表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伝説級最弱ジョブ『愚者』、智の魔神に参謀され“外せば外すほど最強”になります  作者: Vou
第一章 冒険者編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/74

第十八話 ギルマス、怖い

「えーと、ラッセルさんが『ラスティ・ジャンク』宛の依頼をお持ちだということですか?」


「そうだ。指名依頼ってやつだな」


「冒険者登録してからまだ一件の依頼しか成功していない新米冒険者にふさわしい依頼があるということですね」


 嫌な予感がするのでけん制しておこう。


「ガーゴイル討伐を成功させてB級へ飛び級したニュースターに相応しい依頼だな」


 いやいや……その解釈は盛りすぎでしょう……


「はぁ…」


「王都に行って合同討伐(レイド)に参加してきてくれ」


合同討伐(レイド)ですか……複数のパーティーで大きな魔物を狩る、ということですよね?」


「そうだ。近頃の魔素濃度の上昇のせいで、ついにデカい魔物まで出現するようになってな……王都のパーティーを中心に、各拠点ギルドからも代表者を出せとのお達しだ」


「ウィルクレストギルドの代表者が『ラスティ・ジャンク』だと」


「そうだ。物分かりがいいじゃないか」


「いやいやいや、それはないですって。僕たち初心者の冒険者ですよ。人見知りするから王都とか他のギルドの冒険者とかともうまく連携できないですって。そもそもなんで僕たちなんですか? 冒険者なら他にもいっぱいいるじゃないですか」


「マーガレット様からの推薦だ。ガーゴイル討伐を成功させたパーティーにこの依頼を出せとな。ゲセナー侯爵家が機能していないこともあって、他の有力な冒険者を外に出しにくい事情もあってな。あ、拒否権はないから」


「ええ……そんな……」


「はい、これ受注書ね。サインして。金貨1枚に貢献度に応じた成功報酬も出るよ。交通費も王都ギルド負担。馬車も手配済みだ。何しろレッドドラゴン相手だからな。特別待遇だ。勇者とかにも会えるかもな。やったな」


 強引だな……この人。


 もうサインするしかないじゃん……しちゃったよ、もう。


 え、ちょっと待て。サラッとヤバいこと言ってなかった? レッドドラゴン!? 神話とかに出てくるやつじゃん。そんなの実在しているの? っていうか、戦わないといけないの? 死んで来いってこと? 死んでもいい枠で選ばれた??


 ギルマスの権力、怖すぎる……人権も何もあったもんじゃないな。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ