第十八話 イツラの森深層攻略
レインがユグドラシルへとやってきてちょうど一週間が経った。
ちなみに、現在のレインのステータスはと言うと……
ーーーステータスーーーーーーーーーーーーーー
レイン Lv20
HP 3295/3295 2000up↑ MP 3305/3305 2000up↑
攻撃力 1925 1000up↑
防御力 1885 1000up↑
俊敏 1805 1000up↑
知識 1765 1000up↑
器用さ 1765 1000up↑
-スキル-
剣術 Lv29 15up↑
体術 Lv20 10up↑
火属性魔法 Lv18 10up↑
水属性魔法 Lv18 10up↑
風属性魔法 LV18 10up↑
-ユニークスキル-
無詠唱 Lv20 15up↑
-エクストラスキル-
-称号-
見習い戦士
中級戦士
見習い魔法使い
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この5日間はずっとイツラの森の中域を3人で攻略していたり、経験値ポーションを毎日飲んでいたため、かなりレベルも上昇しステータスも頭がおかしいほど上がっていた。
すでに全てのステータスが4桁を余裕で超えており、この世界の基準でいえばAランク冒険者を名乗っても問題ないほど強くなっていた。日に日に強くなっていくレインにクロナもシーナもすでに考えることをやめており単純にすごいなとしか言わなくなってしまった。
ただ実際のレインの冒険者ランクはまだDランクでありクロナたちに追いつくのにはまだまだ時間がかかりそうである。
それでも普通の冒険者は最低でもDランクになるのに三年はかかるのでいかにレインが駆け足でランクを上がってきているかがよくわかるだろう。たった一週間で一般の人が三年かかるところまで来たのだから普通に異常である。
「それでも、クロナたちには勝てる気配すらないんだよなー。クロナたちも絶対Aランクじゃないよ」
そう、レインもステータスだけ見れば異常であるが実はクロナたちも結構おかしかったりする。
と、言うのも今のレインは余裕でAランク冒険者を名乗っても問題ないはずである。それなのに、同じAランク冒険者であるクロナとシーナには全く追いついている気配がないのだ。
確かにこの5日間ほぼ毎日疲れていない日以外は『練習部屋』を使用しステータスに引っ張られることのないように最大限使いこなせるように頑張っており、確実に一週間前のこの世界に転移してきた当初ではありえない動きなどができるようになってきているのだが、それでもクロナたちに勝てる気配が微塵もないのだ。
「まぁ、そのうち追いつけばいいか……今日は色々と忙しい日になりそうだし、気合いを入れて頑張りますか!」
そう、なんと今日はナウナーたちの釈放日なのだ。
本来ならあと1、2日は牢屋の中にいないといけないのだが、本人たちがびっくりするくらい改心したのと態度がものすごくいいと言うことで釈放日が少しだが早まることになったのだ。
別にだからと言ってレインたちがナウナーたちの釈放を祝うとかそんなのはないのだが、レインが絡まれるのは確定事項なのでその時点でめんどくさいことになるのは決まっている。
しかも、ちょうど今日レインたちはイツラの森の中域を超えて中心部に行く予定なのでそれでさらに未知の魔物と戦わなくてはいけないのだ。いくらステータスがAランク並みになっているとはいえ、流石に命の危険を感じてしまうと動きが硬くなる可能性があるので今のレインは結構緊張していたりする。
「ふぅ……行ってきますっ!」
レインはしっかりと支度を終えると部屋を出る前に静かに行ってきますと言ってから冒険者ギルドへと向って行った。
当然、誰もレインのそれに応えるものはいなかったが、レインはなんだか少しだけ心が軽くなっている気がしたのであった。
「恩人様! お久しぶりです!」
「お、おはようございます。ナウナーさん、無事でよかったです」
レインが冒険者ギルドの中に入るとまだ朝早いと言うのにすでにナウナーたちが釈放されており、冒険者ギルドでレインが来るまでずっと待機していたのかレインが中に入ってきた瞬間ナウナーたちがものすごく嬉しそうにしながらレインの元までやってきて元気な挨拶をしてきた。
ナウナーたちはDランク冒険者であり、このギルドでもそこそこ有名なためレインとナウナーたちの出来事を知らない冒険者たちは驚いたような顔をしていたが、レインは全てスルーして軽くナウナーたちと話をすることにした。
「お、おい。トバム、俺たち恩人様に心配していただいてたぞ」
「あぁ、光栄だな……」
レインの社交辞令にナウナーとトバムは涙を流しながら喜んでおり、なかなかカオスな状態になっていた。
しかもレインが中に入ってきてすぐにナウナーたちがやってきたのでこのやり取りは入り口で行われており、中に入ってきた冒険者はぎょっとしながら中に入ってきている状態だ。
「レイン、おはよう」
「レインさん、おはようございます」
「クロナ、シーナ、おはよう」
女神は突然やってくる。
レインがナウナーたちの対応に困っていると、冒険者ギルドの外からクロナとシーナがやってきてレインに声をかけてきた。他の冒険者はぎょっと驚いてはいるものの声をかけてくるものは誰一人としていなかったのだが、パーティーメンバーの2人はレインのことを察してくれたのか中に入ってきてレインのことを見るとすぐに声をかけてきてくれた。
そのおかげでレインは話し相手を自動的にナウナーたちからクロナとシーナへとシフトチェンジすることができた。
「いよいよ今日ですね。レインさんは大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫だよ。クロナもシーナも大丈夫?」
「うん。私はいつでも大丈夫」
「私もです。やっと私たちも戦えそうなので楽しみです」
どうやらクロナもシーナも緊張というより逆に楽しみにしているようでとても楽しそうだった。
緊張しているのはレインだけで、少し情けない気分になってしまうがクロナもシーナもレインより普通に強いのでこうなってしまうのも仕方がない。
「お、恩人様。今日は何かあるんすか?」
「えーっと、イツラの森の中心部の攻略をするつもりなんですよ。僕のステータスもだいぶ上がっているのと、クロナもシーナもAランク冒険者なのでやれるところまでやろうかなと思いまして……」
「中心部⁉︎ あそこってAランク冒険者で……ってそうか。クロナさんもシーナさんもAランク冒険者でしたね。頑張ってください!」
「う、うん。ありがとうございます」
ナウナーは一瞬レインを止めようとしたが、隣にいるクロナもレインもAランク冒険者だということを思い出し納得したように頷く。
レインとしてはここで「自分たちも連れて行ってください!」なんて言われないかハラハラしたが流石にナウナーたちもイツラの森の中心部の危険度を知っているようでついてくることは無くレインのことを応援するだけとなった。
レインはそれからしばらくナウナーたちと話をしていたが、クロナがだんだん不機嫌になってきたので適当に切りのいいところで話を終えるとそのまま3人でイツラの森を目指した。
どうも、改心してもクロナとシーナ的にはあまり好きになれないようでレインがナウナーたちと話をしている時はずっと無言で微笑んでいるだけだった。
「逆にあそこまで仲良くなれるレインがすごい」
「そうかな? って言うか、僕も最初はこんなに話すことがあるとは思わなかったよ」
イツラの森までの道中にナウナーたちのことを話しているのだが、クロナは先ほどの鬱憤を晴らすように若干ふてくされながらレインのことを褒めている。
レインはあの日が初対面だったのでナウナーたちにはナンパ男程度の認識しか持っていないのだが、クロナたちはその前からナウナーたちのことを知っておりナウナーたちの人柄をレイン以上に知っているため色々と悪い噂を知っているようでナウナーたちのことが生理的に受け付けないらしい。
逆にレインはあそこまで言い寄られると邪険にすることができず、普通に話しているが……
まぁ、そこまで話す機会もないだろうと言うことでそれ以上はナウナーたちの話をすることなくレインたちはイツラの森へと向かっていくのであった。




