水としか縁のなかった異端者 ~番外編~ 皆に色々聞いちゃいましょう! ※本編は別にあります。
「この企画、何だ?」
ゴゼは不思議そうにしながら腕を組む。
「アンケートかな? 前にもやってたみたい」
レミーはそう説明する。
「答えるだけでいいのかしら」
フィサが首を傾げる。
「多分……」
クロフトもやや首を傾げた。
「自己紹介的なものでしょうか」
イギはうーん、と唸る。
「そうみたいだな。 よし、ちゃちゃっと答えてやろーぜ!」
シデンのその発言に、全員が同意した。
「『まずはタイトルコールお願いします』か……しゃあねぇなぁ」
ゴゼはせーの、と言って、
「「「「「「水にしか縁のなかった異端者 ~番外編~ 皆に色々聞いちゃいましょう! ※本編は別にあります。」」」」」」
「長ぇ!」
「シデン、前やった人達も同じ事言ってた。 ま、せっかくだし答えていこーよ!」
「そうね、レミー」
「き、緊張します……」
「イギ、お前相変わらずだな!」
がっはっは、というゴゼの豪快な笑い声からそれは始まるのだった。
問1…お名前と職業をお聞かせ下さい。
「シデン・アサーキー。 このチームのリーダーで、職は剣士だ!」
「フィサ・ルーティス。 職業は魔法戦士よ」
「レミー・フィート! 一人前の回復魔導士だよ!」
「オレはゴゼ・ハインってんだ。 斧戦士だぜ!」
「クロフト・フォーレンと申します。 職業は攻撃魔導士です」
「イギ・レイシヴです。 職業は、……………………」
「イギ、無理しなくていいよ」
問2…ご趣味は?
「俺は音楽鑑賞だな、ソファーに横になりながらよく聞いてる」
「私は何かを調べたりするのが好きだわ。授業で言うなら歴史が好きなの」
「あたしはねー、意外かもしれないけど、絵を描く事が好きなの! よく下手って言われるけど気にしないっ」
「オレはな、肉の食べ歩きが好きだ! うまい店には世話になってるぜ!」
「……僕は読書に鍛練、料理、裁縫と言いますか……家事が好きです」
「クロフトは栄養バランスも考えてくれるからな、この筋肉も喜んでるぜ!」
「「……お婿さんにほしい」」
「……フィサ、レミー、何か今問題発言しなかったか?」
「多分気のせいだよ、シデン! それよりイギは?」
「…………鍛練と、………………昼寝です」
「確かによく寝てるよね………」
問3…好きな食べ物は?
「ラーメン!」
「ケーキ!」
「パフェ!」
「肉!」
「和食です」
「お饅頭!」
「………今思ったんだけど、このチームってみんな食い意地はってるね」
「咄嗟に言ってしまったけど、恥ずかしいわ……。 ダイエットもしないと」
「気にすんなよ! 食って食って食いまくれ!」
「「あなたとは違うの」」
「うごっ!」
「(ゴゼさん、また何かが突き刺さってる)」
問4…職業でいい所、悪い所は?
「剣はリーチがない訳じゃねぇけど、遠距離相手には不利だな」
「魔法戦士は接近戦もこなせるし、魔法も使えるけど、それぞれの専門職には劣ってしまうわね」
「集中力が要る所が時に痛手かな。 でも、回復できるのは誇りに思ってる!」
「何てったって壁になれるとこがオレは誇れるな! 斧の威力も半端じゃねぇ!」
「……広範囲攻撃が出来ますが、接近戦に弱いです。 間合いに入られたら何も出来ません」
「そういえばクロフトの魔法の発動体、一回も説明してないね」
「そーだったなー、武器要らずで楽なのに」
「肩の上に浮いている蒼みを帯びた光の玉の事ね。 手ぶらで攻撃できるのは少し羨ましいわ」
「オレも斧の置き場所、偶に迷っちまうしな」
「手ぶらといえば、イギさんもーー」
「ぐ~~」
「「「「また寝てる!?」」」」
「……お休みなさい」
「待てクロフト、何このまま締めようとしてんだ!」
「あれ、でもアンケート終わるみたいだよ!」
「主人公が寝たままおしまいかよ! どーすりゃいいんだ!」
「シデン~、リーダーなんだからしっかりしてよ~」
「んだ、イギはまたオレが部屋に運んどく」
「本当によく寝るわね、イギ。 じゃあ解散しましょう」
「りょーかーい! あたし、今日料理当番だから急がなきゃ!」
「いやいや待て待て、いや、ちょっとーー」
………………………………。
「……皆、俺がいない状態に慣れ過ぎじゃねぇか……?」
リーダー、もうフィサでよくね?
ガクッと頭を垂れるシデン。
彼はいつリーダーとしてのカンを取り戻すのかーー。
頑張れ、シデン。
お読み頂きありがとうございました!
完結済みの本編も読んで頂けたらm(_ _)m