第11話 見る魔法
全校鬼ごっこ中、命を賭けたゲームをするも生き残り、次なる敵との戦いが幕を開ける。
俺達は忍者たちを倒し、隠れ場を探す。
走る。そして曲がり角を曲がる。
「見つけたわよ」
教師が二人。……くそっ
「どうする?」
木原さんは不安そうだ
E組に行ったとしても、何が変わるんだよ。
「E組になったら、卒業は諦めな。」
その時、頭に電流が走る。
「思い出した。」
「書く魔法 魔法No.2 偽音」
空中に"偽音"と指を走らせる。
「先生方、こっちですぞ」
僕らを追ってきた教師は、声がした方を振り向く。
「行くぞ」
俺の合図と同時に、木原さんと桔梗は走り出す。
桔梗は困惑しつつも、さっきの魔法について聞いてきた。
「あの魔法は指定した場所に、自分の心の声をもらす魔法だ」
桔梗は感心する。
「この魔法なら、ばれずに使えるさかい」
この勝負、勝てる。
「校舎裏に行こう」
「見る魔法 魔法No.70 視縛」
うっ……動けない!?
今回の魔法
・魔法No.2
偽音
………指定した場所に心の声を漏らす魔法。集中してないと、あんなことや、こんなことまで聞こえちゃうぞ。
・魔法No.70
視縛
………見た有機物の動きを止める魔法。つまり飛んできた物を止めることも可能だ。




