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伝説級最弱ジョブ『愚者』、智の魔神に参謀され“外せば外すほど最強”になります  作者: Vou
第一章 冒険者編

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第十六話 「智の魔神」の謎

 僕たちはマーガレットに討伐報告に行くことにした。

 その後、ギルドにも報告しに行って、報酬を受け取ることになる。


 ガーゴイルの素材なんかも高そうだけど、さすがに現場を保全しておかないといけないだろうし、元ゲセナー侯爵ということを考えると、リンネも遺体を傷つけたくはなかっただろう。


 報酬が銀貨3枚なのはやはり割に合わなかったとは思うが、それでも少なくない報酬だ。今回はこれでよしとしよう。



 マーガレットは僕たちから話を聞く前から、討伐の成功を知っていたかのように、驚きも喜びも見せなかった。


 ただ、「ありがとう、よくやってくれました」とだけ告げられた。


「ところでなぜ僕たちを信用してくれたんですか? 僕たちがE級の駆け出し冒険者だってご存知だったんですか?」


「ランク不問は私が出した条件ですから、気にしていませんでしたわ。それに『ガーゴイル討伐』なんてよほど自信がなければ受注しないでしょう。何より『智の魔神』がついているのに実力を疑うはずがないわ」


「え? アイマのことを知っていたんですか?」


「一つ忠告しておきますが、王侯貴族たちに『智の魔神』のことを言わないほうがよいわよ。『智の魔神計画』をよく思っていなかった人もいるから。それだけ伝えておくわ」


 よくわからないが、アイマは偉い人の間では有名なのか!? 「智の魔神計画」って!?


<<グレイヴァ王には世話になったな>>


「え? どういうこと? グレイヴァ王様ってミニゴーレムが好きだったの?」


 グレイヴァ王……最近行方不明になった前王だ。ますますわけがわからん。


<<おまえは知る必要はない。少なくとも今はな>>


 いつか教えてくれるのかな。アイマには命を救ってもらったけれど、何者なのかいまだによくわからないな。

 言葉を話すチビゴーレムってだけで謎だけど。


「報酬はギルドで受け取ってください。改めて本当にありがとう。報酬が少なくて申し訳ないのだけど、コンスタンティン家もなかなか財政的に難しい状況でしてね。代わりに何かあれば助けになりますから」


 ゲセナー侯爵家が少なくとも当面機能しなくなることを考えると、ウィルクレスト町のナンバー2であるコンスタンティン伯爵家が町の政治を取り仕切ることになるのだろう。

 そのコンスタンティン伯爵家は後ろ盾になってくれるのであれば、銀貨3枚どころではない報酬だ。


「それから、ギルドマスターによろしくね」


「……どういうことですか?」


「行けばわかるわ」

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