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第4話 面白い事って!

『これだけ食料とかオマケがあれば大丈夫かな?』


 と、止まった?


 木箱や袋に入ったなにかと、武器や防具なんかが、祭壇を埋めつくしたところでようやくとまったみたいだ。


『そだ、ヒントを一つ♪ 下の祭壇と~、上の祭壇を入れ替えたら面白いことになるからね~、頑張って~、君の事は面白いからたまに覗いておくから、ばいば~い♪』


 は? いやいやロリっ子! 何かいっぱいくれたみたいだけど、ここからの脱出のやり方とか、いっそのこと外に出してくれるとかじゃないの!?


 呼ぼうが叫ぼうが返事はない。はない。

 じゃなくて、これからどうしたら良いんだよ……もう返事も来ないし……。


 よし、一旦落ち着け! し、深呼吸だ……って息してないし!


 ま、まずは現状を把握するんだ、扉は――閉まってる。

 小窓に一度挑戦はするとして、ロリっ子が出していった物は脱出前に全部収納しておくべきだよね。


 高く山積みにされている物を一つずつ、収納しながら鑑定していく事にする。

 こんなのは勢いよく全部まとめて収納しちゃうのがテンプレで『あっ! これ最初に拾ったヤツだよ!』とかやるには良いかもだけど、それは小説とかの話であって、実際にこの状況だと何があるか知っておかないとマズイ気がするし。


 ロリっ子が出したもので見えなくなった祭壇に、ぽよぽよと近付いて端から鑑定しながら収納していく。


 どれどれ最初はこの袋からだな、一袋の大きさは俺の倍くらいか、ぼこぼこして何が入ってるか分からないけど、あまり大きな物は入っていないいみたいだな、よし、鑑定っと。


 ――――――――――――――――――――


 じゃがいも 美味

 魔法の麻袋 じゃがいも入り


 ――――――――――――――――――――


 うん、食料だね、でもじゃがいもを選ぶか普通……。


 ま、まあ、まともな食材ではあるし、次の見てみよう。


 ――――――――――――――――――――


 ピメンタ 日本では胡椒

 魔法の麻袋 ピメンタ入り


 ――――――――――――――――――――


 おお胡椒じゃん! ピメンタとか知らない名前だからさ、そのままだと絶対分からないけど、鑑定のお陰だよね♪


 でもこれでバターがあれば、よく作った、じゃがバター胡椒風味が出きるじゃん!


 バター様かもーん! おいでー! こわくないよー。


 ――――――――――――――――――――


 チーズ(各種) 色んなチーズ

 魔法の麻袋 色んなチーズ入り


 ――――――――――――――――――――


 ちょっと違うけどチーズ来たぁぁぁー!


 と、最初はドキドキしながら鑑定&収納を繰り返していたんだけどさ、バターは見付からず、積まれてた麻袋は無くなった。


 次は多くはないが、魔法の麻袋とそう大きさが変わらない木箱に移ったんだけど、食材だけじゃなくて、鉄とか銅、銀、金なんかの素材に始まり、衣類なんかも入っていた……スライムの服って無いよね……王冠とマントがあればワンチャン……。


 一つずつ中身を確かめながら、木箱も収納し終わると、残りは剣とか槍、盾に鎧と装備品は剥き出しで積まれてあってので、鑑定するまでもなく収納してまわった。


 途中で王冠っぽいけど腕輪、力が上がる魔法の腕輪を見付けたから頭に乗せておく。


 ちょっと王様気分で麻袋と木箱、装備各種を収納し終えて気付いたんだけど、小さな革袋が一袋ポツンと落ちている。


 体を伸ばしてつついてみると、チャラチャラと細かくて、そこそこ硬い何かが入ってるようだ。


 何も考えずに鑑定してみると。


 ――――――――――――――――――――


 種(確定前) 種(確定前)

 魔法の革袋 種入り


 ――――――――――――――――――――


 は? 種? 何の種なの? 確定前ってことは何が育つのか植えてみないと分からないってことかな? それとも確定してから植えれば良いのか?


 謎だけど、一応神様だろロリっ子は、ってことはこれをどこかに植えるんだろうと思うけど……。


 まわりをぐるりと見渡してみても、召喚された部屋で、絵や鏡を収納した時見たけど石の壁に床、天井だろ?


 後ろを振り向けば見上げる祭壇……まだ上に乗ってるじゃん!


 回収するのは当然として、後は扉と、この祭壇だけだし、種を植えるところないよな。


 ……よし、収……これ、この革袋って模様が入っていてちょっと格好いいしマントにできそうだよね……うん、装備しておこう!


 次は祭壇の上に残っていたものも鑑定しながら収納し終わったんだけど、この後は……そうだ、扉の小窓!


 ちなみにバターを発見して思わず飛び跳ね喜んでしまったけど、途中で一人だし、ロリっ子がまた見てるかもと思い、恥ずかしくなってきたので止めておいた。


 次は小窓に挑戦するため祭壇から飛び降り――ることはせず、壁歩きで床に降りて扉に向かい、貼り付いて小窓に向かって登る。


 くははは! 今の俺がちょうど通れるだけのサイズだし、ひょいっと――むきゅ……だ、駄目か。


 今の『むきゅ』もロリっ子が見てたのかと思い、とぼとぼと扉を壁歩きで降り、途方にくれてぇぇぇー! ってロリっ子が祭壇をどうとか言ってたじゃん!


 えっとなんて言ってたか……『下の祭壇と~、この祭壇を入れ替えたら面白いことになるからね~』だったよな。


 そうと決まれば! 収納! で~、階段を下りながら~祭壇で蓋をするように出しておけば良いかな。

 しばらくは召喚部屋には来そうにないよね、スニーカー以外一緒に来た人達の忘れ物は無かったし。


 ほいっと!


 ズンと階段の入口が祭壇で閉ざされて、天井になった。


 よしよし、その後下の部屋に下りてきたんだけど、本当に何もないね。


 そして上の祭壇を置いたんだけどさ……何も起こらないんだけど!


 あ? もしかして上下逆? 考えたら上で収納した祭壇をそのまま出した気がするかも……。


 そう思い当たったらやってみるだけだよね。


 今置いた祭壇を収納して、階段を上り、上の祭壇を意識して収納して、下から持ってきた祭壇を意識して出す。


 ズンと音を響かせて蓋完了。


 急いで下に戻って上の祭壇を収納から出した途端――ズズズズと置いた祭壇がいや、これは蓋が開いてる! もしかしてこれは石の(ひつぎ)で中に階段があるパターン!


 ゴンと柩の蓋が開ききったようで、石同士がこすれるこすれる音も聞こえなくなった。


 俺はロープレで柩の中と言えばこれくらいしか知らない! 宝か階段だ! 中には金銀財宝またはダンジョンへの入口だ! ワンチャンって言うか、骨の魔物が出てくるパターンは心の底から遠慮したい!


 考えていても仕方がないので、急ぎ柩を上り、(ふち)に乗って中を見たんだけど……よ、幼女が……なんだか悪魔のお姉さんが着るような露出が激しく、ほとんど裸な服を着て寝てるんだけど!


 ってかロリっ子が言ってた面白い事ってこれ? ってか生きてるの? えと、生きてたら生きてたで放っとく訳にはいかないし、いやいや召喚されてスキルはいっぱいあるかもしれないけどさ、HPもMPも確か……。


 ――――――――――――――――――――


 HP 3

 MP 3


 ――――――――――――――――――――


 だよね~、自分の事だけでもこのステータスだし、幼女のお世話をしながらとかハード過ぎだよ……。


 あっ、それより生きてるかどうか調べてからだよな。


 柩の縁から内側に入り、壁歩きで降りていく。

 寝ている首もとを見ると、脈打ってるのが分かった。


 一応鑑定してみるか。


 ――――――――――――――――――――


 名前 イル・ミンスール

 性別 女

 HP 3

 MP 測定不能

 備考 魔王


 ――――――――――――――――――――


 おいロリっ子神よ……ロリっ子魔王だぞ……。


「だれですの? やかましいですの」


 俺が天を仰ぎ見て、ロリっ子に恨み辛みを愚痴ろうとした時、ロリ魔王が目を開けて俺を見ていた。

 新作の4話目です! 初日は後1話投稿しようと思います。


 皆様お読みいただきありがとうございます。


 異世界召喚されたけどスローライフを目指すお話です。


 ダンジョン配信物を書くか! とも少し思ったのですが、あえて異世界召喚物を書きました。


 いじめられっ子で、引きこもりの主人公のドタバタ、ほんわか日常、ガッツリ冒険、まったりスローライフと詰め込みました。


 『面白い!』

 『ダメダメじゃん』

 『続き早よ書けや!』

 『まあ、暇潰しになるかな』

 『とりあえずブクマだけ』


 と、少しでも思っていただけたなら、この下にある広告をさらに下へスクロールすると☆が5つ並んでいます。

 その☆やブックマークで応援して貰えると凄く嬉しいです。


 いつも他作品の応援のメッセージや誤字脱字報告ありがとうございます、本当に助かっております。

 新規の読者の方々もありがとうございます。


 あとがきを最後まで見ていただき、これからも応援してやろうと言う皆様! どうかよろしくお願いします。

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