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未来がずっと、ありますように  作者: おじぃ
窓口の混雑を緩和せよ
314/334

逃げ道を用意していない私は

 成城さんからもらった義務のない課題を胸にしまい帰宅すると、鉄道利用はスマホ完結で窓口の行列とはほぼ無縁の未来が先に帰宅していた。僕も小学生時代は毎週見ていたとある有名なモンスターのアニメをリアルタイムで視聴中だ。3年に1回その新作ゲームが出る。


「おかえりなさい」


「ただいま」


「きょうはなんと、カレーをつくってみました!」


「なんと、きょう仕事だったのに?」


「そう、仕事だったのに。仕事がなくて特別に早引きさせてもらったから」


「仕事が、なくて……」


「なんと我々ルゥルーコーポレーション、ここのところ結婚しない、できない人が増えたり、結婚しても挙式するカップルが減ったりで大ピンチ! 絶賛お仕事募集中です! このままでは私も小百合さんも朝比奈店長も転勤もしくはリストラです!」


「なんということだ……」


「特に逃げ道を用意していないわたしはリストラされたらどうやって生きてゆくか……」


「僕も他人事じゃないな……」


 ある日突然リストラ。よくある話ではあるが深刻な問題だ。いまのところ日本総合鉄道でリストラは聞いたことないが、だからといって今後有り得なくはない。


 黒いジャージに着替えてコールスローサラダと海軍カレー(日本の家庭的なカレー)をいただいた。オニオンチップを用意してくれていたのは有り難い。未来の料理はお世辞抜きでいつも美味しい。


「だがしかし、依頼はゼロではありません。わたしがメインで請け負っている案件はありませんが、何件かは仕事アリマス……」


「何件かは、ね」


「はい、何件かです。ここでお通夜モードに入っても仕方ないので、お互い休みの日の計画でも立てましょう」

 お読みいただき誠にありがとうございます。


 久しぶりの更新となりました。今回はキリが良いところで区切ったため文字数が少なくなりました。次回第315話は現在執筆途中です。楽しみにお待ちいただければ幸いです。

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