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地球は愛のために

作者: 月光良司


まえがき

このお語は1部「地球は愛のために」、2部「地球よ原始に帰れ」、3部「合併列島」の短編3部作で全て架空の物語になっています。



 銀河系に浮遊する数え切れない星...

星座が形を変える事なく浮遊し続けている...

これらの星は互いに感覚を保ちながらぶつかる事なく規則正しく浮遊している事はご存知でしょうか?

地球から見える星は星からも地球が見えるはず...

地球を囲むこれらの星はまるで地球を鑑賞しているかの様に...



人間以外の生命体は全て規則正しく忠実にそれぞれの役割を果たしている事はご存知だと思います。

それぞれの役割を果たしている生命体は自分の意志でその役割を果たしているとは思えません...

例えば、熊が海の栄誉を蓄えた鮭を森で喰い散らかす事に自覚を持っているのでしょうか?

又、動物達が自分の役目を知った上で行動してるのでしょうか?

その様には思えません...

更に、それぞれの役割分担を持つ生命体が勝手に進化したとしたら...

地球のバランスが崩れる事になるかもしれません。

「この動物はここの環境に適応するために進化したのだ」 とか、「もぐらは土の中に長い間いるので目が退化したのだ」とか言う仮説をよく聞きますが...おサルさんはどうでしょう?進化してないおサルさんは沢山いますし、おサルさんが進化したら人間になれるのでしょうか?

進化する動物がいるのなら今もまだ進化してる動物が発見されてるはずですし、人間を喰らう人間以上の食物連鎖の頂点となる生命体が進化していても良いのではないでしょうか?

それより、進化したと仮説されている生命体は始めから役割を持って現在の様な生命体になっていると考える方が自然ではないでしょうか?

至る所で勝手に進化が続くとしたら...大変な事になりかねません。

誰かがそれぞれに役割を与え、管理しない限り地球の環境は整わないのではないでしょうか?

次なる子孫を残し、ただひたすら地球環境を整え続けている地球上の生物は人間が食物連鎖の頂点である事を知っているのでしょうか?




地球上の生命体の中で唯一自由を与えられている人間...

私達人類は地球上の生命体を管理したり、維持したり、養殖したり、破壊や絶滅といった自然のバランスを崩したりする事も可能なのです。

地球に人間が居なければ生物は永遠に地球環境を維持し続ける事が出来るはずなのに...

どうやら人間を置くために地球環境は整えられているのではないでしょうか?

人類は全ての環境が整った後に生まれ、地球上で食物連鎖の頂点に座しています。

であれば人間は地球を維持したり管理するだけではなく...何か他のもっと重要な目的のために置かれているのではないでしょうか?




人間だけに自由意志が与えられているのはなぜなのでしょう...

自由を与えられてる人間に何が出来るのでしょうか?

人間の脳は制限されている様なのでおそらく高度な発展を目的としているのではないと思います...

高度なテクノロジー、宇宙開拓、大革命などといった発展は限られた能力では限界がある様に思えます。

人間の能力で誰もが備わっている平等な能力...

人間は見聞きしたり感じる事で沢山の物事を学習し、喜怒哀楽といった特別な感情を産み出します。

喜怒哀楽...

喜んでいる時、怒った時、悲しい時、楽しんでる時...

様々な時にそれらの根源を分析(自問自答)する事はとても重要な事に思えます。



「喜び」はどうでしょう?

喜んだ時に「なぜ今、喜んでいるのか?その喜びの源は何なのか?」を掘り下げてみると自分を喜ばせている物事の正体にたどり着けるはずです...

大きく分類するなら自分だけを喜ばせている類の喜びと、与える事で得た類の喜びなのかを区別できます。

何か欲しい物を得た時の喜びは自分だけを喜ばせる喜びで単なる喜びですが、子供やペットを可愛がっている時の喜びは癒やされる類の喜びで単純な喜びとは違った質の喜びに思えます。

自分だけを喜ばせているのを「単純な喜び」だとしたら、

見返りの無い類の人や動物に優しさを与えたり、助けてあげたり、自分を犠牲にした時の湧き出る喜びは「愛に匹敵する喜び」ではないでしょうか?



又、「悲しみ」はどうでしょう?

大抵の人は悲しみから立ち直るために何とかしようともがくかもしれません...

悪い事をした時は罪悪感に苦しむかもしれません。

「喜び」は生命力になり「悲しみ」は反対の生命力を減少させる様に...

人間は「喜び」を増やしていかないといけないのかもしれません。

しかし、その「喜び」は他人を踏み台にして得た物でも良いのでしょうか?

自分だけを喜ばせる類の喜びであるなら厄介な事に繋がるのかもしれません...

理想的には「愛」に匹敵する類の喜びを増やせたらきっと素晴らしい事になるのかもしれません。




人間に与えられてる「自由」そして「喜怒哀楽」は

その自由という不安定な足場でしか得る事ができない感情だと思います...

地球の環境を維持するには生物が必要不可欠ですが...そこに人間はかえって厄介な存在です。

なぜなら...人間だけに与えられている「自由」が自然環境を壊しているからです。

弱肉強食の動物と違って人間は殺し合う必要は無いと思いませんか?

ならば人間が地球に置かれた目的とは何なのでしょう?

自由が生みだす「喜怒哀楽」にその答えが隠されている様な気がします。


喜怒哀楽は人間が見聞きしたり体験から得られる感情...その中で「愛」は特別な力を持った人間だけが成し得る試練であり、賜物なのかもしれません。

この「愛」が地球と人間の目的だとしたら...

銀河系を創造した方が人間を置くために地球を整えたとしたら...

地球を創造した理由や意図を考えてみるのはいかがでしょう?




例えば、銀河系の星一つ一つが私達人間の本拠地マトリックスであり、それぞれのマトリックスがぶつかる事のない様にエネルギーを発していて、そのエネルギーを地球から採取しているのだとしたら...

地球はそのエネルギーを作るための繁殖地コロニーだとしたら...

そのエネルギーが人間の経験によって生み出す「愛」だとしたら...

人間は各自のマトリックスから霊の状態で何度も地球で産まれる胎児の中に入り、魂と成って人生を経験するのだと...



「愛」?

不思議な力を持つ愛...

愛には恋愛、親族に対する愛、友に対する愛、人間以外の生物に対する愛、物事に対する愛、自己犠牲愛など...色々なタイプが有りますが、きっとそれらの愛にも質があり、その質が良い程エネルギーのパワーが強くなるのかもしれません。

「憎しみに勝つ事が出来るのは愛だけだ」と言う歌も有りました...

きっと「愛」に秘められているパワーは想像を絶する程の重要で強い力が有るのかもしれません。




銀河系の中の太陽系で地球が特別な惑星である様に見えるのは皆様も想像出来ると思います。

おそらく太陽系にとって地球は必要不可欠な惑星なのかもしれません。

その必要不可欠な地球で人間も必要不可欠な存在であり、人間が銀河系にどんな影響を与えているのか...

想像者の意図を自分なりに分析してみるのはいかがでしょうか?

そして、我々の生涯においての報酬は...喜ぶ事ができる時間や幸せな思い出を増やす事に有るのではないのでしょうか。

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