表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
82/1084

2話

晃がそう言うのを聞き、むつは冬四郎の袖を引っ張った。冬四郎は何かと、首を傾けるようにしてむつの顔に近付いた。


「…どうした?」


「お母さんもお父さんも帰らないんだね」


何でだろ、とむつが言うと冬四郎も分からないようで、ゆるゆると首を振っただけだった。だが、冬四郎からしても何で2人は、まだ帰らないのだろうという感じのようだった。


むつが首を伸ばすようにして、冬四郎の頬に自分の頬をぴったりと寄せて、こそこそと話しているのが聞こえたのか、母親はにっこりと微笑んだ。


「さ、むつ帰りますよ」


「えっ…でも…あたし、今は…」


母親が手を引いて立たせようとするも、むつは嫌とは言わずとも立ち上がろうとはしない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ