじゃないかな?
だってフィリップさん、オキト君が色々まとめてぶった切った時からなんか悟り開いた感じだもん。》
とのこと、どこまで話したものか…。
異世界人ですってことは勿論論外だ、はぁ?何言ってんの?ってなる。
となると、持ってる能力をどう説明するかだが、秘密にしすぎると信用をしてもらえなくなるだろう。
ハッキリ言って個人的にはフィリップにならある程度、すべての魔法が使えるよ?的なことは話してもいいと思っている。
だかそうするといけない理由がちゃんとあるのだ。
それは中には禁忌とされている魔法や人には使うことのできない魔法、古代の忘れられた魔法なども含まれ、それらが知られてしまうと世間的にまずい事になり、色々とトラブルだったりが起こってくるだろう。
そうなってしまうと、はっきり言って面倒くさいのだ。
権力のゴタゴタなんてたまったもんじゃない‼︎
あ、自分から突っ込んでいって遊ぶのは例外ね。
それに現状として自分の力をしっかり向き合わなければならない部分がおおい。
はっきり言って自分の力にある、不確定要素では無いが、直接的では無い力、不可抗力的要素を見直す必要がある。
これはある程度見当が付いており、と言うか反省部分があり、対応は考えているのだが何分その事をする余裕がなかったのだ。
実際クラミーと契約した日のぶった切り事件なんていい例だろう。
あれの原因は俺が力を持っているということだ。
力とは行使、使用していなくともそこに在るものだ。
あの時俺は何の力も使ってはいなかった。
だが、力は持っていた。
使用していなくても、俺は魔素を操るという力がある。
よって俺に付随する魔法的要素。
あの時は創り出した刀は力を使っていなくとも、魔素を操るという俺の性質上、魔素という要素が含まれている。
どんなに達人が気配を消しても、人である、生きている以上、心臓は動くし、生命があるということは少なからず気配を放ち続ける。
つまりそういう事だ。
この不可抗力的要素を解消するために俺は封印の術式を使用する事を考えている。
コレはチェルシーと話て、どういう物が最善の結果かと考えて導き出した答えだ。
因みに最初は、別の入れ物、力の入れ物を作ってそれに移してしまおう。
つまり、力を一時的に自分の中から無くしてしまおうと考えていたのだが、それだと必要になった時にすぐに取り出す事が出来ない。
使えないという事になり、ならば自分の中に部屋、階層を作って閉じ込めれば良いんじゃね?という結論に至り封印の術式を使う事にした。
これならば、普段は押さえ込んで、力に段階も付けれるし封印を解けば力使えるから完璧じゃね?
となったのだ。
ただ、これにかんしては、術式を考えた時、とてつもなく大変な事になった。
そもそも自分の中にあって完全に隔離すること。
なんらかの形で漏れたり破れたりしない様な仕組み。
勝手に解けない、けど任意で簡単に解ける様な封印の仕組み。
また、使用後に封印するために、術式を残した状態で、解いたり閉じたりできる封印。
ざっと考えただけでコレだけの条件に沿う様な術式が必要になってくる。
そしてその術式を混線したりループしたりしない様に必死にチェルシーが組み上げている途中なため、まだ、力を抑えることができていないのだ。
また、それ以外にも問題がある可能性があるために、そこの検討もしなければならない。
この様な理由からフィリップに呼び出されても、どこまで話そうかと、迷うわけだ。
オキトがそうやって悩みながら歩いていると、どんどフィリップの部屋が近くなっていく。
そして、ドアに着いた頃に出たオキトの結論は…。
との時の流れでなんとかなるだろ。
《あはは……うん。もうそれで良いと思うな。》
チェルシーさんのお墨付き?もいただいた事だし行きますか。
オキトはドアの前に着くとまず魔法でフィリップの様子を確認する。
何もやっていないことの確認と、部屋の中にいつもの護衛が潜んでいないことに驚きつつもノックをする。
「オキトか、はいってくれ。」
フィリップの許しを得て部屋に入ると、いつもは机に山積みにされている書類と資料が綺麗になくなっており、仕事中以外にこの部屋に来たのは初めてだったなぁ、と一瞬思い、フィリップの正面に向き直る。
「そこにかけてくれ。」
フィリップの気遣い?に特に遠慮もせずハイと答え座ると、一つ気になったことを聞いてみる。
「護衛は良いんですか?公爵家の主人が少し無用心では?」
何が面白かったのだろうか?
フィリップはフフッと楽しそうに微笑むと楽しそうに俺の目を見据えてくる。
ホ…、ホモじゃ無いよ?
「む?何か失礼なことを考えているな?」
こやつ、やりおる…。
「まあ良いか、護衛が居なくて不用心だっけ?
護衛なんて居ても居なくても一緒だからね。
君が殺す気になれば無意味だ。
それこそ奴隷の契約すらもね。」
「ならなおさら良いんですか?
こんな、得体の知れないやつを側に置いて。」
おいおい、大丈夫か?と思って言った言葉であったが…
「君が私達と敵対してないことくらいわかるよ。
君はいつでも僕たちを殺せるからね。
何か目的があって居るんだろ?
現状無害だとさえ分かってれば十分だ。
そうなると、優秀な人材に何もやらせないのは馬鹿のやることだろ?」
と、言い切られてしまった。
確かにそれは言えることだ、強いて言うなら目的もなく、ただ買われたのがフィリップだったというだけだ。
だが、その相手がそう思えるかというと違う。
「やっぱり大物ですねフィリップは。」
君ほどじゃ無いけどね。
と、フィリップは言ったが未知という恐怖、オキトに対して利用すると言えるのは大したことだろう。
「それでだ、敵でないからと娘を任せられるかと言われればそれは違う。
おそらくオキトはクラミーに危害を加えるつもりは全くないのだろう。それは分かる。
だか、目的が何か?とは言わないが、力の一端でも、どれくらいの力が有るかくらいは教えて欲しい。
それで無いと一父親として娘を任せることは出来ない。」
これについては賛成できる。
やはり公爵と言っても今のフィリップは娘の父親でしか無いのだ。
別に俺がどうこうするつもりは無い。
だが、それを言ってもフィリップは納得しないだろう。
それは分かる。
では何を話すべきか、そうなるとやはりある程度はありのままを、精霊の巫女に言ったように事実を話すのが良いだろう。
だが…。
「私の目的と言うのは、奴隷としての目的ですか?それとも奴隷になった目的ですか?」
やはり少しくらい意味深に言ってみても良いよね?
《それフィリップさんからしたらたまらないと思うよ?》
おっと、チェルシーに呆れられちゃったよ。
「出来れば両方聞きたいが…。
話してくれるのかい?
訳があって隠していたのでは?」
いいえ、隠してません。
聞かれなかっただけです。
《聴かせなかったの待ち構えだよねきっと。》
「話せないわけでは無いですよ。
ただ、話すほどのものが無いということと、能力については、知られる事により起こるであろう問題がめんどくさかっただけです。
能力について、他人に。勿論クラミー様たちにも話さない。
ある程度、屋敷内ではっちゃけ…ゲフン。能力を利用して良いという条件を約束してくれるのなら話しますが。」
そういうとフィリップは一瞬惚けて顔をしてから
「そんな簡単なことなのかい?
まあ良いや。
屋敷内でについてはもうすでにいろいろやってるだろ?今更遠慮することは無いよ。
それと、他言はしないよ?今ので確信したけど君はいろいろやばそうだ。
それこそ消されたらたまったもんじゃ無いからね。」
と、笑って答える。
さぁて、どこまで話すかな…。
と言ってもほとんど話してもよさそうだしなぁ。
ホームってか理解があるところが有るのと無いのではだいぶ違うからな。
よっしゃ、話しますか。
「まぁ、能力について、面倒な事が起きる理由は、本来使えるはずのない能力が結構使えるからですね。
魔法は一通り。
火・水・風・土の基本属性。
知っての通りの錬金魔法から、雷・氷・毒・闇・光・無・召喚、の特殊属性。
契約はして無いですが、精霊・悪魔・天使の契約魔法。
勇者や神子だけが使えると言われてる、神聖魔法。
失われた古代のものとされている、時間・空間・重力・次元・生命、魔法。
他にも細かい特有的なのも合わせればetc…って感じですね?」
と、とりあえず頭に浮かんでくる魔法名を上げていくが。
「・・・・・」
次行こう、理由だったね。
「まず奴隷としての目的ですが、強いて言えば全力でクラミー様をサポートする事ですかね?
当面の目標はクラミー様の世間知らずを直して、まぁ、実力的に鍛え上げる事です。
上位魔族くらいなら囲まれても殲滅できるくらいにはするつもりです。」
と軽い感じで言ってフィリップを見るが…。
「・・・・・」
返事が無いただの屍のようだ。
「奴隷になった目的ですが、なんとなく奴隷やってみたいな〜面白そうだな〜と思ったからです。」
「はっ、ちょっと待て!さすがに待て‼︎
そんな理由で奴隷になったの?
この世の中に無念を抱いて渋々奴隷になる人間がどれだけいると思ってんの?
軽っ!動機軽‼︎
いやさ、そんな能力でどうやったって普通の理由で奴隷になってない事くらいわかったけどさ?
本当にどうでも良い理由じゃん!
あと出来ればクラミーを魔改造するのやめて!
人間だよね?まだクラミー人間だよね?
手遅れじゃ無いよね?」
おお、よかった生きてたみたいだ(笑)
「魔改造って失礼な‼︎
人をなんだと思ってるんですか?」
「お前自分の事人だと思ってんの?
頭おかしいんじゃ無い?
魔法でそれだけアンでしょ?
もうスキルとか聞きたくねーよ?
エゲツネェ鎌持ってると思ったけど、本体どんだけだよ?
てかなんで話したし?
馬鹿なの? 馬鹿だよね?
これ本当なら大変な事だよ?
問題起きちゃうよ?
ハッ…。
だから話したの?
ねぇ?
共犯者作りたかったの?
馬鹿じゃ無い?
こんなの報告できるわけ無いじゃん?
てか俺らどころか世界こわせるよね絶対?」
フィリップは一気にまくしたてるとはぁはぁ。と肩で息をするように軽く睨んでくる。
「いやほら、スキルが強いタイプで、魔力量とかそうでも無いからさ?」
これは嘘じゃ無い。
だってそもそも魔力がほぼゼロなのだ。
ただ、魔力を経由せず魔素を操れるだけの話。
「絶対嘘だ!
お前みたいなのがステータス普通なわけ無いだろ?」
「みる?僕のステータ…「見ねえよ!」」
あふん…。
「はぁ、まぁいいとして「いいんだ?」良くねーよ!。
もう、オキトの魔法は忘れるとして、それって周りに影響ねーの?強大すぎる力で…とか?」
それについてはここに来る前に話した通りだ、だがナイスタイミング‼︎
どうやらチェルシーさんの術式構築が終わったらしい。
しかしどうやら発動するには最初のエンジンとして、外部からの魔力が必要らしいのでフィリップに頼むとしよう。
「ああ、その事なんだけどちょっと手伝って。」
と、俺は魔方陣を地面に書けるように作っ…ゲフン。
防衛施設を作っていた時にいい感じにできていた更地の空間に、フィリップごと次元魔法て次元を曲げて転移した。
「ねぇ?魔力普通って言ったよね?言ったよね⁉︎
転移したけど?ねえねえ?転移したけど?」
何かフィリップさんが言ってるけどスルー。
黙々と錬金したチョークで地面にチェルシーの設計通りの術式を書き込んでいく。
「こんな複雑な魔方陣は…。
これは封印の術式か?
それにしても内容が多いな。
混線…はしていないんだろうな、描いているんだし。
本当に凄いな、力をこれで抑えるって事か?」
フィリップは流石戦いの人だけあるのか魔方陣をみて、ブツブツと考えにふけっている。
そして、封印のキーとなる部分、左手の甲に錠前のような模様を書き込み完成。
「フォッフォッ。
またオキト君が何かやっているようですね。」
巡回でもしていたのだろうか?
気づいたらセバスさんが近くで見ていた。
素晴らしいですね、と賞賛の言葉をもらったが、作ったのはチェルシーのため、なんとも言えない気持ちだった。
「この術式は発動中の、組み上げる魔力は僕の魔力でもいいんですが、と言うか自分の魔力じゃ無いと封印に不都合が出てくるんですが…。
起動するのは外部の魔力でないといけないので、フィリップさんにセバスさん、文字のに行き渡るように魔力を流してもらってもいいですか?」
そもそも魔素を使用するように作っているから魔力ではどうしようもない。
「わかったよ。」
「任せてくださいオキト君。」
二人に頼むと潔く了承してくれた。
スタートの魔力だけだし二人でやるのだからそれほど魔力は消費しないだろう……多分。
二人の魔力で術式が起動する。
セバスが汗を吹き出していたのは目をつぶろう。
フィリップは武人だけあって流石とでも言おうか。
魔方陣が発光し出しオキトを包み込むと封印が始まった。
起動した魔方陣はまず一番外側の文字が浮き出てきて、少しずつ空に浮くと、立体的な模様、記号になってサークルを描き始める。
外側全てが立体化すると、手の甲に描いた錠前が光りだし立体化して目の前に浮き出てくる。
それに突き刺さるようにして飛び込んでくる記号達。
ハリネズミのようになった術式の模様達は錠前に吸い込まれると、錠前を外す鍵に形を変え錠前の中から出てきて錠前の上にくるくる回りながら浮かぶ。
これと同じような事があと3回続けられ、4つの鍵が出来上がる度錠前は今度はオキト君の中へと吸い込まれ、4本の鍵は左手の甲に紋章として現れ魔方陣の発光が終わる。
「ありがとうございました。
セバスさん大丈夫ですか?」
封印が無事終了するとまず、魔力切れで肩を上下させているセバスさんに声をかける。
「私も歳ですな。少々気合を入れすぎたようです。
それよりも成功しましたか?」
セバスさんは自分は大丈夫だと言って結果を聞いてくる。
フィリップもどういう封印をしたんだ?
と、聞いてくるが、その前に動作確認で一度封印を解いてみる。
左手をかざすと錠前が一つ現れる。
「Open」
キーワードを唱えながら錠前に触れると、手の甲に描いてある鍵が一本立体化して現れる。
なんでOpenかって?
だっていわばバトルの開始合図だぜ?
どこかの次元少女だってOpenでバトルが始まるじゃん?
俺はselectorじゃないけどさ?
WIX○SSヤろうぜ!
現れた鍵の色、形は言ってしまえば、まんまキーブレ○ドだ、しかもあれ。
言っておくがこの世界は、ハ○トレスもノ○バディも出てこないから安心してほしい。
その鍵を左手で持って一線。
パリーン‼︎
錠前が弾け飛ぶとその破片がオキトの中に入っていき、力の限定が一段階解除される。
それを確認すると今度は鍵を自分に突き立て「ロック」と唱えると鍵が弾けとび錠前が現れる自分の中に入っていった。
「うん。成功です。」
いい仕事したなチェルシー。
《うへへ。》
多分一週間くらい投稿開きます。
ご了承下さい。
え?なんでって?
そりゃ、レポートが終わらな(ry