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未来がずっと、ありますように  作者: おじぃ
仙台帰省・宮城の旅5
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気になること

「おやすみなさい。せっかくのんびりできたはずなのに、こんな時間まで付き合わせてしまって申し訳ありません。朝はお庭の草刈りをするのでちょっと騒がしいですが、お気になさらずゆっくり寝ていてください」


 2階の六畳間には布団が敷いてあり、僕は朝までの数時間、ここで寝かせてもらう。


「ありがとうございます。おやすみなさい。今夜はとても楽しい時間を過ごさせていただきました」


 時刻は4時。うっすら空が明るくなってきた。まともに寝たら昼までぐっすりだが、さすがにそれは迷惑だろう。草刈り機の音を目覚ましに起きるとしよう。


 ところで、気になることがひとつ増えてしまった。


 先ほど衣笠さんが語っていた‘夢’とはどういうものなのか。


 単純にウエディングプランナーとして遥かな高みへ飛躍したいのか、それとも『海王星』と比喩したように、遠方に想いびとがいて、そいつとえにしを結びたいのか。


 後者の可能性をかんがみて、僕は意地悪な回答をしてしまった。


 ただし現実問題、夢や理想と現実のギャップは付きもの。仕事、恋愛、どちらのケースに於いても適当といえる回答をしたつもりだ。


 微笑みながら襖を閉める衣笠さんを見送り、布団を掛ける。ふかふかしていて、自宅の煎餅布団とは大きく異なる寝心地、掛け心地に戸惑った。


 これまたやわらかい木綿枕に頭を委ねると、全身の力が一気に抜けてゆく快感に支配された。

 お読みいただき誠にありがとうございます!


 今回はキリが良かったため短めのお話とさせていただきました。

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