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第31話 倉橋高校との戦い
弥助のホームランを観ていた連中が、こっちに近付いてくる。
「よう、天隠高校」
誰だ、こいつら。
「始めようぜ、命を懸けたゲームを」
「あいつらは倉橋高校の連中や。挑発はするな」
不良三人組が怯えて言う。
「ルールは簡単。9ゲーム目までの野球だ。ただし負ければ野球選手、即引退だ」
彼らはさらに付け加える
「参加しなくても、罰があるから。」
しぶしぶ先輩らはゲームをする事になった。
6回表まで誰もやつらの珠をとることもできず、点数は7-0。
「負けちゃう」
そんな時、弥助は前へ出る。
「僕にやらせて下さい」
先輩らは止めるが、自分の信じる野球を馬鹿にされたのだから怒るのも必然だろう。
倉橋高校の高速の球。
弥助は2連続空振り。
最後の一球が飛んでくる。
「速すぎて見えない」
だが弥助には見えていた。
弥助は特大ホームランを打つ。
これで7-1
だが道はながい。
7回表、再び弥助の番が来る。
倉橋高校が球を投げる
そして皆驚愕する。
「お前らー」
俺は怒鳴る。
なぜなら弥助の頭に球が直撃したからだ。




