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10話 海賊一味対修道聖女達

 #1

 副修道院長補佐、修道聖女(シスター)エリナ視点


 わたくし達、4名の娘達が、アキバ修道院へ修道聖女として出家して暫くは、平穏な日々でした。


 朝夕に女神様に祈りを捧げ、夜には修道聖女5名一組で、大魔導士ヒロト様に捧げる聖なる夜伽の儀式に励む、日々です。


 が、平穏な日々が、予想も出来ない出来事により崩れ去ります。


 ある日、突然に海賊一味が、アキバ修道院に襲ってきたのです。


 大魔導士ヒロト様の、指示により、わたくし達4名の修道聖女が海賊一味20名と戦う事になりました。


 4腕に4本の戦棍(メイス)を待ち、わたくしが先陣を切って、海賊一味に突撃します。


 伯爵令嬢だった頃は、(はし)より重たい物は、持った事の無いわたくしでしたが、人造人間(ホムンクルス)に生まれ変わった今では、重たいタングステン製の戦棍も軽々振り回せます。


 4腕、2脚の素晴らしい身体を与えてくださった、大魔導士ヒロト様に、改めて感謝です。


「ば、化け物女だ」


「や、野郎ども、怯むな、お宝は目前だ」


 わたくしが、化け物女?


 今のわたくしの美しさを理解出来ないとは・・・


 教養のない、粗暴な殿方は嫌いですわ。


 わたくしのビキニアーマーを纏った美しいわたくしの姿を目に焼き付けて散りなさい。


 4本の腕で振るわれる戦棍(メイス)戦棍(メイス)の前では、荒れくれ者の海賊達も成す術もなく倒れていきますわ。


 勇敢にも、反撃する海賊も居ましたが、わたくしが纏うビキニアーマーの鉄壁の防御力前では無意味な行為ですわ。


 半月刀で切りつけられても、短槍疲れても、わたくしの美しい肌には、掠り傷一つ付けられませんわ。


 修道聖女ミズキの蜘蛛網に絡め取れる海賊娘達。


 死に物狂いに、修道聖女マサキに戦いを挑んだ海賊頭でしたが、『うさキック』蹴り飛ばされ、2本の戦棍で殴り飛ばされ、お話になりませんでしたわ。


 修道聖女アユミの振るう2本の戦棍には、爆発魔術と電撃魔術が付与されています。


 2本の戦棍が海賊達に振るわれた度に、海賊達は吹き飛ばされ、又は電撃に麻痺して倒れていきます。


 海賊一味は、蜘蛛の散らす様に逃げ出しましたが、時すでに遅し皆、半死半生で捕らえられましたわ。


 修道聖女ミズキの蜘蛛の糸に縛り上げられた、海賊一味は、タングステン・スケルトンゴーレムに、荷物の様に担ぎ上げられて運ばれています。


 ()()()()()()()()()()()()()()()()様の屋敷兼研究所へ


 わたくし修道聖女(シスター)|エリナ、いいえ、わたくし達4名の修道聖女の初陣は、わたくし達の完全勝利で終わりました。


 捕らえられた2名の海賊娘は、|人造人間《ホムンクルスに、意識体を移植されわたくし達の仲間になるかも知れません。


 捕らえられた、海賊の男達も大魔導士ヒロト様が、実験体として活用なさるそうです。


 社会に害をなす、屑ですが、人生の最後にヒロト様のお役に立てる事は、喜ばしい事です。


 #2

 魔導師ヒ大ロト・フォン・ルドーム視点


 修道院前、広場で始まった修道聖女4名と海賊一味の戦いは、修道聖女の圧勝で終わった。


 4腕、6腕に、複数本のタングステン戦棍を振るい、鉄壁の防御を誇るビキニアーマーを纏う、美少女人造人間(ホムンクルス)4名の前では、荒れくれ者揃いの海賊一味も敵ではなかった。


 20名の海賊一味は、蜘蛛の子を散らす様に、俺が精魂込めて創り出した人造人間に、蹂躙され半死半死で捕らえられた。


 修道聖女ミズキの蜘蛛網に、絡めとられた海賊達は、スケルトンゴーレム達に、命じて研究所に運ばせた。


 海賊連中は、半死半生だが、彼らの意識体、身体は俺が新たに創りだす、新生命体の素材になる。


 意識体は、意識体保存媒体の紫魔水晶に保存して後に、創り出した新生命体等に、移植されする予定である。


 身体からは、精子と卵子を抜き取り冷凍保存する。


 海賊達の精子と卵子は、今俺が研究開発している、半人半花(アルラウネ)や、女面鳥人(ハーピー)の素材として活用する予定である。


 意識体を抜き取った身体は、魔術焼却炉で焼却処分だな。


 海賊一味の遺灰から、拳大のグリーンダイヤで合成するか。


 海賊達も己の遺灰が、お宝に変化して我が修道院の秘宝として宝物庫に、秘蔵される事に満足する筈だ。


 尚、海賊頭には、手下達と違い特別に、俺が新しく開発した、新生命体に意識を移植する事にする。


 その新生命体の身体の中で死よりも恐ろしい運命を嘆くがよい。


 捕らえた海賊頭の妹達だが、1人は人造人間5号に意識体を移植して、人造人間とし俺の眷属にするつもりである。


 もう人は、人造人間に、意識を移植するか開発、研究中の半人半花、女面鳥人に意識体を移植するか迷っている。


 海賊姉妹、妹は掠り傷以外は、無傷に捕らえられたので修道院の一室に、スケルトンゴーレムに監視させ保護している。


 海賊姉妹、姉は、半死半生で研究所に運び込まれた為、意識体を抜き取り紫魔水晶に、意識体を保存した。


 魂の抜け殻と化した身体は、他の海賊と同様に魔術焼却炉で焼却処分だ。


 遺灰からは、彼女か新たな身体に生まれ変わった後に、身に着ける装飾品を飾るダイヤを合成する予定でだ。


 新たな20体の素材を得た事により、俺の新生命体の創作意欲は、更に掻き立てられるのである。


 今宵は、修道聖女達の初勝利を祝い、女神リリスの礼拝殿で酒池肉林の宴を開く事にするか。


 勝利の祝う宴は、何時も以上に激しい熱い一夜になる事だろう。

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