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第六話:マイハウス

第五話にあった誤字を修正いたしました。ご報告ありがとうございます。

しかも文字数まで予定していたペースを超えて増えているので、結構驚いています。(目標毎話5000文字)

初投稿の作品なので、至らない点があると思いますが、温かい目で観てくださるとありがたいです。

「なんでチュートリアルの時よりステータス上がってるの?」


驚きで固まっていた優真が最初に言ったのは、その一言だった。

その言葉に画面は至って冷静に答える。


『優真様のステータスがチュートリアル時よりも上昇しているのは、チュートリアルを過去最速記録で突破したためです。』


(いや、分からん。なんでチュートリアルを最速でクリアしただけでこうなるんだ。)


そんな心の声を聞いていたかのように、タイミングよく画面は答えた。


『チュートリアルを過去最速で終了したのを称え、優真様は《超越者(こえつづけるもの)》になりました。そのため、成長限界が撤回されています。なお、優真様は、現状、他の神などを含むすべての存在の中で最強になっています。』


「つまり、チュートリアルを最速で攻略したのが原因で最強になったってことか...。じゃあ、良介がレベル1万担っているのはなんでだ?」


そう優真が言うと、画面が聞こえていたのかはたまたそう言うと思ったのか質問に答えた。


『チュートリアルをクリアすると、成長限界が一段階増えます。そのため、良介様は本来のLv.1000の限界から一段階上のLv.10000まで成長が可能です。』


「なるほど、だからレベルの限界が1万になっていたのか。」


納得した良介を横に、優真はスキルについて画面に声で質問する。


「スキルの表示が『ALL』になっているのは、すべてのスキルを保持しているってことでいいのか?」


『いいえ、すべてのスキルを保持することは神で合っても不可能です。特定の職業しか習得できないスキルがあるため、すべてのスキルを持っているわけではありませんが、優真様の取得可能スキルはすべて取得されているためALLとなっています。』


「なるほどなぁ。って、なんで質問に普通に答えてんの?」


画面の話が自然すぎて気づかなかったが、優真の声に反応していたのに気づき、画面に質問すると、音声付きで答えが来た。


『お知らせするのを遅れました。世界を創造したことにより、私は画面から、セレニアス管理サポートシステムへと変わった影響で、音声の聞き取り、発音等が可能になりました。』


どうやら、画面はセレニアス管理サポートシステムとやらに変わったようだ。

ということは、気絶から目を覚ました後から質問に答えたのは偶然ではなく聞こえたからだろう。

そう思っていると、サポートシステムがまた喋った。


『なお、私のサポートが有効なのは神界のみです。地上等では私のサポートを受けることは不可能ですので、神工知能をご活用ください。』


「なるほどぉ、だから神工知能があったのか。」


と、サポートシステムが言ったことに対して良介が納得した。

そんな中、サポートシステムが驚きの発言をした。


『とりあえずお二人とも状況把握が終わったようなので、これより優真様の神殿、もといマイハウスを創ってください。なお、神殿は一軒家でも神殿でも住居でしたら何でも構いません。』


(え?マイハウス...?しかも神殿じゃなくても大丈夫って...俺の思っていた異世界像が少し崩れた気がする。)


神になっている時点で異世界像が崩れていると思うが、そこは気づかず優真はサポートシステムに言われたことで、少しだけ異世界像が崩れるのであった。


「マ、マイハウス...それって良介の分も?」


『いいえ、良介様は転生後は神界に来ることはあっても、永住は出来ないため優真様の神殿のみを創ってください。なお、いくつか神殿に必要なものがあるため、それを設置するくらいのスペースは確保してください。』


そう言われたので、優真は気になったことをサポートシステムに質問していると、10分ほど立っていた。


(まさか良介は今は魂を保護しているから大丈夫だけど、転生してからは長時間いると滅びるってのは驚きだな。)


そう、良介のマイハウスを創らなくて良かった理由は、転生後は良介は神界に長期滞在すると魂が滅びるからだそうだ。

なお、神になれば長期滞在や永住が可能になるらしい。


「とりあえず、マイハウスもとい神殿をさっさと創っちゃうか。」


そう言うと、優真は家の構造を考え始めた。


(とりあえず、居住スペースは普通の一軒家くらいでいいかな。作業スペースは家にくっつけるか。いや、臭いとかが気になるかもしれないし、別の建物にして2階にでも通路と扉を設置しておけばいいか。まあ拡張性はいるかわからないけど念の為確保しておこう。)


結果、合計210㎡ほどの家になった。

サポートシステムの話を聞いた結果、居住スペースは普通の一軒家と同じくらいの広さ(1階辺り45㎡程)の家をエレベーターを設置してみたいという願望だけで、3階建てにして創った。また、2階には神界で作業する際に使用する作業スペース棟(1階辺り60㎡程で2階建て)との通路を設置し、念の為扉も設置した。

なお、1階はリビングや風呂等になっていて、2階が寝室や自室、3階が自由スペースになっているが、3階には地球に住んでいたときに好きだった鉄道模型を改良したものを設置している。

しかも、拡張性も確保されており、神力を使用すればいつでも拡張可能である。


「ふぅ。ようやく完成したな。創るのに使った神力も減ってる気がしない。さすが∞以上。ちょっと以上の意味がわからないけど。」


「いやいや、たった5分で完成させているのにようやくって何!?感覚おかしくなってない?」


そう良介にツッコまれたが、気にしないことにした。

すると、サポートシステムがマイハウスが完成したのに気づいたのか喋ってきた。


『マイハウスの完成おめでとうございます。完成したので、以下のものを設置してください。

 ・神のPC

 ・世界のコア

 設置が完了したのを確認したら、またご連絡いたします。』


「世界のコアはまだ分かるけど、神のPCってなんだろうね?」


「確かに、一応どっちも神工知能に聞いてみるか。」


そう言うと、優真は神工知能を起動する。


『神工知能をご利用いただきありがとうございます。気になることがありましたら、お気軽にご質問ください。なお、質問権限を有して居ない方(良介様)はご利用いただけません。』


質問権限について知ったからか新しい表示が増えているが、気にせず優真は質問した。


「神のPCと世界のコアについて教えてくれ」


その質問をして数秒後、神工知能から回答が返ってくる。


『神PCは、すべての神に与えられる物性能に限界の無いPCです。神のPCを得たときに使用方法も一緒に映像として記憶に注入されます。(この際多少の頭痛等副作用が殆どの場合あり)このPCを使えば世界の管理等が可能です。なお、創造神以外の神には情報の閲覧制限、及び神のPCからの世界への干渉に制限が与えられます。世界のコアは、世界を維持するために必要です。それを破壊されれば、その世界は消失します。なお、世界が想像されると同時に生成されますが、世界のコアが破壊されても創造神は死にません。また、創造神以外の存在、及び物質は世界の消失と同時に消滅します。』


「説明が長いけどどっちもめっちゃ大切なものだね。」


「確かにそうだな。それじゃ、どっちも自室に設置すればいいか。」


そうして、優真と良介は優真の自室に移動する。

自室と言っているが、置くものがないため、中は何もなかった。


「とりあえず、先に世界のコアを出してみるか。」


そういい、世界のコアを部屋の端に設置すると、現れたのは地球儀のセレニアスバージョンだった。


「地形はセレニアスになってるけど完全にこれ地球儀だよね。」


「...まあそんなこともあるだろう。」


そうして、また優真の異世界像は少し崩れたのであった。

その後、気を取り直して優真はせっかくならゲーミングデスクにしようと思い、ゲーミングデスクとゲーミングチェアを創ってから神のPCを出してみると、完全にゲーミングデスクトップPCだった。


「...これ創った神ってめっちゃ地球に影響受けていない?」


「...」


神のPCと良介に言われたことによって、優真の異世界像は完全に崩壊した。

この話にはちょっと願望を入れました。もしかしたら他の話でもたまに願望があるかも?

ご覧いただきありがとうございました。感想お待ちしております。

もし誤字脱字等がありましたら、ぜひご報告ください。

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