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よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
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1話

「あの人?」


両手に紙袋を持ちスーツにコートを羽織り、しっかりとマフラーを巻いている男が、火車とむつの方を見ている。人見知りなのか、むつの視線に気付くとぱっと顔を背けてしまった。


「あぁ…」


「人見知りなのかしら?ご挨拶しようと思ったのに…止めといた方が良さそうね」


「…悪いな。むつ、偶然とは言えど元気そうな顔見れて良かった。それに話し相手してくれて助かった」


「ん、あたしも火車と会えて良かった。人に気付かれないように、気を付けてね」


「そうするよ」


むつがひらひらと手を振ると、火車は軽く頷いて下駄を鳴らして、男の方へと向かって行った。男は、ちらっと振り返るとむつに会釈をしてみせた。むつも軽く頭を下げ、2人が歩いていくのを見送った。




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