52/1084
1話
「まぁまぁ…むぅちゃん、今回の事は原因がはっきり分かりませんから、気を付けるにこした事はありませんからね。とりあえず、宮前さんの家も行きましょうか。もし、宮前さんの所にも痕跡があれば、むぅちゃんを付け狙ってる可能性が高くなりますし、そしたら何かしらの策も練れるかもしれません」
「それもそうですね。むつ、みやには今日の事は言ってあるか?」
「ううん…でも、お兄ちゃんが祐斗と京井さんに視て貰ったらどうかって言ってたし…それに、今日は当直だもん。いない」
「そう言えば、朝言ってたな。みやも寝不足っぽい事も…あいつも何かしら気付いてたって事か?」
「うーん…どうだろ?お兄ちゃんには全くって言っていいくらい霊感はないし」
「だよな。よし、行くか」
「うん。あ、待って」




