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第5話 もう一つの魔法
もう一人の魔法使い
突如クラスメートの木原さんに「魔法使いでしょ?」と聞かれた。
僕は応えられず、固まっていた。
「とりあえず屋上来て」
僕は木原さんに言われるがまま屋上に行く。
「これは告白なのか」
と思いつつ動揺を隠す。
すると木原さんがポケットから紙を取り出す。
「詠む魔法 魔法No.21 水玉」
木原さんの手に水玉が浮いてる!?ここでやっと察した。なぜ僕が魔法使いか分かった理由。
だが驚きを隠すことは出来ない。
「僕以外にも魔法使いが!?」
「驚いたか」
木原さんは自慢げに語る。
これで驚かない訳がない。僕と同じ…いや、正確には違う。僕は書く。だが彼女は詠む。
「君は書く。だが私は詠む。」
つまり僕は弱いか。
木原さんは自慢げにもう一度魔法を使う。
「詠む魔法 魔法No.22 水具現化」
水が形を変え、剣の形になる。
「これが……詠む魔法」
今回の魔法
・魔法No.21
水玉
………水の玉を作り出す魔法。
・魔法No.22
水具現化
………見えてる水の形を変え操ることができる魔法。集中力がないと具現化は難しい。




