第二話:チュートリアル
安直すぎるネーミングの神様チュートリアル開始です。
初投稿の作品なので、至らない点があると思いますが、温かい目で観てくださるとありがたいです。
良介が別空間に転移すると、画面がチュートリアルの説明を始めた。
「本格的に神様チュートリアルを始める前に、大まかにチュートリアルの流れを説明します。」
「まずは、基本知識の習得と、ステータスシステムを導入しているすべての世界の共通事項を知ってもらいます。」
「それを完了したら、実践として、擬似的に世界を作成してもらい、その世界で実際に神としての仕事を覚えてもらいます。」
そんな簡単に世界を作っていいのだろうかと一瞬思ったが、画面言うのなら大丈夫なのだろう。
「大まかな流れの説明は以上です。注意として、既に知っていることは出てきません。そこだけ気をつけてください。」
それを聞いて教えてくれてもいいのではと思ったが、時間短縮になるので普通に受け入れた。
「それでは、基礎知識の習得を始める前に、一つだけスキルを取得してもらいます。」
そう画面が表示すると、頭に直接語りかけてくるように声が聞こえた。
「スキル”完全記憶”を獲得しました。」
完全記憶という名前からして、この先のことは全て忘れずに覚えられるのだろう。そう思っていると画面が表示を切り替えた。
「スキルを獲得したようなので、ステータスを確認してみてください。出し方は既に知っているようなので、自分で出してみてください。」
そう言われて少しだけ困惑したが、言われてみれば確かに異世界物の小説をたくさん読んでいるのでどれかを試せば開けるだろうと思い試してみた。
「ステータスオープン」
そう言うが、反応は無い。ただ、画面がステータスと言っているのでステータスは言わないといけないと思い、試しにオープンを言わないでいってみることんした。
「ステータス」
そう言うと、優真の目の前に、ステータスが表示された。
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《名前》 新神優真
《種族》 神族 《性別》 男性 《年齢》 18歳
《レベル》 1(神レベル:0)
《体力》 ∞
《魔力》 ∞
《その他能力》 ∞
《称号》 転生者 創造神 天職に就いた者
《スキル》 完全記憶
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「ステータスってこんな感じだったのか...というか、転生者と創造神の称号はまだ分かるけど、”天職に就いた者”って何だ...?」
その疑問に反応するかのように、画面が次の文字を表示した。
「スキル”完全記憶”を獲得したことを確認しました。ちなみに、完全記憶は想像の通りのスキルです。天職に就いた者はその職業に関連する作業の効率が二倍になります。」
どうやら、チートスキルならぬチート称号だったようだ。
本当に神様の素質があるというか天職だったのかと思いつつ、優真は画面を見た。
「これより、神様チュートリアルを始めます。」
そうして、神様チュートリアルが始まった。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
一週間後、優真はなんとかチュートリアルを終わらせたが、ぐったり倒れ込んでいた。
一応、完全記憶とチート称号のお陰でなんとか一週間で終わらせられたが、基礎知識は終わるまでほとんど休憩が取れなかったり、実践はとても残酷なこと(思い出したく無いので、残酷の一言にまとめておく)を強制的にさせられたりと、常人だと発狂してもおかしくないことを狂わずに最後までやり抜いた自分を本当に称賛したいくらいだった。
そんな感じでぐったりと倒れている様子の優真の前に、画面がまるで気にしていないように現れて、文字を表示した。
「お疲れ様でした。以上で、神様チュートリアルを終了します。まもなく良介様もチュートリアルが完了しますので、しばらくお待ち下さい。」
そう画面が表示してから約30分後、良介がチュートリアルを終え戻ってきた。
「ただいま、兄さん。」
「おかえり、良介。」
言葉からはどこにでもいるような普通の一般家庭のようにも見えるが、二人ともチュートリアルを終えたばかりでとても疲れていた。
相当疲れていたのか、良介が戻ってきたのを確認すると、優真はチュートリアルで得た力を使い、良介と二人で寝れるダブルベッドを創った。
「なんか、チュートリアルで得た力を無駄遣いしてない...?」
「確かに無駄遣いだけど、チュートリアルで物凄く疲れたからこれくらい許してくれ。」
そう言われると、確かに良介もチュートリアルで物凄く疲れていたので反論ができなかった。
「それよりも、今は一旦寝よう。」
「確かに、それが一番だね。」
そう言い、優真と良介はベッドで一緒に寝たのであった。
その後、優真と良介が起きたのは寝始めてから丸一日が経過した後であった。
「ふぁぁ...」
起きてから優真は、そういえば空腹や喉の渇きが無いと思いつつも、死んでいる状態だし神の間的な場所にいればそういうのは無いのかと思い水に流すことにした。
「良介起きろー、というか起きて、画面出てきたから。」
「んっ...兄さん...?おはよう?」
優真が起こすと、まだ寝ぼけているのか、子供っぽい挨拶をして起きてきた。
「おはよう、良介。」
そう料助に言うと、画面が出ている事に気づいて完全に目が覚めたようだ。そうしていると、画面の表示が変わった。
「これより、転生先の世界を創っていただきます。」
と。
ご覧いただきありがとうございました。感想お待ちしております。
もし誤字脱字等がありましたら、ぜひご報告ください。
それと、投稿する時の時間は、19時で統一したいと思います。不定期にはなりますが、これからもよろしくお願いします。