第34話 綾峰さんはピアノ弾く
冬山への3泊4日の旅が始まった。
冷たいバスの中、静かに外を眺める。
数時間後、俺たちはホテルに着く。
なかなかに綺麗なホテルだな。
だが冷たいバスの中に何時間もいたのだから、皆震えが止まらないようだ。
「書く魔法 魔法No.8 温暖空間」
空中に"温暖空間"と指を走らせる。
辺り全体が温もりに包まれる。
指先も暖まってきた頃、綾峰さんがピアノを弾き始める。
どうやら彼女はピアノのコンクールで4年連続の王冠を取っているらしい。なかなかにすごい。
綾峰さんの演奏は聴くものの心を癒し、暖かさで包み込んでくれるような感じで賞を取り続けるには納得の演奏だった。
そして演奏が終わると皆が拍手し、その場が盛り上がる。
その後自由にスキーが始まる。
「書く魔法 魔法No.9 操作空間」
俺は自分を操作しスキーのプロよりも上手に滑ってみせる。
キャーキャーと女子たちの歓声が聞こえる。
「魔法使いに生まれて本当に良かった」
調子にのりにのりまくった俺は直滑降からの大ジャンプで更なる声援を集める。
女子たちの視線を独り占めした俺は悠々と部屋へ帰る。
「楽しかったな~」
そんな事を呟きながら俺は指定された部屋に着く。
「久しぶりやな、神崎はん」
そこには桔梗と木原さんがいた!?




