表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -むかしのこと-  作者: 幹藤 あさ
354/1084

6話

「こちらです」


車を止めた場所から、酒井はむつを案内するように先に立って歩き出した。何度となく訪れている場所なのか、酒井の足取りはしっかりしている。そのうえ、舗装されてない道だというのに、慣れている。


むつは枯れ草に足を取られないようにと、やや慎重ぎみだった。それに気付いたのか、酒井はほんの少し歩くペースを落とした。その気遣いに気付き、むつは少しだけムカついていた。信用ならない相手に、こうも気を遣われてはやりにくい事このうえない。だが、そんな気遣いも、むつにとっては自分を油断させる物なのじゃないかという疑心に満ちていた。


「この辺は…年に数回来てるんですよ。人が少なく、高齢化が進んでる土地ですから、しばらく来てなかったのですが、それがよくなかったのかもしれません」


「…よくなかった、というのは?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ