表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伝説級最弱ジョブ『愚者』、智の魔神に参謀され“外せば外すほど最強”になります  作者: Vou
第一章 冒険者編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/105

第三十八話 コンスタンティン侯爵家令嬢の政治的思惑?

 僕たちはギルドマスターに連れられて部屋に入り、会議卓の周りにそれぞれ着席した。


 そして、マーガレットが口を開いた。


「あなたたちが王都に行って、レッドドラゴン討伐している間にいろいろありましてね。ご存知のとおり、ゲセナー侯爵家はあの状態ですから、取り潰しになりました。裏で糸を引いている者を捜査しているけれど、私たちの手に負えるかはわかりません。関連ははっきり分かりませんが、北のブリットモア公国でも不穏な動きがあるようです」


 マーガレットは相変わらず無表情に話す。


「いずれにしても、町を統治する存在は必要ですからね。コンスタンティン家が侯爵家に昇格したわけですね」


「そうです。それに伴って、ブラッドランス家が伯爵家となり、コンスタンティン家の補佐をすることになりました」


「え? ブラッドランス家が?」


「男爵家だったブラッドランス家が突然伯爵家になって、このウィルクレストの空いた地位に就いたというわけです。ところで、ユウマ、あなたはブラッドランス家の次男だそうね」


「僕はすでにブラッドランス家から追放されています。あの家とは関係ありません」


「あら、そうなの。残念ね」


 と、かすかにマーガレットが表情を曇らせたように見えた。


「何が残念なんですか?」


「ブラッドランス家が嫡男を私と結婚させたいって申し出てきたのよ」


「え? サイウスとですか?」


 男爵家であれば、侯爵家とは釣り合わないだろうが、伯爵家になった今、さらに高みを目指すために、侯爵家と婚姻関係を結ぼうというのか。

 昇格が決まった直後にそんな話を進めているとは……


「先方は長男でも次男でも好きなほうでいいとおっしゃっていたわ」


「ではサイウスとの結婚をお考えなんですか?」


「いいえ、長男のほうにはまったく興味ないわ」


「次男なら興味あるんですか?」


 リンネが口を挟んできた。


「そうね、次男なら考えてもいいかと思ったんだけどね……次男はブラッドランス家を追放されたって言うから、残念だと思ったの」


 何を言ってるんだ、この人は……僕なんかより長男のサイウスと結婚したほうが、まだ政治的な利用価値はありそうなものなのに……無表情だし何を考えているのかよくわからないな……


「ユウマのどこがいいと思うんですか?」


 おい、何を聞いているんだ、リンネ? えらい食いつくな。


「何かしら……底が知れないところとかね……同じ女ならわからないかしらね」


 何の話をしているんだ、この人たちは……


 リンネはそこで口をつぐんだ。何か機嫌が悪そうだ。意味がわからない。


「当主のガイウス・ブラッドランスは野心家ですからね、コンスタンティン家も注意しなければなりませんね」


「はい、僕が言うのも何ですが、父には気をつけたほうがいいと思います。何かあれば僕はコンスタンティン家につきます。リンネを奴隷から解放していただいた恩もありますし」


 ようやく話の軌道が元に戻ったな。ふぅ。


「あら、じゃあ、ブラッドランス家の次男としてではなくて、ただのユウマとしては結婚してくれるのかしら? 今は爵位はないけれど、S級冒険者となれば、いずれ爵位も狙えるわね」


「いえ……結婚とかそういうのは別にしても、お力になりたいというか……そういうことです」


 また結婚の話になってる……なんだこれは……


「マーガレット様、その話はまた今度にして、そろそろ本題に入ってもいいでしょうかね?」


 今度はラッセルが口を挟んできた。


 たまにはいい仕事するな、ギルドマスター。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ