第14話 日常
このクラスにはどんな人が?
「ここがE組だよ」
表情に出てしまうくらいとにかく…"ボロいな"。
すると女の子が話しかけてくる。
「今絶対ボロいって思った」
ギクッ!
「ゴメンゴメン。ボロかったから」
「ボロいって言った」
この子なんなんだろう。お世辞でも高校生に見えない見た目。
「君、何歳」
女の子は少し落ち込んだ。
なんか不味いこと聞いたかな。
「私、17歳です。」
じゅう……なな…!?
「ああ~、冗談か。」
そう思った俺は、おもいっきりツッコむ。
「そんな嘘、すぐにばれるぜ。お嬢ちゃん」
なぜか女の子は目を赤めて背を向ける。
「たしかに、レナは、中学生に、見えるかもだけど」
いや、小学生だろ。
レナは続ける。
「でも、でも、レナは高校2年生だし、」
「ほんとかな~」
僕は半信半疑で、口を挟む。
するとレナはなにか吹っ切れたように喋り出す。
「私、加藤レナと申します。失礼ですけどあなた年下ですよね。レナの方が年上だから敬語使え。分かったか?後輩君」
レナは凄く嗤う。
これからこいつと同じクラスかよ。ついてないぜ。
目良さんが耳打ちで話しかけてくる。
「レナちゃん、最近彼氏に振られて怒ってるから、気を付けてね。」
程なくして先生が来て、皆を席に座らす。
すると先生が切り出す。
「これより授業を始めます。」
えっ!?




