病院での苦悩ー男子小学生のおもらし(if version)ー
※点滴が始まるまでは本編と同じです。本編をご覧になっていない方は先にそちらを読むことをオススメします。
僕は病室で一人ですることもなく、退屈な時間を過ごしていた。この病室にはほかに患者さんはおらず、今はお医者さんも看護師さんもいなかった。
点滴開始から30分くらいたったころに看護師さんがやってきた。看護師さんは若い女性で、何か作業していた。僕は何気なく看護師さんを見ていたが、あることに気づいた。看護婦さんが内股気味で作業しているのだ。
(もしかして…トイレ我慢しているのかな?)
普通の人であれば気づかないだろうけど、特殊な性癖がある僕は気づいてしまったのだ。
「看護師さん…」
「どうかしたの?健司くん」
「もしかして…トイレ我慢してるんですか?」
「あ、分かった?実はさっきから我慢しててん。もう少ししたら休憩時間やからそこでトイレ行くわ」
お漏らしに興味があった僕はドキドキしたが、冷静に考える。
(こんな大人の人がお漏らしなんてするわけないよな)
それでも気になって看護師さんをチラチラ見ていたら、向こうに気づかれた。
「どうかしたん?」
「いや、何でもないです」
僕は慌てて看護師さんから目をそらした。
しばらくして看護師さんは作業をやめて部屋の外に出て行った。おそらくトイレに行ったのだろう、数分後に看護師さんはスッキリした表情で部屋に戻ってきた。休憩時間とのことだが、ベッドの隣にある椅子に座って僕に話しかけてきた。
「健司くんの点滴はあと1時間くらいで交換やな」
「はい」
「それにしてもよく私がトイレ我慢してるってわかったなあ」
「いや、まあ…」
看護師さんは不思議そうに僕を見て、やがて言った。
「もしかして健司くんって、おしっこやお漏らしに興味あるん?」
「え?あの…」
「その反応…やっぱりそうやったんやな」
僕が返答に困っていると、看護師さんは興味津々といった様子で話しかけてきた。
「実は私もおしっこやお漏らしに興味があんねん」
「そうなんですか?」
「こういうことに興味ない人が多いから大っぴらには言われへんけど、そういう趣味の人も少数ながらおるで」
「へえ~そうなんですね」
その後しばらく、お互いのおしっこ我慢体験談などを話し合った。やがて話題がつきかけたころ、看護師さんは少し思い切ったように話し出した。
「健司くん、今日試しにゲームしてみいひん?」
「ゲームですか?」
「そう。健司くんはバイ菌をおしっこといっしょに排出するために点滴で栄養・水分補給しているから、しばらくしたらトイレに行きたなるで。たいていの患者さんは点滴を交換するときにトイレに行くねんけど、今回健司くんはそのときにトイレいかずに、全部の点滴が終わるまで我慢できるかチャレンジしてみいひん?」
「おしっこ我慢チャレンジですか?」
「そう。もし全部の、つまり2本目の点滴が終わるまで我慢出来たら、健司くんの前で私がお漏らしするの見せてあげるわ」
「!!マジですか!?」
「ホンマやで。でもチャレンジに失敗したら…」
「?」
「そのときは私が健司くんのお漏らしを見せてもらおうかな」
「僕の…お漏らし?」
「そう。もし健司くんがこのチャレンジを受けるんやったら、2本目の点滴が終わるまでは絶対にトイレに行かせへん。泣いてもわめいてもチャレンジの中止は無しやで。おしっこ我慢できひんくなったら私が見ている前で漏らしてもらうで」
「どうしようかな…もし最後までおしっこ我慢出来たら、ホンマに看護師さんお漏らししてくれるんですよね?」
「もちろん、約束は守るで」
僕は少し悩んだが、このチャレンジを受けることにした。女の人が目の前でお漏らしするシーンはぜひ見てみたかった。また僕は物心ついてから一度もお漏らししたことがなく、この時点では全く尿意を感じていなかったので、点滴終了までおしっこを我慢できる自信があった。
「やります、やらせてください」
「ホンマにええの?健司くんお漏らしするはめになるかもしれへんで」
「僕はお漏らしなんかしません」
「それなら今からは何があってもトイレには行かさへんで」
「はい!」
そのとき僕はふと思い出した。
「あの…寝にくいので上着を脱いでもいいですか?」
「下に何か着てんの?」
「セーターとジーンズの下に体操服を着てます」
「それやったら脱いでええで」
看護師さんは点滴を一時的に止めてチューブを外し、点滴の針を刺したまま服を脱げるようにしてくれた。僕がセーターとジーンズを脱ぐと再びチューブを接続し、点滴が再開された。
それから少しして看護師さんが気づいたように言う。
「あ、そろそろ休憩が終わる時間やから私は作業に戻るわ。後で戻ってくるから待っててな」
「分かりました」
そういうやり取りの後、看護師さんは部屋から出て行った。その時、看護師さんが内心で
(点滴が2本終わるまで我慢なんてできるわけないのに。どうあがくか楽しみやな)
と考えていたことなど、僕は知るよしもなかった。
その後は病室にいるのは僕一人で、退屈な時間に戻った。今日はいろいろあって疲れたので、僕はひと眠りすることにした。今は体操服姿なのですぐに寝付くことができた。
僕は夢を見た。
家でゲームをして遊んでいる時に、僕はトイレに行きたくなった。キリがいいところでゲームを止めてトイレに行き放尿する。しかし、いくら放尿しても尿意が消えることはない。1分くらい放尿してもまだおしっこが出続けている。おかしいなと思いながらも放尿を続けていた。
「…くん、健司くん」
僕は看護師さんに起こされた。そしてトイレに行ったのが夢だったと気づく。僕は何度かトイレに行く夢を見たことはあるが、それでおねしょをしたことは一度もない。今回もおねしょはしておらず、パンツも体操服の短パンも濡れていなかった。
看護師さんが言う。
「今点滴を交換したからあと一時間半で終わるで。それまでおしっこ我慢出来たら健司くんのチャレンジ成功や」
「はい」
「今回のチャレンジに成功する自信はあるん?」
「僕は物心ついた時から一度もお漏らしやおねしょをしたことがないので、今回も大丈夫だと思います」
「そう…ちなみに今トイレ行きたい?」
訊かれて気づいたが、僕は尿意を感じていた。
「ちょっと行きたいですけど…まだ我慢できます」
「そう?あと一時間半我慢せなあかんで」
「大丈夫です」
「そうか、それやったらしばらくしてからまた見に来るわ」
そう言って看護師さんは立ち去った。
<残り90分>
大丈夫ですと言ったものの、看護師さんに言われたせいで妙に意識が下半身に行ってしまう。再度寝ようとしたが、尿意が気になって眠れない。ただ、現時点ではそこまで強い尿意ではないためお漏らしの不安はなかった。
<残り80分>
ヤバい、尿意がどんどん強くなってくる。頭の中はおしっこのことばかりで、何度か時計を見るが時間の進み方が遅く感じる。このとき、初めて最後までおしっこ我慢できるかという不安を感じた。
(僕なら最後まで我慢できる!)
自分を鼓舞しながら我慢を続ける。
<残り70分>
尿意はますます高まり、僕は自然と内股になっていた。この姿を看護師さんに見られるのは恥ずかしいので、内股であることが分からないように毛布を掛けた。また、股間を手で押さえていないことが分かるように、両手は毛布の上に置いた。ただ僕の不安はますます大きくなっていった。
<残り60分>
もうおしっこのことしか考えられない。今すぐトイレに駆け込みたい気分だ。普段から定期的にトイレに行っている僕は、トイレを我慢することがこんなに大変だとは思っていなかった。僕はこのチャレンジを中止してトイレに行けないか考え始めた。
そんな時に看護師さんがやってきた。看護師さんに毛布をめくられて、内股でいるのがバレたら恥ずかしいので、僕は平静を装って内股をやめた。するとおしっこを我慢するのがますますキツくなった。看護師さんが尋ねる。
「健司くん、調子はどう?」
「ちょっとトイレ行きたいです…でもまだ大丈夫です」
実際には大丈夫ではなかったが、あくまで余裕そうなそぶりをした。
「そう…ちょっと確認させて」
看護師さんが毛布をめくる。僕が股間を押さえたり内股でいないのを見て少し意外そうな顔をした。
「ちょっと体を横に向けてもらっていい?」
「はい」
僕は体を90度回転させ、仰向けとうつ伏せの中間の体勢になった。看護師さんが僕のお尻の部分を見て、体操服の短パンが濡れていないことを確認して言う。
「確かにお漏らししてへんな。今のところOKやで」
「だから言ったやないですか」
僕は身体を仰向けの状態に戻して言った。だが看護師さんは僕のおなかを見ながら言う。
「でも余裕そうにしてるけど、ホンマに余裕あるんか?」
僕はドキッとした。すると看護師さんが僕のおなかをそっと触った(体操服越しにだけど)。
「ここは膀胱っていって、おしっこがたまってる場所やねん。ここを刺激してもまだ平静でいられるんかな~?」
看護師さんは僕のおなかを軽くポンポンと叩いた。その瞬間、今までに経験したことがない強い尿意を感じた。歯を食いしばってなんとか我慢した。
「めっちゃ苦しそうな顔してるやん。でもチビらへんってことは、健司くんの尿道括約筋は強いんやなあ」
「かつやくきん?」
「おしっこを我慢する筋肉のことや。ほなこれやったらどうかな~?」
今度は何をするのか不安な表情を浮かべる僕を尻目に、看護師さんは僕のおなかをゆっくりと押していった。尿意が急激に高まっていく。それでも必死に我慢していたが、尿意が極限まで高まった瞬間…
ジュ…
ついにおしっこが少し出てしまった。僕は慌てておなかを押す看護師さんの手を払いのけ、内股にして両手で股間を押さえた。何とかおしっこは止まった。看護師さんが尋ねる。
「あれ、どないしたん?もしかしてチビってもうたん?」
「……」
「ちょっとパンツ見せてな。あ、患者さんの着替えを手伝ったりするのも看護師の仕事の一つやし、パンツ見られても恥ずかしがる必要はないで」
看護師さんは股間を押さえていた僕の手をどかし、体操服の短パンを太もものあたりまで脱がせた。そして僕のパンツを観察してから、意地悪そうに言った。
「グレーのパンツの…ちょうどおち〇ちんが当たる部分に100円玉くらいのシミができて黒くなってるな。やっぱり健司くんやってもうたんやな~」
「…はい…」
「でもこれくらいやったらセーフにしたるわ。体操服の短パンが濡れて、外から見て明らかにお漏らししたと分かるまではチャレンジ続行やで」
看護師さんは再度僕に短パンを履かせた。同時に、僕は短パンの上から股間を手で押さえた。
「あの…今の時点でお漏らしとみなしてチャレンジ中止にすることってできませんか?」
「私がお漏らしとみなすまでチャレンジ中止は認めへんで」
「それならチャレンジ中止してトイレに行くのも…」
「そんなんアカンに決まってるやろ。このチャレンジは健司くんが勝ったら私がお漏らしすることになってるけど、もう大人の私がお漏らしするのはメッチャ恥ずかしいことなんやで。私はそれだけの賭けに出てるんやから、健司くんにもそれなりの覚悟でチャレンジに挑戦せなアカン。あと1時間近く我慢してトイレに行くか、ここで派手にお漏らしするかのどっちかや」
僕はこのチャレンジを引き受けたことを後悔した。あと1時間も我慢できるわけがない。
「健司くんはさっきチャレンジ成功する自信があるって言うたけどなあ…」
僕が不安な表情を浮かべていると看護師さんが言った。
「健司くんと同じような病気でこの病院に来る小学生って時々おんねん。まあおしっこ我慢チャレンジなんてやったのは健司くんが初めてやけどな。同じように2本分点滴するんやけど、みんな途中でトイレ行きたくなんねん」
「そういう場合はみんなどうしてるんですか?」
「だいたい点滴を交換するタイミングでトイレに行くけど、なかにはどうしても途中で我慢できなくなる子もおる。その場合は尿瓶にしてもらってるんやけど、時々尿瓶使うのは恥ずかしいという子もいるわ。もちろんおしっこ我慢チャレンジ中の健司くんは尿瓶も使わせへんけどね」
「…はい」
「中には点滴を交換するときにトイレに行きそびれて、さらに尿瓶も使いたくないという子も2人ほどおったな。つまり点滴が2本終わるまでトイレに行かへんという、今の健司くんと同じ状況に陥ったわけや。彼らはその後どうなったと思う?」
「…?」
「2人ともお漏らししてしまったんや」
「…!」
「2人のうち片方は4年生の女の子で、お漏らししたことを泣きながら謝っとったわ。もう一人は6年生の男の子で、最初は泣いてへんかったけど、私が『6年生にもなってお漏らししたんか』って言ったら急に泣き出したわ」
「……」
「わかったやろ?健司くんが最後までおしっこ我慢するのは無理やって最初から決まってたんや」
僕は最後の望みが断たれた気がして、絶望した。
「ほな私は他の仕事してくるから、せいぜい頑張りや」
そういって看護師さんは部屋から出て行った。僕はお漏らしが避けられないと知って絶望していたが、どうせならできるだけ長い時間我慢してやろうと決意した。
ふと僕は、股間を強く押さえた状態で括約筋の力を抜いたらチビるのか試してみた。もしチビらないのなら、括約筋に力を入れるよりも手に力を入れて押さえる方が楽だからそうしようと思ったのだ。僕は両手で股間を思いっきり押さえ、括約筋の力を抜いていった。少し力を抜いてもチビらなかったが、さらに括約筋の力を抜いていった瞬間…
ジュ…
またチビってしまった。再び括約筋に力を入れておしっこを止めた。僕は括約筋の力を抜いたら確実にお漏らしすることを知った。あと1時間近くも括約筋に力を入れ続けるのは無理だし、やはりお漏らしは避けられないみたいだ。
<残り50分>
僕はさっきから何度かおしっこをチビっていた。ずっと両手で股間を押さえているのだが、尿意には波があり、大きな波が来た瞬間にチビってしまうのだ。すぐに括約筋に力を入れて止めるから1回あたりのチビる量はわずかなのだが、それが繰り返されたことでパンツのシミは大きくなり体操服の短パンも湿ってきているのが分かる。
すると看護師さんが戻ってきた。さっきと同じように、僕がおしっこを漏らしていないか確認する。
「体操服の紺色の短パンに、直径2~3センチの黒いシミができてるな。でもお尻は濡れてへんからまだお漏らしではないな。チャレンジ続行や」
どうやら全部漏らすまではお漏らしとみなされないようだ。
「どう健司くん?あと50分、我慢できる?」
僕は黙って首を横に振った。
「そうか、お漏らしは時間の問題か。でもさっき話した、尿瓶を拒否した2人は残り50~60分くらいでお漏らししてたから、健司くんは健闘しているほうやで」
看護師さんは少し考えてから言った。
「ずっと股間に手を当ててるけど、もし股間から手を離した状態で10分間我慢出来たらトイレに行ってええで」
「本当ですか!?」
「そのかわり、10分間は絶対に手で押さえられへんで」
「ぜひやらせてください!」
50分は絶対に無理だけど、10分なら我慢できるかもしれない…そう思った僕は即答した。すると看護師さんは
「ちょっと待ってな」
といって部屋から出て行った。少ししてから、何か道具を持って戻ってきた。
「これは小さい子が注射打つときに暴れないように手足を抑える拘束具や。股間を手で押さえられへんようにこれをつけてもらうで」
僕は若干不安になったが、了承した。
「ほな健司くんが手を話したらスタートするで」
僕は恐る恐る股間から手を離し、それと同時に看護師さんがスマホのストップウォッチをスタートさせた。続いて手際よく僕の手に拘束具をつけ、動けなくしていく。僕はこの間ずっと内股にして尿意に耐えていたが、それを見た看護師さんは僕の足にも拘束具をつけ、股を開いた状態で固定した。おしっこを我慢するのがキツくなったが、僕は括約筋に力を入れ、なんとかチビらずにいた。
「あと9分ちょっとや。私はそれまでここに居させてもらうで」
みたいなことを言っていたが、僕は我慢するのに必死で看護師さんの声はあまり聞こえなかった。しかも長時間我慢を続けているため僕の括約筋は疲弊しており、だんだん力が入らなくなってきた。それでも必死で我慢を続けていたが、数分後ついに僕の括約筋は限界に達した。尿意が極限まで高まり、我慢の限界を超えた瞬間…おち〇ちんにおしっこがこみ上げてくるのが分かった。
(もう無理、出ちゃう…僕、これからお漏らしするんだ…)
覚悟を決め、目を閉じた。
「もう…ダメ…」
そうつぶやいた、次の瞬間…
ジュ、ジュ、ジュ~
ついにおしっこが出てきた。最初はチロチロとした流れだが、だんだん勢いを増していく。
「短パンのシミがどんどん大きくなっているで。」
看護師さんが僕の体操服の短パンを見ながら言う。
ジュ~、ジョ~
もう普段トイレでおしっこするときと同じくらいの勢いでお漏らしをしていた。この時僕は、お漏らしをしてしまった恥ずかしさや後悔よりも、おしっこをする快感を強く感じていた。
(限界まで我慢してからするおしっこがこんなに気持ちいいなんて…)
僕は病室の天井を見ながら放心状態となった。
「健司くん、止められる?今おしっこ止められたらトイレ行かせたるで」
看護師さんの声で僕は我に返り、慌てて括約筋に力を込める。一瞬おしっこの流れが弱まったが、疲弊しきった括約筋にずっと力を入れ続けることはできず、すぐにおしっこの勢いは増す。
「ン…ン…ダメ、止まらないです…」
「しゃあないなあ、これでチャレンジは完全に失敗やな」
おしっこをする快感と看護師さんに見られる羞恥…複雑な気持ちのまま僕はお漏らしを続けた。
結局おしっこは1分以上出続けてようやく止まった。看護師さんは僕の拘束具を外し、ベッドから立ち上がるように言う。
「お漏らしした罰や、ベッドの片づけが終わるまで立ったまま待っときや」
そう言って看護師さんは濡れたベッドの片づけ(シーツ交換など)を始めた。暇になった僕は、衣服の濡れ状況を確認する。体操服を脱いで見ると、紺色の短パンの股間の部分に黒い染みができていた。仰向けの状態でお漏らししたためお尻の部分はもっと広く濡れていた。さらに体操服のシャツも(点滴中のため脱げないが)、背中の方まで濡れていた。
ベッドの片づけが終わると、看護師さんがタオルで僕の体を拭いた。しかし濡れた衣服がすぐに乾くわけがない。
「健司くん、どう?好きやったお漏らしを実際に自分でした感想は」
僕はびしょ濡れになった短パンを見て思う。お漏らしという特殊な性癖に目覚めて以降、何度も妄想した「おしっこで濡れた短パン」が目の前にあった。実際に見ることができたのはうれしい気もするが、自分がお漏らししたのは恥ずかしい。
「複雑な気分です」
「そうか。これは良い経験になったと思うで。健司くんにとっても、私にとっても」
片付けが終わってしばらくすると点滴が終わる時間になった。おしっこを我慢していない状態だと時間が経つのが速く感じた。看護師さんに僕の点滴の針を抜き、バンソウコウみたいなものを貼ってもらう。すると、お母さんが病室にやってきた。一度家に帰っていたが、僕の点滴が終わるころを見計らって戻ってきたのだ。お母さんは僕がなぜ体操服姿なのか、なぜ背中や短パンが濡れているのかを尋ねた。僕はどう説明したらいいのか、まさかおしっこ我慢チャレンジしていたなんて言えないし…と悩んでいると、看護師さんが答えた。
「体操服姿のほうが寝やすいって言ってたんで上着を脱がしたんです。体操服が濡れているのは…点滴中に健司くんがトイレに行きたくなって、尿瓶にしてもらうことになったんです。本来であれば看護師が手伝うのですが、健司くんはおしっこしているところを見られたくないから一人でやると言い張って。そうしたら失敗して、おしっこをこぼしてしまったんです。幸い上着を脱いでいたので、おしっこで濡れたのは体操服と下着だけで済みましたが。」
お母さんは看護師さんに謝った後、これじゃあお漏らししたのと変わらないじゃない、と僕に向かって言った。実際にお漏らししたのがバレないかとドキっとしたが、それ以上の追及はなかった。
僕は体操服の上にジーンズとセーター・ジャケットを着て、濡れているのがバレないようにした。その後会計など済ませてからタクシーで帰宅した。
タクシーに乗っている時に、僕はまたトイレに行きたくなった。さっき大量にお漏らししたが、点滴によるおしっこは1回では出きらないほど多いのだろう。ただ今回はさっきまでの強烈な尿意とは異なり、股間を手で押さえたりする必要はなく、家に着くまで我慢できた。
家に着くなり、お母さんにシャワーを浴びるように言われた。それからおしっこで濡れているものは全て洗濯機に入れること、ただし水で軽く洗っておしっこを流すように…と言われた。
僕はトイレに行ってからシャワーを浴びようとしたが、ふと思いついた。
(もう1回お漏らししてみよう)
僕は着替えを持って浴室へ行き、今の格好(体操服の上にジーンズとセーター)のまま風呂椅子に座った。そしてそのままおしっこをした。
いつもならトイレ以外の場所ではおしっこをしようと思ってもなかなか出ないのだが、今日はさっきのお漏らしで括約筋が疲弊しているせいかすぐにおしっこが出た。お尻がジワジワと温かくなっていくのが分かる。今回は快感と羞恥のほかに「いけないこと」をしているようにも感じられ、なおさら複雑な気持ちになった。おしっこが終わってからジーンズを見ると、前は濡れていないが後ろはびしょ濡れになっていた。
それから僕はおしっこで濡れた衣服を水で洗い流し、シャワーを浴びた。その後はお漏らしについて言及されることはなかった。
今回の病気は僕にいろいろ大きな影響を与えたと思う。僕は女の子のお漏らしが好きという偏った性癖を持っていたが、それだけでは飽き足らず今回の事件をきっかけに浴室でわざとお漏らしするようになったのだから。もちろん頻繁にやってたらバレそうなのでたまにしかやっていないけど。
(完)