Ep.3 Side晴秋 winter memory②
結果から言うと彼女の予想通り、受験票は俺の家の前に落ちていた。
鈍臭すぎるっ!!
よりによって家の前って......。
俺のプライドがガラスのように割れてく音がするが、とりあえず不幸中の幸いといったところか......。
その際、なぜか彼女も一緒に探しに着いてきてくれて、見つけたのは彼女の方だった。
時間短縮になったわけなのだが......。あまりにも居た堪れなさすぎる。
というか、お人好しすぎて心配になるレベルだ......。
何かお礼をしなくては。
そして俺がこの学校にいるということは、結果は言うまでもないだろう。
俺たちはなんとか試験会場に入場でき、試験結果もまぁ......合格。
「あの、今度お礼させてください......ホントに申し訳ないと思ってるので......」
「別にいいのに......」
「良くないです、こういうのはちゃんとさせてください」
「わ、わかりました...」
お互い受験会場は別々だったので、待ち合わせ場所だけ決めて別れた。
別れ際まで彼女は手を振っていたが......。
試験直前だというのになぜ、あんなに元気なんだろうか......
−−−そして現在。
京坂八ツ羽と再開したのは今−−−高校二年生になってからのことだった。
「ちょっ、寺川くんっ! 聞いてるの!?」
「は、はいっ!! もちろん聞いております」
「こっちは急用なの! 急用てことは急いでるの! お願いだから私の質問に答えて!!」
だからだろう......。
なぜか校舎裏で、京坂さんにネクタイを引っ張られ、尋問みたいな構図できあがってるのはおおよそ、現実の出来事とは思えなかった。
ていうか、思いたくなかった。
彼女からみなぎる殺気は消えてない......その逆で増してる。
というか、俺の知ってる京坂さんと全然性格違くね!?
俺が思い込んでいただけで、実はこっちが本物の性格なのか......?
「失礼ながら京坂さん、京坂さんて、ホントに京坂八ツ羽さんであってます?」
「は? 何言ってるの? 寺川くんて、実は頭おかしい人? 私は京坂八ツ羽で、その他の何者でもないに決まってるじゃない」
「すごい自尊心だ......」
「なんか言った?」
「な、なんでもありませんっ!!」
はぁ、本当に自分が情けない。
あの受験の日といい、この主人と忠犬みたいな構図といい......。
どうなるんだ、俺の学園生活!!




