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第6話 詠む魔法
木原さんの読む魔法についてわかる
「私の魔法について教えてあげる。」
相変わらず木原さんは自慢げに語る。
「私の魔法の名前は"詠む魔法"」
俺の書く魔法の詠む版か。
「だが私の魔法にはデメリットがある。それは、文字を詠むこと。」
「じゃあ俺が空中に書いた文字を詠めば、俺の魔法を使えるのか?」
そうだとすれば、俺は絶対に勝てない。
「どんな魔法かによるよ。使ってみて」
手は震えながらもペンを出し、魔法を使う。
「書く魔法魔法No.1 見物二倍」
空中に見物二倍と刻む。するとペンが二つに増える。
木原さんが感心したように見る。
「一様言っとくが、魔法の書に書いてる魔法しか使えないんだよ」
なんだお前。
「ねえ、あんさんら」
俺達はゾッとした。僕らの魔法を…見られた!?木原さんも少し驚いたみたいだった。
声の主が口を開く。
「うちもいれてさかい」
!!!
今回の魔法
・魔法No.1
見物二倍
………見た物を二つに増やす魔法。だが生物には無効。