表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
80/1084

2話

ソファーに座り涙を浮かべるほどの大欠伸を繰り返しながら、むつは冬四郎と晃を交互に見た。兄である2人は歳の離れた妹に、呆れられるような言い合いを見せた事を恥じているのか、黙り混んでむつとは目も合わせない。


「悪かったな」


これ以上は気まずくなりたくないのか、冬四郎はむつの隣に腰を下ろすとぶっきらぼうに謝った。自分たちが悪いのは分かっていても、しおらしくなれたりはしなかった。むつはくすっと笑っただけだった。


ふぁふぁと欠伸をしているむつと、黙り混んで居る冬四郎と晃は、ちらちらと部屋の方を見ていた。自分たちが言い合いをしている間にも、両親の話し合いは続いていて、まだ終わってもいないようだった。


ぼそぼそと押さえた声が聞こえていたが、きいっと音を立ててドアが開いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ