第十二話 決闘開始
明日からは平日は21時に更新。
休日は9時と21時の二本更新にしていきます!
「ふわぁ……思った以上に有意義な時間を過ごせたな」
メニューのタイマーがあったのでちょうど朝にベルがなるようにセットして、昨夜は一度も休みを取ることなくずっと魔法と剣の修練をしていた。
その時の賜物がこちらである……
ーーーステータスーーーーーーーーーーーーーー
レイン Lv7
HP 500/595 MP 605/605
攻撃力 425
防御力 385
俊敏 405
知識 365
器用さ 365
-スキル-
剣術 Lv7 1up↑
体術 Lv6 1up↑
火属性魔法 Lv6 3up↑
水属性魔法 Lv5 5up↑
風属性魔法 LV5 5up↑
-ユニークスキル-
無詠唱 Lv3 3up↑
-エクストラスキル-
-称号-
見習い戦士
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「改めて、めっちゃ頑張ったな」
レインは自分のステータスを確認して思わず頰が緩まってしまう。
スキルレベルがかなり上がったのもそうだが新しいスキルである『水属性魔法』と『風属性魔法』を覚えられたのは大きい。しかも、3属性とも結構使いこなせることができたので今日の決闘でもそこそこ役にたつ場面があるかもしれない。
それと、途中から無詠唱スキルをゲットすることができたので剣を装備しながらでも全く問題なく魔法を放つことができるようになった。
これで、だいぶDランク冒険者3人相手でも善戦することができるだろう。最悪、朝に経験値ポーションを飲んで無理やりステータスを上げていこうかとも考えていたのだが、その必要も無くなったのでかなり今のレインは調子がいい。
「ん〜! よし、準備して冒険者ギルドに行くか」
レインは大きく伸びをしてから軽く朝食を食べてそのまま冒険者ギルドへと向かうのであった。
「おはよ。レイン」
「あ、レインさん。おはようございます」
「おはよ、クロナ、シーナ」
レインが冒険者ギルドに着くとそこには既にクロナもシーナも来ており、3人で軽く挨拶をしつつ集まる。
相手の冒険者3人組も既に来ており何やら作戦会議か何かをしている様子だった。一瞬、レインの方を見てにやけていたがレインは無視である。
今は、冒険者ごときに構っている暇はないのだ。
「それで、今日はなんでこんなに冒険者が多いんだ?」
「観戦。決闘はなかなか行われない。だけど、決闘は一種の娯楽とされているから、一目見ようとみんな集まってくる」
「それもありますが、賭けの内容がないようですからね。どちらかが奴隷になるのは確実ですからね。それに、もしナウナーさんたちが勝利すれば、私たちが奴隷になりますから。おこぼれを期待しているのかもしれません」
「と、いうことは僕たちは完全にアウェーな雰囲気で決闘をしなくちゃいけないんだな」
「そういうことになりますね」
レインは、シーナの話を聞いて半ば予想していたことだが少し億劫になってしまう。
ナウナー たちに勝利をすればこの街では半分くらいの脅威は気にしなくても済むのかもしれないが、まだ半分の脅威は残っているのだ。
ここで、クロナたちのおこぼれをもらえなかったことで逆恨みをされる可能性もなきにしもあらずということで、決闘が終わろうがしばらくの間は周囲を気にしなくてはいけないわけだ。
「とりあえず今は決闘のことを考えようか。訓練場って言っていたけどどこにあるの?」
「冒険者ギルドから歩いて10数分ほど先にある場所にギルドが所有している訓練場があるのでそこで決闘をすることになりますね」
「え、じゃあ今は何待ち?」
「俺待ちだな」
レインの疑問に答えるようにギルドの受付の奥から1人の男が出て来た。
その男は所謂スキンヘッドというやつで、なかなか威圧感のある人物だった。体つきもレインの一回りほどあり、まるで筋肉の鎧でも装備しているのかと思ってしまうほどであった。
「おう、俺はここのギルドマスターをしているエアドだ。レインだったか? 今日は俺がお前たちの決闘の見届け人になってやる。俺が見届け人になるんだ。不正は一切させないから安心して戦ってこい」
「エアドさんも元Aランク冒険者なので実力も申し分ありません」
エアドの自己紹介に続きシーナが追加でエアドのことについて補足をする。
まさか、エアドが見届け人になるとはナウナーたちも思っていなかったのか驚いた様子でエアドのことを見ていた。
「両者ともに準備できてるな? そろそろ時間だ。移動するぞ」
エアドは時間になるとレインたちにそう告げて一番最初に冒険者ギルドから出て行く。それに続いてレインたちも冒険者ギルドを出てエアドに続いて行くがやはり他の冒険者もその後に続くように冒険者ギルドを出て来て、まるで大名行列のようになっており住民たちは何事かとレインたちの方を見ていた。
普段、荒くれ者の部類として扱われている冒険者たちなのでこうして集団で歩いているとなるとなかなか力を持たない住民たちは恐怖を感じるようで皆、レインたちを注目しつつも絡まれないように自分の家や店の中に逃げ込むように避難していた。
「なんか、申し訳ないね……」
「ま、今回は特別人が多いから仕方がない」
レインは、住民たちの行動を見て申し訳なさそうにそう呟くがクロナは動じずにレインにそういうだけだった。
そもそも、こんなことになるなら現地集合でいいのでは? と思わないでもないが集合場所を冒険者ギルドに設定してしまったのはレインたちなので仕方がない。
その様子を見てレインは今度から、もし決闘をすることがあるのならば必ず集合場所を現地にしようと心に決めるのであった。
「おう、ついたぞー」
「結構広いんですね」
「まぁ、仮にも訓練場だからな。このくらいは必要なんだ」
レインたちが冒険者ギルドから大名行列を続けて本当に十数分が経った頃、先頭を歩いていたエアドが止まりレインとナウナーたちだけを訓練場に入れてお互い見合う形で立たせた。
他の冒険者はというと簡易ではあるが観客席的なものが設置されているのでそこに自分たちで行きナウナーの勝利を祈るように各々野次を飛ばしたり祈ったりしている。
ちなみに、クロナもシーナも簡易観客席でレインのことを見守っている。こちらはレインの勝ちを疑っていないのか祈るような仕草はなくただレインのことを見守るだけであった。
「さて、ルールの確認を行うぞ。勝利条件は相手が戦闘不能の状態に陥るか降参するかのどちらかだけだ。周りの妨害は安心しておけ。俺が全力で阻止してやる。結界を貼ってあるから死にはしないだろうが痛みは普通に感じるし、骨くらいなら簡単に折れるから慢心はするなよ? 武器などは各々持参って書いてあるけどしっかり持って来たか?」
「こっちは大丈夫だぜ」
「僕も問題ありません」
エアドの問いに答えるようにレインも、ナウナーたちも各々武器を手に持ち周囲に見せびらかす。
その瞬間、冒険者たちは一気に盛り上がるが武器の質がレインのGMO産武器の方が質が良かったため一気に萎えてしまった。ナウナーたちも自分たちの方が質が悪いと知ると舌打ちをして武器をささっとしまった。
クロナたちの言っていたことが本当だったことにレインは感謝をして自分も武器をしまった。
エアドは両者が武器をしまう時の態度が両極端だったのに呆れたのか肩をすくめてしまう。
「はぁ、準備はできたんだな。それじゃ、いくぞ?」
「いいぜ。ボコってやるから覚悟しろよ? 新人」
「こちらも問題ありません。クロナたちに手を出したこと、後悔させてやる」
よほど、武器の質で負けたのが悔しいのかナウナーはレインを睨みながらそう言って武器を構える。
それに乗るようにレインもナウナーたちに適当にセリフを吐いて武器を構えた。両者、武器を構えてすぐにでも決闘ができる雰囲気なのをエアドは察するとおもむろに右手をあげる。
「これより、レイン対ナウナーパーティーの決闘を始める。それでは始め!」
この宣言を合図に、両者は動き出すのであった。




