表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伝説級最弱ジョブ『愚者』、智の魔神に参謀され“外せば外すほど最強”になります  作者: Vou
第一章 冒険者編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/79

第五十二話 ジョブ昇格「ジョーカー」

 王都に来た目的は、爵位と領地以外にもあった。


 一つは、さらなるジョブ昇格だ。ブリットモア公国の魔物軍団との戦闘で、僕とリンネ、ノクティアがレベル100を超え、ロズウェルもレベル50を超えたため、次のジョブ昇格が可能になったのだ。


 改めて、アイマがジョブについて解説してくれた。


<<ジョブはヒト族に固有のものだ。魔族の名残りの魔素器官の適性に合わせ、司祭が天啓として、ヒトの魔素器官の活動を活性化することで与えられる。15歳という年齢が、魔素器官が活性化に耐えられるまで十分成長する指標になる。このジョブシステムは千年前の初めての勇者召喚の際に発明されたのだが、現代魔族が主に活用している魔素エネルギーと並んで、この千年の歴史上で最大の発明の一つと言えるだろう。魔物を倒して発生する魂化魔素(こんかまそ)を魔素器官が吸収してレベルが上がると、基本ステータスが上がる上に、魔素器官がさらに成長して形状が変わっていく。そうするとジョブ昇格が可能になるんだ。魂化魔素はスキルポイントとして貯まり、新しいスキルの発現に使うこともできる>>


 正直なところ、僕はあまり理解できなかったが、ノクティアなんかは納得したらしい。

 結論としては、ヒトごとに個性のある特殊な器官があって、それがジョブの特性を与えるということだろう。

 しかし疑問が一つある。


「リンネはヒト族じゃないけれど、なぜジョブがあってスキルを使えるの?」


<<亜人はかつて、古の魔族が魔物と交配して生まれた種族だからだ。魔素器官が備わっている>>


 ヒト族と同じ起源の血が入っているということか。

 まあ、なんとなくわかった気がする。



 僕たちは教会に行き、新たに天啓を受ける。


 まずはロズウェルからだ。司祭からいつもの儀式を受けるが、これが魔素器官に作用して新しい力が与えられるということなんだな。

 よくわからないけれど、教会でしか天啓を受けられないということは、司祭も特別なスキル持ちということなんだろう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

基本ジョブ: 吊られた男(ハングド・マン)

昇格ジョブ: 監獄の男(マン・イン・プリズン)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「監獄」か……ロズウェルのジョブは特殊な感じがしていたが、この上位ジョブでより強固なタンクスキルが期待できそうだな。



 続いてノクティア。初めて、父親以外から天啓を授かることになるな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

基本ジョブ: 悪魔(デビル)

昇格ジョブ: 悪魔(デビル)災厄(モード・ディザスター)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「災厄」とはまた穏やかではないな。仲間でよかった……美女と災厄の組み合わせは何か似合っている気もする。


 そして次はリンネ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

基本ジョブ: 死神(リーパー)

昇格ジョブ: 死神(リーパー モード:)(サムライ)(シノビ)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 リンネのスピード特性をより伸ばしそうな忍者属性が加わったか。高火力に加えて高速、隠密と、単体物理戦ではもはや最強だな。


 最後に僕だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

基本ジョブ: 愚者(フール)

昇格ジョブ: 道化師(ジョーカー)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 バカを通り越して道化か……ただのバカではなく、笑われるほどのバカ。ある意味突き抜けたか。


<<ついに、ヒト族の切り札「ジョーカー」にたどり着いたな。これで「愚者」が大きく化けるぞ。領主として有用なスキルもいろいろあるから、このタイミングで「ジョーカー」に昇格できたのは大きいな>>


「そうなの?」


<<そうだよ。貯まったスキルポイントを惜しみなく使ってスキルを取りまくるぞ>>

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ